概要:前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比299円52銭安の2万2234円80銭となり、続落した。オーバーナイトの米国株が下落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行した。売り一巡後はいったん下げ渋ったものの、時間外取引の米株先物が軟化し、前引けにかけて再び弱含んだ。 前日の米国株市場でダウ、ナスダック総合、S&P総合500種はいずれも2%超下落して取引を終えた。東京市場の日本株もそれを受け、朝方から軟調に推移した。 下げ渋った局面
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比299円52銭安の2万2234円80銭となり、続落した。オーバーナイトの米国株が下落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行した。売り一巡後はいったん下げ渋ったものの、時間外取引の米株先物が軟化し、前引けにかけて再び弱含んだ。
前日の米国株市場でダウ、ナスダック総合、S&P総合500種はいずれも2%超下落して取引を終えた。東京市場の日本株もそれを受け、朝方から軟調に推移した。
下げ渋った局面では「12月期決算銘柄は、明日が配当金や株主優待の権利取り最終となるため、これらを意識した買いが株価を下支えしている要因になっているようだ」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれたが、その後、米株先物が安くなり、日本株も下げの勢いを強めた。
TOPIXは1.19%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1467億円。午後は日銀のETF(上場投資信託)買いへの思惑で下げ幅を縮小する可能性もあるが、新型コロナウイルスの感染第2波への懸念が残り、上値追い機運は盛り上がらないとみられている。
東証1部の騰落数は値上がりが430銘柄に対し、値下がりが1670銘柄、変わらずが67銘柄だった。東証33業種も精密機械を除く32業種が値下がりするほぼ全面安商状。不動産、海運、空運、非鉄金属などが値下がり率上位に入った。
売られた銘柄が多い中、市場全体ではGMOグループの値上がりが目立った。東証1部ではGMOインターネット(9449.T)とGMOクラウド(3788.T)が堅調。東証2部ではGMOペパボ(3633.T)、新興株市場でGMOメディア(6180.T)、GMOリサーチ(3695.T)、GMO TECH(6026.T)、GMOアドパートナーズ(4784.T)がそれぞれ値上がり率上位に入った。「数年単位で進められるはずだったデジタル化が、新型コロナの影響により数カ月で一気に進んだ。今後もクラウドやリモートワークで需要が増すとみられ、連想されるところは買われやすい」(三木証券の投資情報課長、北澤淳氏)との声が出ていた。
日経平均は安値圏。下げ幅を300円超に拡大し、2万2200円台前半で推移している。「前日の米国株が大きく下落した割に下げ方はマイルド。新型コロナウイルスの感染第2波が海外に比べて抑えられていることや、日銀のETF(上場投資信託)買いが入るとの思惑もあり、売り込みにくい」(国内証券)との声が出ていた。
テクニカル的には25日移動平均線(2万2220円近辺)の攻防となっている。
日経平均は安値もみあい。朝方は大幅安で始まった後は、一進一退の動きとなっている。新型コロナウイルスの感染拡大による経済自粛懸念が高まってきたものの「12月期決算銘柄は、明日が配当金や株主優待の権利取り最終となるため、これらを意識した買いが株価を下支えしている要因になっているようだ」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)という。
寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比246円45銭安の2万2287円87銭となり、大幅続落で始まった。前日の米国株式市場が安かったことを受け、全体的に売り優勢。ただ、売り一巡後は下げ渋っている。
市場関係者によると、寄り前の板状況は、前日のIPOで買い気配で終了したフィーチャ4052.Tが大幅買い越し、反対に、コパ・コーポレーション7689.Tは売り優勢となっている。
一方、NEC(6701.T)は買い優勢だが、トヨタ自動車(7203.T)、ソニー(6758.T)などの主力の輸出関連株や、指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983.T)は売り優勢となっている。
*内容を追加します
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