概要:欧州連合(EU)のミシェル・バルニエ首席交渉官は、英国との貿易協定に合意するため、ロンドンでの滞在を延長しました。このニュースに影響され、ポンドはポジティブな見方に向かっていますが、長期的には欧米での第2波新型コロナの流行と、英国とEU間の交渉が不明確なことにより、ポンド/米ドルは下落すると予想されます。
英EU離脱の移行期間が終了するまで(12月31日)は残り100日未満です。英国、EU両方とも最終的には、合意離脱することに大きな期待を寄せていますが、来週火曜日の米国選挙までに、英国とEUが合意に達する可能性はほとんどありません。 貿易協定が結ばれたとしても、英国の経済が良好ではないという事実は変わりません。
一方、英国は感染拡大を防止するためにロックダウンを実施しています。経済を支えるために、イングランド銀行(英中央銀行)が量的金融緩和政策を強化していく可能性があります。安全通貨である米ドルは、米ドルのボラティリティが上昇基調へ、ポンドが抑えられています。
最近、ポンド/米ドルは1.30前後で推移していますが、9月下旬以降、為替レートの上昇が鈍化しており、市場の見通しは1.30のサポートラインを下回ると予想されます。
(写真はポンド/米ドルチャートを示しています。)
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