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概要:全米不動産業者協会(NAR)が発表した2月の中古住宅販売件数は、2020年半ば以来の大幅増加となった。金利上昇を背景に1年間続いた過去最長の連続減少がストップした。
2月の中古住宅販売件数、前月比14.5%増の年換算458万戸
中古住宅価格は前年同月比ベースで11年ぶりの下落
住宅ローン金利はピーク水準から低下し、銀行セクター混乱で米国債利回りが下がるのに伴い、一段と低下する可能性があるが、中古住宅市場は在庫不足を理由に困難な状況が続く可能性もある。
中古住宅販売在庫は98万戸と、前月から変わらず。販売に対する在庫比率は2.6カ月。同比率は5カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。
中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比0.2%下げて36万3000ドル(約4800万円)。11年ぶりの下落となり、前年同月比ベースでの記録的な連続上昇が終了した。
2月に売れた住宅の約57%は、市場に出てから1カ月未満で買い手が決まった。物件が市場に出ている平均期間は34日で、1年前の2倍に近い。
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