概要:欧州株はほぼ変わらずで取引を終えた。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ圏の景気回復は予想以上に失速していると述べたことに反応し、一時の上げを失った。ロックダウン(都市封鎖)など、景気回復を損ねる恐れのある新たな新型コロナウイルス対策も弱材料だった。
欧州株はほぼ変わらずで取引を終えた。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ圏の景気回復は予想以上に失速していると述べたことに反応し、一時の上げを失った。ロックダウン(都市封鎖)など、景気回復を損ねる恐れのある新たな新型コロナウイルス対策も弱材料だった。
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ストックス欧州600指数は0.1%安。この日はフィンランドのノキアが2020年の業績見通しを引き下げたことが嫌気されて18%急落。クレディ・スイス・グループは主要事業の業績がアナリスト予想に及ばす、株価は下落した。
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ECBが12月に新たな金融緩和パッケージで合意することは「ほぼ疑いない」とラガルド総裁が発言すると、旅行・娯楽およびエネルギーを含むシクリカル銘柄は買い進まれた。
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欧州債はイタリア債とギリシャ債を中心に周辺国債が上昇、パフォーマンスはユーロ圏他国の国債を上回った。
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ラガルド総裁は12月の政策決定に向けてあらゆる手段を検討すると述べた。この発言後にイタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは最大6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小した。
短期金融市場が織り込むECBの次回10bpの利下げ時期は一時、来年6月と、これまでの9月から早まった。その後7月に後退した。
ギリシャ10年債利回りは11bp下げて0.97%だった。
ドイツ債は小幅高。2-10年債利回りは3月以来の低水準に下げた。英国債は下落した。
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ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.64%。フランス10年債利回りは3bp下げてマイナス0.35%。イタリア10年債利回りは6bp低下して0.70%。
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