概要:米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は25日、同国経済が予想よりも力強い場合、年内にもう1回金利を引き上げて、引き締め気味の政策をより長く維持することが必要になるとの考えを示した。
2023年9月26日 13:20 JST
引き締め気味の政策をより長く維持することが求められると指摘
米経済の底堅さに驚いていると発言-2%の物価目標にコミット
米金融当局が19、20両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に発表した最新の四半期経済予測の金利予測分布図(ドット・プロット)では、当局者19人のうち12人が年内もう1回の追加利上げを見込んでいることが示されたが、カシュカリ総裁は自身がその1人だったと明らかにした。
総裁は、これまでの米経済の底堅さに他の金融当局者と同様に驚いているとした上で、インフレ率を2%の目標に押し下げることに当局として引き続きコミットしていると述べた。
一方で、インフレ率が来年に急速に鈍化すれば、実質金利が押し上げられることになり、金融当局は将来的に利下げが必要になるかもしれないと語った。
具体的には「経済データ次第では、金融緩和のためではなく、単にさらなる引き締めを防ぐため、フェデラルファンド(FF)金利の引き下げが正当化されるかもしれず、それは明らかにわれわれが検討しなければならないことだろう」と話した。カシュカリ総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。