概要:欧州中央銀行(ECB)はフランクフルトで今週開く会合で、独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行する可能性について議論する見通しだ。事情に詳しい複数のユーロ圏当局者が明らかにした。
The European Central Bank (ECB) headquarters stands beyond a fence in Frankfurt, Germany, on Wednesday, Nov. 27, 2019. ECB President Christine Lagarde said “support for the euro has reached an all-time high”.
Photographer: Peter Juelich/Bloomberg
Photographer: Peter Juelich/Bloomberg
欧州中央銀行(ECB)はフランクフルトで今週開く会合で、独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行する可能性について議論する見通しだ。事情に詳しい複数のユーロ圏当局者が明らかにした。
協議が非公開であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、理事会メンバーはこの議題について11日に非公式に協議する見込みだ。翌12日にはラガルド新総裁の下で初となる政策決定会合が開かれる。ECBの報道官はコメントを控えた。
ラガルド氏は各国・地域の中銀は独自のデジタル通貨を発行する利点を検討する必要があるとずっと主張してきた。国際通貨基金(IMF)の専務理事時代には、それによりファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)や消費者保護といった公共の目標を後押しすることになり得るとの見解を示していた。
ビットコインなど暗号通貨の台頭もあり、最近はそうした見方に拍車が掛かっている。 フェイスブックが今年打ち出した世界的なデジタル通貨「リブラ」計画は各国政府の反発を招いたが、消費者が従来型の銀行システムを回避する民間部門の取り組みに目を向ける中、公的機関が取り残されるリスクがあるとの議論も活発となった。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。