概要:10日の欧州株は反発。企業関連の前向きな材料に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の治療に関する明るい見通しが相場を後押しした。
10日の欧州株は反発。企業関連の前向きな材料に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の治療に関する明るい見通しが相場を後押しした。
ストックス欧州600指数は0.9%上昇。銀行株と自動車株がそれぞれ2%を超える上げ。米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズがCOVID19患者へのレムデシビル投与で死亡率を62%低下させる可能性があると発表した後、上げを拡大した。
個別では、決算の速報値を発表したデンマークのビールメーカー、カールスバーグが6.4%高と急伸した。
指数は6月半ば以降、狭いレンジ内で推移。中央銀行や政府の前例にない支援策と、新型コロナの流行が経済に及ぼす影響とを、投資家はてんびんにかけている。4-6月期の決算発表接近や、米国の感染症例増加で懸念は増している。
欧州債はドイツ債が上げ幅を縮小。株式が朝方の下げから上昇に転じ、安全資産の需要が後退した。イタリア債は前日比変わらず。ロンドンを拠点とするトレーダーによると、ギリシャ債は利益確定売りで下落した。
ドイツ債とイタリア債のスプレッドは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して170bp。ギリシャ10年債利回りは11bp上昇して1.21%となった。
英国債は2年物と5年物の利回りが過去最低を付けた後、利回り曲線のブルスティープ化は和らいだ。
フランスは16日に期間4年、6年、7年の国債を最大で総額110億ユーロ発行。スペインは同日予定の入札に15年債と30年債も含めると発表した。
ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.48%。フランス10年債利回りは1bp下げてマイナス0.15%。イタリア10年債利回りは変わらずの1.23%。
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