概要:日銀が27日に発表した2019年度決算によると、経常利益は前年度比3633億円減の1兆6375億円となった。為替相場で円高が進み、外国為替関係損益が損失超に転化したことなどが要因。「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の実施に伴って生じうる収益の振幅を平準化する観点から積み立てる債券取引損失引当金を3837億円と前年度より少なく計上したことで、利益剰余金は1兆2952億円の黒字となり、黒字額は前年度比7083億円増えた。 19年度末の保有資産で
[東京 27日 ロイター] - 日銀が27日に発表した2019年度決算によると、経常利益は前年度比3633億円減の1兆6375億円となった。為替相場で円高が進み、外国為替関係損益が損失超に転化したことなどが要因。「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の実施に伴って生じうる収益の振幅を平準化する観点から積み立てる債券取引損失引当金を3837億円と前年度より少なく計上したことで、利益剰余金は1兆2952億円の黒字となり、黒字額は前年度比7083億円増えた。
19年度末の保有資産では、外国為替が前年度比3.9倍の25兆9662億円。海外中銀との協調でドル資金を供給したことで急増した。国債は485兆9181億円で15兆9642億円増えた。上場株式投信(ETF)の保有額は29兆7189億円で4兆9340億円の増加。評価損益は3081億円の黒字で、評価益は前年度の3兆9124億円から大幅に縮小した。
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