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2024.5.17
たむの週間分析レポートGBPUSD|2024年5月17日
4H足分析 GBPUSD 4H足チャート 結論から言うと、今4H足は下降トレンドから上昇トレンドへ転換している場面と言えます。 まずはダウ理論から。 4/22まで下降トレンドを形成し、その日に現在の最安値である1.23000を付けています。 5/10の分析時点では高値が1.26400へ切下がり、下降トレンドは継続へ向かうものとして思っていましたが、5/17現在1.26400を安値として切り上げ、1.27000まで再上昇という状態になりました。 下降トレンドの最終高値である1.27000を上に抜けた時点で下降トレンドは終了となり、新しく上昇トレンドがスタートとなります。 今はまだ1.27000に“到達”という段階でまだ明確に上に“抜けている”訳ではないので注意です。 細かい波の動きだと、高値上抜けしてトレンド転換と思いきや、再下落して下降トレンドが継続するというパターンもあるのですが、今回は大きい波での高値接近になるので、そのパターンは考えにくいです。 ダウ理論ではもう少しで下降トレンドの終了が確定するといった状況です。 合わせて1.27000は週足の切り下げラインの近くでもあり、週足で引けているラインなので、意識する人が多いのも注目です。 エリオットの観点から見ると、今は1波形成中であると言えます。 形的に3波中であるとも言えますが、それはないです。 1波の形成は前のトレンドの最終高安値、今回であれば下降トレンド中なので、最終高値までの上昇が条件になります。 1波は今までのトレンドが転換し新しいトレンドがスタートする場所でもありますので、ダウ理論を含め、この条件が必要になります。 今回の相場に当てはめてみると、一回目の4/22 1.23000からの上昇を見てみると、1.26400でストップしており、高値である1.27000まで到達せずにストップしています。 このことからこの上昇を1波と認定できないことがお分かりかと思います。 15M足分析 GBPUSD 15M足チャート 15M足では下降トレンドの最終高値である1.27000付近の様子を確認します。 その前に全体の動きですが上昇する際も調整として下落する際も長い時間をかけずにスムーズに上昇へ向かっている様子が確認できます。 このことから売り買いバランスの反転がスムーズであるということになりますので、相場参加者全体が上昇を狙っていたことが分かります。 逆に1.27000へ到達した後もそこまでもじもじしていないことからも、今まで買いポジションを持っていた方が、1.27000に到達した後にポジションを売ったことが分かります。 トレードとして高値が切り下がっている状態なので今スキャルピングとしては上昇を狙える場面ではありません。 次に狙うのは1.27000を明確に上に抜けたときです。 それが起こるまでは少し待機になるかと思います。 4H足で上昇に転換することがほぼ決まっているので、焦らずに再上昇するのを待ちましょう。 現在のGBPUSDの値段 TradingView提供のGBPUSDチャート
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2024.5.13
たむの週間分析レポートEURUSD|2024年5月13日
4H足分析 EURUSD 4H足チャート まずはぱっと見で大きな流れの確認をします。 4H足では大きな流れは下降トレンドを形成しており、長い間下降しています。 このことから4H足より長い時間軸でも下降トレンドを形成していることになり、今優位性が高い方向は下方向と言うことになります。 一方、直近の流れは高根安値切り上げの上昇トレンドを形成しています。 この状態を合わせると、長期下降トレンド中の戻り目形成中であると言い換えることができます。 4H足の最新の高値は1.08700、安値は1.06000となっており、このレートがダウ理論で判断する時の基準になるので、意識しておきましょう。 大きな流れは上昇の兆しはまだ見えてきません。 対して短期の高値安値は高値1.07500、安値1.06450となっておりました。 ただ今のレートは1.07700。 高値である1.07500を上に抜けていることから、ダウ理論基準で下降トレンドが終了していることになります。 この短期上昇トレンドは一旦4H足の切り下げラインまでの上昇を見ています。 本来はこのまま大きな流れの高値である1.08700での判断を待つのが流れなのですが、日足以上のラインは何かしらの意味を持つことが多いです。 今回は1.08700より前に切り下げラインがあるので、この位置でワンアクション起こす可能性があります。 ただ、どんな動きになるかはこの時点で判断できないので、到達するまで待っておきましょう。 この後の展開としては短期で上昇トレンドへ入っているので、このまま大きな流れでも上昇トレンドへ入れば日足以上でのトレンドが転換することになるので、トレンドの始めからポジションを取れることになるので、絶好のポイントになると思います。 ただ、このまますんなりとワンボトムで転換と言うよりも大きめのチャートパターンを作ると思いますので、それらしい形を作るまで待機しておきましょう。 それまでの短期上昇戦略はありだと思いますので、狙ってみましょう。 15M足分析 EURUSD 15M足チャート 15M足では直近の上昇トレンドの様子を見ることができます スタート位置から高いレートで推移している今は確かに上昇をしているのですが、直近の部分に注目すると、高値が切り下がるような動きをしています。 この様子から「すでに下降トレンドへ入っている!」という判断になりますが、今この判断をするのは早いです。 単純に再上昇へ向けて準備している押し目の状態であり、この形は多くのタイミングで見ることが多い状態です。 この動きの基準になるのは高値1.08000、安値1.07260です。 今は少し横ばいの相場が続いていて、トレードできない状態です。 上位足の動きに沿って、戦略は上昇がオススメです。このまま再上昇するのを待つのが順張りの基本になるので、待機が良いと思います。 スキャルピングとしても自信を持って下降を勧められる相場ではないので、今はトレードを休憩するのが良いと思います。 現在のEURUSDの値段 TradingView提供のEURUSDチャート
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2024.5.10
たむの週間分析レポートGBPUSD|2024年5月10日
4H足分析 GBPUSD 4H足 現在は2つの流れがあるので一つずつ解説していきます。 まずは大きな流れは高値安値切り下げの下降トレンドを形成しています。 これは画面全体で分かる方向で、順張りとしては売り戦略がメインとなる状態です ダウ理論的に見ると、現在の高値は1.27000、安値は1.23000です。 下降継続は1.23000を下に抜けたとき、下降トレンド終了は1.27000を明確に上に抜けたときです。 今のレート(5/10午前中)は1.25200でちょうど中心で、今はどちらに向かって動いているか判断できません。 ですが、少し引いて見ると下降の戻り目形成中に見えるので、焦らずに待ちましょう。 次は直近の流れは高値切り下げの上昇トレンドを形成しています。 高値は1度更新しており、今の高値は1.26300、安値は1.24600です。 詳しく見ると1.24600で2回反発しており、下方向に少し抵抗しているように見えます。 僕には1.24600をネックラインとして三尊を形成しているようにも見えます。 他にも同じような目線を持つ人も居るので、スキャルピングとしては上昇を狙いたい場面になりますが、少し注意が必要です。 とはいえ、安値を下抜けしているわけではないので上昇トレンドは継続中として見ます。 しばらくは1.24600を下に抜けるか、1.26300を上に抜けるかが動きの目安になります。 4H足の狙いとしては全体の動きは下降中だけど、直近では上昇しており、戻り目を形成中なので、三尊の完成を待ちつつ、短期では1.24600と1.26300、ダウ理論を中心に判断していきたいです。 15M足分析 GBPUSD 15M足 15M足では三尊(暫定)の頭から右肩に移行している所を見ることができます。 高値安値切り下げの下降トレンドを形成しています。 このまま下降が続いていきそうな感じもありますが、少しストップです。 ダウ理論を元に判断すると高値は1.25000、安値は1.24600となっていました。 現在のレートは1.25200まで進んでおり、高値である1.25000を上に抜けています。 これは下降トレンドの終了を示唆しています。 まだ示唆である理由は高値を上に抜けた後にさらに下降トレンドが継続するパターンがあるので、高値を上に抜けただけでは確定ではありません。 注目はこの後の調整として下落してきますが、安値である1.24600よりも上で折り返すようになった時には下降の力よりも上昇の力が上回っていることになりますので、戦略も上昇へ変化させていく必要があります。 現状はまだ判断しきれないので、調整が完了するまでは待機するのが吉かと思います。 目安は黒い切り下げライン付近まで見てくといいかと思います。 現在のGBPUSDの値段 TradingView提供のGBPUSDチャート
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2024.5.3
TradingViewでZigZagを使う方法|おすすめインジも大紹介!
TradingViewでZigZagを使いこなしたい! 本記事ではこのような要望に応えます。 チャート上にジグザグのラインが描かれる「ZigZag」は、シンプルながらトレンドを視覚的に把握しやすく、FX初心者から中上級者までの幅広い層のトレーダーから支持されているインジケーターです。 TradingViewでは、ZigZagがデフォルトで搭載されており、誰もが簡単に表示させられます。 ZigZagを使いたいけど、TradingViewに慣れていないせいか、いまいち使いこなせていない気がするんですよね… そこでこの記事では、TradingViewでのZigZagの使い方を解説していきます。 チャートへの追加方法や設定方法、見方などをFX初心者の方にもわかるよう画像を交えて詳しく解説していきます。 TradingViewのコミュニティスクリプト内にある、ZigZag関連のおすすめのインジケーターもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。 この記事でわかること TradingViewでZigZagをチャートに追加する方法 TradingViewのZigZagの見方・使い方 TradingViewのZigZag関連のおすすめのインジケーター TradingViewでZigZagをチャートに追加する方法 それでは早速、TradingViewでZigZagをチャートに追加する方法について、スマートフォンアプリの場合も含めて解説していきます。 まずはZigZagを知らない方のために、ZigZagがどのような特徴を持つインジケーターなのかから確認していきましょう。 TradingViewのZigZagとは ZigZagは、チャートの高値・安値に合わせて自動でラインを引いてくれるインジケーターになります。 TradingViewでZigZagを表示させたのが以下のチャートです。 このようにZigZagは、上昇・下降の波形を視覚的にわかりやすく示してくれるので、相場のトレンドがひと目でわかるようになります。 ZigZagはトレンドラインを引く際に役立つほか、抵抗線・支持線を引く際にも役立ちます。 トレンドラインは引く人によって微妙に違ってきますが、ZigZagを使えば皆同じようにトレンドラインが引けるので、初心者の方におすすめですね。 TradingViewでZigZagを表示させる手順 TradingViewでZigZagを表示させるには、まずはチャート上部の「インジケーター」をクリックしましょう。 検索窓に「ZigZag」、もしくはカタカナで「ジグザグ」と打ち込むと、ZigZag(ジグザグ)が出てくるのでクリックしてください。 ZigZagがチャートに表示されました。 ZigZagに限らず、他のインジケーターを表示させる場合も全てこの手順になるので覚えておきましょう。 TradingViewのZigZagの各パラメータの意味と設定方法 ZigZagの設定をカスタマイズする場合は、左上の歯車マークから行います。 設定内容は「パラメーター」「スタイル」「可視性」にわかれており、「パラメーター」のそれぞれの項目の意味は以下の通りです。 番号項目設定内容①Price deviation for reversals(%)価格が転換する際の乖離率。値を大きくすればより大きい「山」と「谷」を捉え、小さくすれば狭い値幅でZigZagのラインが描画される。②Pivot legs新しい高値と安値を判定する期間。数値が大きいとより長い期間で判定され、数値が小さいと短い期間で判定される。③Line colorラインの色と透明度。④最後のバーまで延長計算途中のバーまでZigZagのラインを延長するかどうか。⑤Display reversal price高値(山)と安値(谷)の価格を表示するかどうか。⑥Display cumulative volume出来高を表示するかどうか。⑦Display reversal price change価格変動幅を表示するかどうか。Absolute→変動価格を表示・パーセント→価格変動率を表示。 ちなみに、デフォルトの値は①のPrice deviation for reversals(%)が「5」で、②のPivot legsが「10」となっています。 なお、通貨ペアや時間足によっては、ZigZagのラインが的確に「山」と「谷」を捉えない場合もあります。 そのような場合は①のPrice deviation for reversals(%)の数値を「5〜0.1」の間で微調整してみてください。 ②のPivot legsの数値はデフォルトの「10」のままで概ね大丈夫です。 ZigZagをTradingViewのスマホアプリで表示させる手順 TradingViewのアプリでZigZagを表示させる手順は、AndroidとiPhoneでほぼ同じです。 ここではiPhoneの場合を例に、ZigZagを表示させる手順を見ていきましょう。 まずは、アプリを立ち上げチャートを開き、下にある「+」をタップします。 続いて「インジケーター」をタップします。 検索窓に「ZigZag」もしくはカタカナで「ジグザグ」と打ち込むと、ZigZag(ジグザグ)が出てくるのでタップしてください。 ZigZagが表示されました。 なお、各種パラメーターをカスタマイズする場合は、インジケーター名をタップすると表示される「歯車」マークから設定できます。 TradingViewのZigZagの見方・使い方 ZigZagはトレンドを分析するのに長けたインジケーターです。 ここからはそんなZigZagの具体的な見方や使い方を解説していきます。 ZigZagで押し目・戻りを判別 ZigZagの最も一般的な見方・使い方が、トレンドにおける押し目と戻りの判別です。 以下のようにZigZagを表示させることで、上昇トレンドの押し目が一目瞭然となります。 下落トレンドの戻りも以下の通りすぐに確認可能です。 このように、ZigZagを表示していれば押し目・戻りが一目瞭然で、環境認識に役立つのはもちろん、エントリーポイントの特定にも役立ちます。 ZigZagは、トレンドフォローをしたいけどなかなかうまくいっていない方におすすめですね。 また、ZigZagを表示させていることによって、トレンドが継続しているのか、終了に向かっているのか、はたまたトレンドが転換するのかといった判断もしやすくなります。 なお、そのようなトレンドの考え方については、ダウ理論が非常に参考になります。 ダウ理論に関しては下記の記事で詳しく解説してるので参考にしてみてください。 ダウ理論を理解しているかどうかで、チャートの見方がまるっきり変わるものです。その点、ZigZagを表示させているとダウ理論を格段に認識しやすくなります。 ZigZagでチャートパターンを判別 ZigZagは、ヘッドアンドショルダーやダブルトップなどのチャートパターンを判別するのにも役立ちます。 上のチャートでは、ZigZagを表示させていることによって、ダブルトップが形成されているのがはっきりとわかります。 また下のチャートでは、ヘッドアンドショルダーが形成され、そこから定石通りチャートが下落しているのがわかります。 これはわかりやすい!FX初心者の方でもすぐにわかりますね。 このように、ZigZagのおかけでチャートパターンを把握しやすくなり、トレードに役立てられます。 【中上級者向け】ZigZagでエリオット波動を分析 エリオット波動とは、相場の動きにはある一定のパターンがあり、そのパターンが繰り返されるとする理論のことです。 エリオット波動の推進5波と修正3波(上昇の場合) このようにエリオット波動は「推進5波」と「修正3波」から成り立っており、この波動が繰り返し表れるとされています。 しかしながら、実際のチャートでは複雑に価格が推移するため、エリオット波動を見つけるのは容易ではありません。 チャートパターンやダウ理論を認識するよりも、エリオット波動を見つける方が難しいかもしれません。 ただ、ここでもZigZagを使えば、エリオットの波動を見つける難易度は格段に下がります。 エリオット波動を理解していると、相場の動きを予測しやすくなり、トレードに活かすことができます。 詳しくは下記の記事で解説してるので参考にしてみてください。 【TradingViewのZigZagインジケーター】コミュニティスクリプト(community script)内のおすすめをピックアップ TradingViewより TradigViewの優れた機能のひとつに「Pineスクリプト」という簡易言語を使って、カスタムインジケータを自由自在に開発できることがあげられます。 TradingViewのPineスクリプトとは TradingViewが開発したプログラミング言語のこと。テクニカル分析を行う為の独自のインジケーターやストラテジーの作成に用いられる。 ZigZagの関連のインジケーターも、「コニュニティスクリプト」からZigZagと検索すると複数表示されます。 その中から、ユーザーの評価も高くおすすめなZigZag関連のインジケーターは以下の通りです。 TradingViewコミュニティスクリプト内のおすすめZigZagインジケーター 「ZigZag++」:デフォルトのZigZagをよりシンプルにしたインジケーター。MT4/MT5のZigZagとパラメーターが同じ。 「ZigZag Multi Time Frame with Fibonacci Retracemen」:マルチタイムフレーム機能を搭載し、なおかつZigZagを起点とするフィボナッチリトレースメントも表示できる。 「Double Zig Zag with HHLL」:2つのZigZagを表示。 「Auto Pitchfork, Fib Retracement and Zig Zag」:ZigZagを起点にピッチフォークとフィボナッチエクスパンションを表示。 「Zigzag Trend/Divergence Detector」:ZigZag+オシレーター系インジケーター+PIVOTでトレンドとダイバージェンスを検出し、チャートが転換・反転する高値・安値にラベリングする。 いずれも、ZigZagにプラスアルファで便利な機能が追加されているといった感じです。 気になるものがあれば、インジケーター名をコピペして表示させてみてください。 MT4・MT5でZigZagを使ってきた方であれば、パラメーターの設定が同じ「ZigZag++」がおすすめです。 TradingViewのZigZagに関するよくある質問 ここからは、TradingViewのZigZagに関するよくある質問に答えていきます。 まだTradingViewに慣れていないという方は、ぜひ参考にしてくみてください。 TradingViewでZigZagがきちんと表示されないのですが… ZigZagには、下記のチャートのように高値と安値を拾ってくれずに一直線になってしまう場合もあります。 このような場合、パラメーターの設定で「Price deviation for reversals(%)」の部分の数字を小さくしてみましょう。 デフォルトは「5」ですので、試しに「1」にしてみます。 高値と安値を細かく拾うようになったのがわかります。 このように、ZigZagが上手く表示されない場合は、まずは「Price deviation for reversals(%)」の値を調整してみてください。 TradingViewではZigZagを使用したストラテジー(strategy)を作成することはできますか? 作成できます。 ZigZagを表示させた状態でチャート下部の「Pineスクリプト」へ進むと、ZigZagのPineスクリプトが表示されるので、そこからストラテジーを作成可能です。 TradingViewのストラテジーとは インジケーターに売買サインを出すプログラムのこと。TradingVieでは、他のユーザーが作成し、公開しているストラテジーを使用することも可能。 なお、ストラテジーテスターからはバックテストもできるようになっています。 ZigZagに関するインジケーターで、リペイントしない(no repaint)タイプのものはTradingViewにはありますか? あります。 コミュニティスクリプト内の「Momentum-based ZigZag (incl. QQE) NON-REPAINTING」がリペイントしないタイプのZigZag関連のインジケーターになります。 ZigZagのリペイントとは ZigZagが価格の変動に応じて過去のラインを書き換えること。 ZigZagは特定のパーセンテージ以上の価格変化があった時に高値と安値を直線で結ぶインジケーターのため、最新の価格がそのパーセンテージを超えたり下回ったりすると直線の終点が変わってしまう。 TradingViewのPineスクリプト(Script)を利用すれば、オリジナルのZigZagのインジケーターを作成できますか? 作成できます。 「Pineスクリプト」を利用すれば、ZigZagだけにとどまらず、あらゆるオリジナルのインジケーターの作成が可能です。 TradingViewのZigZag関連のインジケーターでおすすめのものはありますか? おすすめのインジケーターは、「【TradingViewのZigZagインジケーター】コミュニティスクリプト(community script)内のおすすめをピックアップ」のパートでも触れていますが、以下の通りになります。 ZigZag++ ZigZag Multi Time Frame with Fibonacci Retracemen Double Zig Zag with HHLL: Auto Pitchfork, Fib Retracement and Zig Zag Zigzag Trend/Divergence Detector また、Google等の検索エンジンからも「zig zag indicator tradingview」「tradingview zig zag indicator」「indicador zig zag tradingview」あたりで検索するといくつかヒットするので、あわせてチェックしてみてください。 TradingViewのZigZagまとめ ZigZagは環境認識に使えるのはもちろん、実際のトレードにも有効活用できる優れたインジケーターです。 多くのチャートツールにデフォルトで搭載されており、人気のインジケーターのひとつと言えるでしょう。 特にTradingViewの場合、コミュニティスクリプト内で公開されているZigZag関連インジケーターは100を超え、ユーザーからの支持の高さがうかがえます。 ぜひ、TradingViewのZigZagを使いこなし、トレードに活かしていきましょう。
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2024.5.2
スキャトレふうた氏のインジケーターを実際に購入して検証!
今回は、FXインフルエンサーであるスキャトレふうた氏のオリジナルインジケーターについて解説していきます。 スキャトレふうた氏のオリジナルインジケーターは、無料で配布されているものや、インジケーター販売サイトで有料で販売されているものなど、多岐に渡ります。 この記事でわかること スキャトレふうたのインジケーターとは スキャトレふうたのインジケーター入手方法・設定方法 スキャトレふうたのインジケーターの評判や口コミ 実際にインジケーターを入手しましたので、よりリアルな情報が提供できるはずです。 インジケーターを使ってトレードしてみましたよ! それでは見ていきましょう。 スキャトレふうたとは? スキャトレふうたを知らない人のために、ざっくりと簡単に説明します。 端的に言うとスキャトレふうたは「FXインフルエンサー」です。 各SNSで多くのフォロワーを獲得していて、FXインフルエンサーとしての地位を確実に築いています。 通貨は「ドル円」「ポンド円」をメインにトレード・解説を行っています。 各SNSのフォロワー数 X(旧Twitter):5.3万人 YouTube:7.3万人 上記以外にもブログ記事を平日に毎日更新しており、環境認識や各時間足ごとにテクニカル・ファンダメンタルズを含めた分析を行っています。 YouTubeでも平日の夕方から毎日リアルトレードを配信しているので、視聴者からの信頼度はかなり高いのではないでしょうか。 気になる方は実際に見てみてください! スキャトレふうたのインジケーターの特徴と入手方法 スキャトレふうたのインジケーターは、彼が自身のトレード経験や知識をもとに作り上げたものです。 自分が使っているインジケーターを有料で販売していますが、一部は無料で入手することもできます。 スキャトレふうたのインジケーター無料版の内容と入手方法 スキャトレふうたはJFXというFX会社と提携しており、JFXで口座開設して条件を満たすと、無料でインジケーターをもらえるキャンペーンが行われています。 ちなみに、もらえるインジケーターは以下の通りです。 スキャトレふうた無料版インジケーター 「JFX-Synchro_Assets」:表示しているすべてのチャートの通貨ペアを1回の操作で変更することが可能 「JFX-Channel_Partition」:平行チャネル内を2分割・3分割・4分割することが可能 「JFX-Synchro_CrossCursor」:表示している同じ通貨ペアのクロスラインを同期させることが可能 「JFX-PriceCursor」⇒ 表示しているチャートのカーソル部分のレートを大きく表示させることが可能 「JFX-Channel_Partition」を4分割で表示 本キャンペーンは、期間限定になります。※使用期限は約3カ月 使用期限までにある条件を満たせば、3ヵ月の延長利用権限が手に入ります。 延長利用の条件とは JFXが定めた期間内に、①新規約定の合計が300Lot以上の方にシンプル版の3か月間の継続利用②新規約定の合計が1,000Lot以上の方にシンプル版とフルバージョン版の3か月間の継続利用 となります。延長利用の条件を満たされた方には期限が切れる前に、該当のお客様にメールおよび取引画面のお知らせにて継続利用版を送ってくれるそうです。 条件を満たしても3ヵ月だけしか利用できないんですね。 期間限定キャンペーンといえど、通年行っているイベントのようです。 3カ月スパンなので ・12月~3月・3月~6月・6月~9月・9月~12月 上記のようなスパンで行っていますので、スキャトレふうたのインジケーター目当てでトレードを行う方は、キャンペーン期間を把握しといたほうが良さそうです。 期間はJFXの意向次第で変更になりますので、必ず公式ホームページを確認してください。 なお、万が一、「口座開設したのにスキャトレふうたのインジケーターをもらえない」なんてことにならないように、下記のようにJFXサイトにあるスキャトレふうたキャンペーンページから申し込みをしましょう。 「新規口座開設はこちら(無料)」ボタンのとなりに「キャンペーン申込はこちら」というボタンがありますが、まずは新規口座開設を行いましょう。 新規口座開設が完了したら、スキャトレふうたのインジケーターキャンペーンに申し込むことができるので、改めて「キャンペーン申込はこちら」ボタンから手続きをします。 しばらくすると上記メールが届き、インジケーターが格納されたZIPファイルや説明動画などが記載されています。 口座開設もスムーズで1日かからずにインジケーターが届きます! スキャトレふうたのインジケーター有料版の内容と入手方法 ストキャスティクスふうたの有料版インジケーターは「ゴゴジャン(GogoJungle)」というサイトで販売されいます。 商品名は「今までになかった!?絶妙なタイミングを教えてくれるインジケーター」という名称で、複数のインジケーターがパックとなっており、内容は以下の通りです。 メインのインジケーター Ultimate_weapon_v7_neo Ultimate_weapon_v7_sp Ultimate_Chancemeter Ultimate_TrendBar Ultimate_chance_zone Ultimate_RealBarrier Ultimate_Squeeze Ultimate_AutoTrend_RS UW_MarketZone Ultimate_Diver UW_HeikinAshi Ultimate_Band Ultimate_TrendBar_MTF_Alert Ultimate_Pivot_plus Ultimate_stop 付属のインジケーター entry_chance_V7.ex4 GG-TrendBar.ex4 Heiken Ashi.ex4 MACD_V7.ex4 MTF MA.ex4 MTF-BB_Smoothed.ex4 RCI_ex.ex4 TrendRSI_v4 mtf+alerts.ex4 UB_7.ex4 UW_Ha_Smoothed.ex4 メインとなるインジケーターが15個、そのほか付属のインジケーター10個がパックとなって、19,800円で販売されています。 ゴゴジャン(GogoJungle)より なお「MTF-BB_Smoothed.ex4」と「MTF MA.ex4」に関しては、スキャトレふうたのブログから無料でダウンロードできるので、気になる方はチェックしてみてください。 スキャトレふうた有料版インジケーター 各インジケーターの使い方だったり、エントリーポイントを見つける方法だったりはスキャトレふうたのYouTubeが参考になります。 スキャトレふうたは、平日17:30から毎日ライブ配信を行っています。 そのライブ配信では、フルバージョン版と同じインジケーターを使って解説を行っているので、スキャトレふうたのインジケーターを使い始めたばかりの人は、まずライブ配信を見ることがおすすめです。 ブログでも相場解説を毎日行っているので、併せて見ると効果が高いかもですね! 【本当に使えるのか?】スキャトレふうた有料版インジケーターを購入&検証してみた ここでは、スキャトレふうたの「今までになかった!?絶妙なタイミングを教えてくれるインジケーター」をゴゴジャンで購入し、実際に使って検証してみた結果や感想をシェアさせていただきます。 個人的な感想を交えて正直にレビューしますね。 スキャトレふうた有料版インジケーターを使ったリアルな感想【独断と偏見あり】 スキャトレふうたのインジケーターを使ってみて感じたポイントを以下の3点に絞って解説していきます。 インジケーターの機能をざっくり解説 スキャトレふうたイチオシの「Ultimate_weapon_v7_neo」と「Ultimate_weapon_v7_sp」を使ってみた感想 「これは使えるかも!」と思ったインジケーター【超個人的見解】 順番に見ていきましょう。 ①インジケーターの機能をざっくり解説 有料版のメインとなる15のインジケーターの機能は以下の通りです。 なお、全てのインジケーターの使い方や設定に関しては、200ページ近いPDF資料が添付されており、おすすめの設定方法などが解説されています。 インジケーター名 機能Ultimate_weapon_v7_neo有料版の核となるインジケーターでトレンドに沿ったエントリーサインが出るUltimate_weapon_v7_sp有料版の核となるインジケーターでレンジ相場で精度の高いエントリーサインが出るUltimate_Chancemeterトレンドに沿ったエントリーチャンスを表示Ultimate_TrendBar トレンドの移り変わりを視覚的にわかりやすく表示Ultimate_chance_zone売られすぎ・買われすぎを検知し反転の可能性のあるポイントを表示Ultimate_RealBarrierチャート上で変化し続ける抵抗線・支持線をリアルタイムで表示Ultimate_Squeezeボリンジャーバンドのスクイーズを検知して直近の高値と安値に自動で水平線を引くUltimate_AutoTrend_RSトレンドラインと水平線を自動で引くUW_MarketZone主要3市場(東京・欧州・NY)をゾーン分けするUltimate_Diverダイバージェンスの発生を知らせるUW_HeikinAshi通常の平均足よりもダマシを減らした平均足Ultimate_Band2本のバンドが買われ過ぎの上限と売られ過ぎの下限を表示Ultimate_TrendBar_MTF_AlertUltimate_TrendBarのマルチタイムフレーム(MTF)版でアラーム設定もできるUltimate_Pivot_plus通常のピボットと変わらない?Ultimate_stop直近の安値と高値に自動でラインを引く 「Ultimate_weapon_v7_neo」や「Ultimate_weapon_v7_sp」のように、具体的なエントリータイミングを示してくれる実践的なものから、FX初心者向けのものまで幅広いインジケーターが揃っているといった印象です。 逆に言うと、自動でトレンドラインや水平線を引いてくれる「Ultimate_AutoTrend_RS」だったり、直近の安値と高値に自動でラインを引いてくれる「Ultimate_stop」といったインジケーターは、中上級者であればあまり必要ないかもしれないという印象も受けました。 「Ultimate_AutoTrend_RS」を表示 チャートもごちゃごちゃして見にくくなりますしね。 これらのインジケーターの中でも特にメインとなる「Ultimate_weapon_v7_neo」と「Ultimate_weapon_v7_sp」の2つのインジケーターを使ってみた感想は次のパートで詳しく解説します。 なお、表示させるインジケーターが多ければ多いほど、MT4が重くなる傾向があるので注意が必要になります。 その点に関して付属のPDFの解説によると、「楽天証券」や「OANDA」のMT4がインジケーターとの相性も良く、動作も軽くなるのでおすすめとのことです。 ②スキャトレふうたイチオシの「Ultimate_weapon_v7_neo」と「Ultimate_weapon_v7_sp」を使ってみた感想 「今までになかった!?絶妙なタイミングを教えてくれるインジケーター」の中で、特にメインとなるのが「Ultimate_weapon_v7_neo」と「Ultimate_weapon_v7_sp」になります。 まずこの2つのインジケーターの違いは以下の通りです。 ストキャスふうた有料版メインインジケーター Ultimate_weapon_v7_neo→トレンド相場に強い Ultimate_weapon_v7_sp→レンジ相場に強い 「Ultimate_weapon_v7_neo」に関しては、1分足から長くても15分足での利用が推奨されており、短期売買に特化したインジケーターとなっています。 ちなみに「Ultimate_weapon_v7_neo」を表示させたのが以下のチャートです。 「Ultimate_weapon_v7_neo」を表示 まず黄色い丸が出現し、上昇or下降の可能性が高まると矢印が出ます。 この「黄丸+矢印」が「Ultimate_weapon_v7_neo」の示すエントリーポイントになります。 トレンドの「押し目」「戻り」を教えてくれる感じですね。 続いて「Ultimate_weapon_v7_sp」を表示させてみましょう。 「Ultimate_weapon_v7_sp」を表示 こちらも同様に「黄丸+矢印」がエントリーポイントになりますが、さらに目先の天井と天底になる可能性の高いポイントを星マークが教えてくれます。 したがって「Ultimate_weapon_v7_sp」の場合、「星+黄丸+矢印」が最も強いエントリーサインとなります。 レンジでの反転のサインを教えてくれる感じです。なお、目先の天井と天底のポイントを星マークで示してくれるのは「entry_chance_V7.ex4」というインジケーターで、単独で表示させることもできます。 この2つのインジケーターを使ってみたみた率直な感想は「ちょっと微妙かな…」といったところです。特にFX初心者の方にはあまりおすすめしません。 FX初心者の方におすすめしない理由は以下の3点です。 環境認識ありき リペイントする チャートがごちゃごちゃする 「Ultimate_weapon_v7_neo」「Ultimate_weapon_v7_sp」どちらも明確なサインが出ますが、当然のことながらそのサインというのは絶対ではありません。 特に「Ultimate_weapon_v7_neo」は、1分〜15分足での利用が推奨されているため、上位足の環境認識が不可欠になります。 つまり、上位足に逆らった「黄丸+矢印」のサインは、簡単に裏切ってくるということです。 この2つのインジケーターを使いこなすには、マルチタイムフレーム分析やダウ理論など、ある程度チャートを見るスキルがないとダメだと思いました。 そのため、「黄丸+矢印」あるいは「星+黄丸+矢印」のサインを聖杯のごとく信じるのは危険なので注意しましょう。 次に、個人的に最も気になったのが、「Ultimate_weapon_v7_neo」「Ultimate_weapon_v7_sp」の矢印以外のサインがリペイントされる仕様になっている点です。 これはZigZagのようなインジケーターと一緒で、価格の変動に応じて過去のサインが書き換えられることを指します。 つまり、矢印のサインは残るものの、黄丸や星といったサインは書き換えられるため、リアルタイムでこれらのサインをエントリーやエグジットの目安にする場合は注意が必要です。 リアルタイムで見ているチャートと、出来上がったチャートが違うんです… 当然ながら、後から正確なチャート検証やバックテストもできません。 そのため、エントリーやエグジットに使うインジケーターとしては信用できないという印象です。 どのようなロジックや計算方法でサインが出てるのかも公になっていないので、ちょっと信用性に欠ける感じですね。 最後、FX初心者の方におすすめしない3つ目の理由としては、「Ultimate_weapon_v7_neo」と「Ultimate_weapon_v7_sp」共に、チャートがごちゃごちゃして見づらいという点です。 超個人的な意見かもです。 2つのインジケーター共に、条件が揃えばひっきりなしにサインが出ます。 それは1分足などの短い時間足になるほど顕著で、場合によってはチャートがサインだらけになってしまいます。 「Ultimate_weapon_v7_neo」を表示 これだと見づらいだけならまだしも、FX初心者の方であればサインに誘発されてポジポジ病になりかねないほか、チャートを見る力も養われません。 また、前述したように、複数のインジケーターを表示させるとMT4重くなってしまうというデメリットも発生します。 そのため、FX初心者の方や、シンプルなチャートでトレードしたいという方には、この2つのインジケーターはあまりおすすめできません。 どちらかひとつを使えと言われれば、、「Ultimate_weapon_v7_sp」の方かな。 ③「これは使えるかも!」と思ったインジケーター【超個人的見解】 「Ultimate_weapon_v7_neo」と「Ultimate_weapon_v7_sp」の評価は微妙なものになりましたが、個人的に以下の2つのインジケーターは便利だなという印象を受けました。 UW_MarketZone 主要3市場(東京・欧州・NY)をゾーン分けする Ultimate_Diver ダイバージェンスの発生を知らせる まず「UW_MarketZone」の方は、主要3市場を視覚的にわかりやすくゾーン分けしてけれる、これまでありそうでなかった便利なインジケーターです。 「UW_MarketZone」を表示 また、チャートの下には日本時間も表示されるため、MT4に慣れていない方も時間表示の違いに戸惑うことがありません。 デフォルトのMT4・MT5だと日本時間じゃないですからね。慣れないうちは日本時間になおすのが大変かもしれません。 FXでは各市場ごとの値動きのクセのようなものがあるので、「UW_MarketZone」のようにゾーン分けがされると、それぞれの市場の動きを意識したトレードがしやすくなります。 なお、一般的な主要3市場の値動きの傾向は以下の通りです。 主要3市場の値動きの傾向 東京時間→小幅なレンジ相場になりやすい 欧州時間→トレンドが発生しやすい NY時間→市場参加者が最も増える時間帯あり相場が最も大きく動く時間帯 次に「Ultimate_Diver」ですが、こちらはシンプルにダイバージェンスの発生を知らせてくれるインジケーターです。 「Ultimate_Diver」を表示 資料には明記されていませんでしたが、たぶんストキャスティクスと思われるインジケーターでダイバージェンスが発生した場合に、テキストで教えてくれる仕様になっています。 ストキャスティクスやMACD、RSIなどのオシレーター系のインジケーターで起こるダイバージェンスは、注意してチャートをチェックしていないとなかなか気づけないものです。 特にFX初心者の方であれば、ダイバージェンスを見つけるのは難しいかもしれませんね。 その点、「Ultimate_Diver」はテキストでダイバージェンスの発生を知らせてくれるので見逃すことはありません。 ヒドゥンダイバージェンスについても知らせてくれるので、トレードに活かしたい方にはおすすめのインジケーターになります。 なお、ダイバージェンスの活用方法については下記の記事で詳しく解説してるのでチェックしてみてください。 スキャトレふうた有料版インジケーター設定方法 スキャトレふうたのインジケーターをMT4に設定するのはとても簡単。コゴジャンでダウンロードしたインジケーターをコピペしてMT4に貼りつけるだけです。 MT4を立ち上げ「ファイル」→「データフォルダを開く」と進みましょう。 続いて「MQL4」をクリックします。 その中の「Indicators」をクリックしてください。 ここにコピペしたスキャトレふうたのインジケーターを貼り付けます。 続いて「Indicators」は閉じて、MT4の「ナビゲーター」をクリックしましょう。 カーソルを余白部分に持っていき、右クリックしてください。 「更新」をクリックすると、コピペしたインジケーターがMT4上で表示可能になります。 「更新」の代わりにMT4を再起動してもOKです。 あとは通常のインジケーターを追加する手順で、ナビゲーターのインジケーターをチャート上にクリック&ドロップするとインジケーターが表示されます。 または、「挿入」→「インジケーター」→「カスタム」と進み、インジケーターを表示させましょう。 なお、インジケーターの詳しい設定方法に関しては、添付のPDF資料を見ればわかるようになっています。 スキャトレふうたのインジケーターはmacでも使える? MT4を提供しているMetatrader社が、macの正規版を提供していないため、動作対象外です。 しかし設定することは可能で、ご自身のmacで動作すれば利用することができます。 以下の手順をお試しください。 ※ただし、①②③が正しく行えても、「アップデート待機中」「回線不通」となる場合は、 ご利用いただけません。 ※お客様より、MacのCPUがIntel製ではなくApple製の場合は利用できなかったという報告がございました。(2023.02.08時点) ①playonmacのダウンロードとインストール(Safariのページで行ってください) 詳細はこちら ②MacOS版MT4のダウンロードとインストール(Safariのページで行ってください) 詳細はこちら ※インストール後は、『アプリケーション』内にある「MetaTrader4」を ダブルクリックで起動します。 ③MT4を起動し、「ファイル」→「取引口座にログイン」→「新しいブローカを追加します」をクリックします。 「JFX corporation」と検索し、JFX-MT4Live1を表示させます。 ログインIDとパスワードは当社からお送りしているものをご入力ください。 ④ふうたさんのインジケーター一式をMacのデスクトップに保存する ⑤MT4の「ファイル」→「データフォルダを開く」をします。 ⑥この画面内に、「MyMacDesktop(またはMacDesktop)」というフォルダがあるので開くと ふうたさんのインジケーター一式のフォルダがありますので、 インジケーターをすべて選択してコピーします。 コピーしたら、一旦この画面を閉じます。 再度⑤を開き直し、「MQL4」→「Indicators」の中にコピーしたインジケーターを 張り付けてください。 ※同じ手順で、定型チャートと組表示もコピーして、 定型チャートは、⑤を開き直して「templates」 組表示は、⑤を開き直して「profiles」 に保存して下さい。 ⑦MT4を閉じ、再度開き直したら設定完了です。 JFX株式会社 公式サイトより 私のMacBookではしっかり動きましたよ スキャトレふうたのインジケーターの評判 スキャトレふうたのインジケーターに関して、SNSや販売サイトではどのような口コミや評判があるのか見ていきましょう。 X(旧Twitter)の投稿 https://x.com/terrificbloke2/status/1776251371052016124 https://x.com/qoP6H4uJDL3PquG/status/1768429225160405442 JFXで無料版のインジケーターを利用した人のアンケート お世話になります。ふうたさんのインジはめっちゃ良くて、エントリータイミングが分かりやすいと思います。JFXさんでの取引は、とにかく約定の速さが良いです。スキャルパーにはもってこいだと思います。 これからも、JFXさんと共に良い取引きができればと思っております。 実際に取引してみてJFXさんはユーザーの味方と言う強い印象を受けました。ストップ狩りなどの余計な心配をせず安心して取引できるのは、メンタルが重要なFXにおいて非常に重要だと思います。 小林社長自ら情報を発信してくれているのも大きいと思います。控えめに言って、現在最高のFX業者だと思います。 ふうたさんのインジは、使ってみて、その精度の高さに驚かされました。特に、ポン円の短期売買に向いており、取引で勝つためには、ここまでやらなくてはならない、という内容を実践的に教えてくれる、素晴らしいツールです。 JFXでの取引は、MatrixTraderが便利なので、PC版、スマホ版を使っていて問題ありません。 JFXを利用するようになったのをきっかけに、ふうたさんのインジケーターに出会うことができました。JFXを利用するようになったのをきっかけに、ふうたさんのインジケーターに出会うことができました。まだまだ一人前の使い方は出来ませんがふうたさんのLIVE配信を視聴させていただいて、細かな説明をしていただけることに感動しています。 今後もJFXでの取引をしていくには、ふうたさんのスキャルピングの技術は是非とも学びたい内容です。証拠金もたくさん入れているのですが、自信をもった取引が出来ません。 今後も長く取引をさせていただきたいので、是非ともセミナーに参加させていただきたいです。大阪開催ということですので、京都からも参加しやすいので非常にありがたいです。 6月のセミナーにも参加させていただき、JFXのスタッフの皆さんの丁寧なご対応には感動すら覚えました。 昨今の開催が難しい状況でも、利用者を考えてこういった催事を行っていただけることにも感謝しております。 JFXはキャッシュバック、食品、あられとキャンペーンも豊富ですし、こういったセミナーの開催もしていただけるということで、今後も長く利用したいと思っております。まだまだ一人前の使い方は出来ませんがふうたさんのLIVE配信を視聴させていただいて、細かな説明をしていただけることに感動しています。 今後もJFXでの取引をしていくには、ふうたさんのスキャルピングの技術は是非とも学びたい内容です。・・・ FX歴10年以上。 FX歴10年以上。 ふうたさんのインジを使うまではトレンドラインだけで取引をしていて、上がりそうだから買い・下がりそうだから売りと、根拠にもとずいたトレードとは無縁でした。 ふうたさんのインジを使い 今までとは違い根拠を見つけることに重きをおくようになってきました。同じマイナスでも次こそ失敗しないようにトレードしようと考えてトレードしています。 ジェイエフエックスさんはすごい良い会社だと思います。とくに電話。すぐつながる。これは簡単なことなのにどこも出来ていない。これからも変わらず頑張って下さい。よろしくお願いいたします。 FX歴2年目になります。それまで、他社で取引しておりました。 ふうたさんのインジケーターと毎日のライブ配信で最近になってやっと聞いたことを理解できるようになりました。 まだまだ勝率は良くないですが、ふうたさんがおっしゃってたことに注意したり、待つこと、思考と整理がつくことで少しづつ成長出来ていると信じたいです(笑) JFXで取引させていただいて、他社様で取引するより、安心しています。特に解説等非常に手厚くされていると思います。今後ともよろしくお願いいたします。 FX歴半年。もっと早くJFX、小林社長、ふうたさんに出会いたかった。末永くよろしくお願いしたい。 FX歴3か月です。ふうたさんインジは、トレンドの継続と終わりがとてもわかりやすいのが一番の特徴だと思います。 FX歴3か月です。ふうたさんインジは、トレンドの継続と終わりがとてもわかりやすいのが一番の特徴だと思います。 ただ、もちろんまだ使いこなせていないので、可能な限りライブ配信を見て勉強中です。 FX歴が短く、正直、他のFX会社との比較はできませんが、よく使うチャート注文は便利ですし、問い合わせにも丁寧に対応いただけて気持ちが良かったので、とても満足しています。 ふうたさんも、いつもライブ配信で「親切に対応していただける」とおっしゃっていますが、納得です。 FX歴1年目です。ライブを拝見しインジ見ながら少しずつ理解してます jfxさんはサポート対応もよくこれからも使用していきたいです インジのお陰で相場分析がし易くなりました。FX歴は半年程でまだまだ初心者ですが、小林先生のマーケット状況とかを参考にJFXさんを活用させていただいてます。 ゴゴジャンで有料版インジケーターを購入した人のレビュー 優れモノです。キャンペーン期間で購入。大負けが3か月続いたので平均線の色分けによ指標の視覚化で、誤ったエントリーは次のシグナルで決済ができ、大負けのパターンが激減。しばらく今のパターンで続けていけそう。 環境認識出来る方には◯初心者の頃に買って、説明書通りに500回ほど取引してみて使い物にならないと判断して使わずに放置していました。最近忙しくチャート見てる時間が少なくなったので久々に裁量のお供に使ってみたら結構良い結果が出てます♪・使用はSPのみで、他インジはデフォルト設定値では精度が良くないように思うので使用しない(使用するなら設定値を自分なりに変えたトレンドバーくらい)・15分足にSP(SPも設定値変更)を入れ、サインが出たら日足と4hの環境認識(ダウとMA)・利確マーク?の◯では決済せずに逆指値を5分押し目のトレール(◯で利確してるとリスクリワードが悪い)か15分の直近高安ラインあくまで裁量取引のエントリータイミング用としては好成績になってます! 只今検証中セールで安くなってたので、試しに購入しました。説明書きより沢山のインジケーターが入っていた初めは少し混乱しましたが、色々組み合わせ検証して、いけそうな気がしてます。とりあえず一日二万を目標にしてます。 まだ初心者ですが良いと思います買いのタイミングや売りのタイミングが分かりやすく勝ちやすくなりましたありがとうございます 絶対、買いの素晴らしいソフトです。FX歴は5年以上です。オリジナルのトレードロジックを複数もち、日々トレードを楽しんでいます。おもしろそうなインジを探しているとき、このソフトを見つけました。Ultimate Band は、いままで目にしなかった方法でロウソク足の流れを捉えてくれます。感動です。Trend Barも上位足のTrend Barとの一致、不一致で信頼性を判断でき重宝しています。とても素晴らしいソフトです。この値段でこのソフトが購入できて、とてもお買い得だったと思います。いままで購入してきた情報商材の中で、ダントツ1位です。 最高のインジセットですこのインジのおかげで勝てる様になりました。ただこのインジだけで勝てるようには絶対なりませんし、負ける人が居ないとFXも無くなるのでお勧めしません笑笑自分の手法に欲しい部分を補助してもらえれば良いだけです。なのでこれを使って勝てない方は、まず手法を決めてインジに何をして欲しいか判断してから購入すべきです。 役に立つのか疑問なサインレビューに書いた人のアドバイス通り、説明書を繰り返し読みほぼ理解しました。メインはバンドと矢印です。矢印が正しく表示されないケースはこういうときと説明書にあり、それを納得した上で検証しました。しかし、正しく表示されるはずの局面でもサインは間違いを繰り返しました。しかも、サインは見づらい。2017年、2018年当時のレビューはまだ新しいインジが出てなかったんでしょうし、古いのを使っている人がまだいるからでしょうけど、新旧のインジが入り混じりわかりにくいです。設定はほとんどされているのでMT4への導入は簡単になってますが、要らないインジが多くて導入後に削除しました。読む手順によってはいらない説明も多く、非常にわかりにくいです。逆に目から鱗のようなスキルアップのための役立つ解説がされています。結論。丸2日間、説明書を繰り返して読み、5日間実践しましたが、あまり役に立たない内容でした。いろんなサインが出るなか、メインサインのみ条件の整ったときに確認しましたが。労力はかかってますけど、上位足の環境認識はごく単純なロジックです。ケーススタディーを読むまでは、これ、ホントにスキャトレふうたさんの作ったものなの?と不思議な思いに駆られました。レビューではリペイントするとかしないとか書いてあるが、説明書にはリペイントすると書いてあるし、しない設定もできると書いてある。そんな議論はどうもいい。ちなみに、私はFX歴4年です。勝率60%くらい。マイルールを徹底していけばもっと勝てると確信しています。なので、サインツール頼りになり切れない部分もあります。マイルールでのトレードを徹底しようとしてる中級クラスの人にはどうなのかなあ。音が鳴って何のシグナルなんだとMT4を確認しに行き、内容を理解する時間が結構かかるんですよ。なんだ、間違ったシグナルかあというのがかなり多い。なので、マイルールの妨げになるケースも出てきます。サインに従っているだけだと、失敗したトレードを検証することもできません。実際にサインに従ってエントリーしたときの勝率はまだよく把握できていません。検証不足な部分もあるのでもうしばらく検証を続けます。ただ、レビューで、このツールのサインでほとんど負けないとか90%勝てると書いている人たちがいますけど、それは明らかな嘘です。初心者ですが80%勝てます、というのも嘘と言って差し支えないように思います。レビューの信用性の疑義が拭えず、それも合わせて星2つにさせていただきました。 説明書をよく読んで使うと、エントリー根拠の一つとして使えます。購入ページにて開発者の方が、使用する前に付属の説明書を良く読んでからの使用を進めていたので、まず説明書を熟読してからmt4に設定しました。設定説明書によると、通貨ペア毎に設定値が違うパラメータなどありました。説明書に従うことで、問題なく設定することができました。使い始めたばかりですが、自分でチャート分析し、エントリーポイントを決める時に、エントリー根拠の一つとして使うようにしてます。基本的な考えは、平均足の色、トレンドバーの色、UH_Ha_Smoothedの色の一致で方向性が正しいか確認し、バンドの上限・下限に近いかどうかで、エントリーポイントの確認をしています。色で方向性の確認ができるので、わかりやすいと思います。使い続けることで、勝率を上げられるか検証中です。 微妙ですね…上下のトレンドサインの丸は固定しているものだと思っていました…1度出てもトレンドが変わると移動するのにビックリしました、ちょっとズルいと思いました。多少の参考程度にはいいかもしれませんね。 使いやすいです綺麗なインジケーターで見やすく使いやすいのですが、過去検証するのに不利なサインが消えるのでストラジーテスター使うなどしないといけないです。 X(旧Twitter)で積極的にスキャトレふうたのインジケーターについて発信している人はあまりいませんでしたが、JFXやゴゴジャンでの評判は概ね好評のようです。 また、有料版のインジケーターを購入した人の声としては、説明書をしっかり読むことが重要という意見が多くありました。 実際に使ってみてそれは同意です。なにせインジケーターが多いし、サインが多い笑 スキャトレふうたのインジケーターを利用するメリット スキャトレふうたのインジケーターを利用するメリットはもちろんありますので、順番に見ていきましょう。 無料で入手可能 スキャトレふうたは「JFX」というFX業者と提携していますので、そこで口座開設をすると無料でインジケーターを手に入れることができます。 入金は必要ありません。 ただ口座を開設するには、身分証明が必要になりますので、「運転免許証」「マイナンバーカード」の2つがあれば、すぐに口座開設は完了します。 1点注意点として、口座開設を行えば自動的に「スキャトレふうたのインジケーター」をもらえるわけではありません。 キャンペーン申し込みフォームからの申し込みが必要です。 口座開設完了通知が届いたら、キャンペーン申し込みフォームから申し込みましょう! 無料インジケーターは初心者でも簡単に利用できる インジケーターのロジックは理解できなくても、スキャトレふうたの動画やブログを参考にすれば初心者でも簡単に使うことができます。 まずはじめに、「設定がめんどくさそう!」と感じる方も多くいると思いますが、その点については問題ありません。 上記画像のようにインジケーター配布メールに【スキャトレふうた「プレゼントインジケーター」の設定方法】という動画が同封されています。 動画の手順通り設定すれば迷うことなくプレゼントインジケーターを表示できます。 先ほど「スキャトレふうたのライブ配信を見れば使い方もわかります」と伝えましたが、各インジケーターの使い方やポイントを解説した動画も一緒に送られてくるので、初心者の方は一度すべてに目を通せば理解が深まります。 各インジケーターの説明だけではなく、エントリーポイントや応用なども教えてくれています。 初心者でも問題なく活用できそうですね! 有料版のインジケーターはFXの勉強になる スキャトレふうたのインジケーターを使い続けるには、条件があると説明しましたが、初心者がクリアし続けるのは難しい部分があります。 なので最終的には、「スキャトレふうたのインジケーターを購入してもらう」という目的が垣間見えます。 とはいえ、まだFXを始めたばかりの方が、相場観やエントリーポイントの感覚を養っていくには、十分なコンテンツであると言えます。 なぜかというと、その理由は2つあります。 スキャトレふうたのインジケーターが有益な理由 スキャトレふうたと同じトレード環境を、ほぼ自動で構築できる 動画配信にてインジケーターを使って、相場解説やトレードポイントを解説してくれる どんな優れたインジケーターでも、使いこなせないと意味がありません。 その点、スキャトレふうたの有料版インジケーターには、説明書があるのはもちろん、マメな動画配信でインジケーターの使い方を指南してくれるので安心です。 トレーダーとして成長したいのなら、時にツールに課金することも必要です。 スキャトレふうたのインジケーターを利用するデメリット やはりメリットだけではなく、デメリットも存在します。 無料版の継続利用には条件アリ 無料版の継続利用の条件をクリアできなかった場合の利用期間は、約3カ月です。 条件というのも、一度だけクリアすればその先永久に使うことができるわけではなく、3カ月スパンでその条件をクリアしていかなければなりません。 初心者にはなかなかハードルが高いですね。。 手間や費用がかかる スキャトレふうたの無料版インジケーターを手に入れるために、まずやらなければいけないことは「JFXの口座開設」です。 口座開設というのは地味にめんどくさく感じます。 ましてや、インジケーターを無料でもらうために使う予定がない口座を開設するのは億劫になりがちです。 また、有料版インジケーターを手に入れるためには当然のことながら費用がかかり、FX初心者がすぐに元を取れるかと言われれば、正直微妙なところでもあります。 有料版を使ってみた感想は「【本当に使えるのか?】スキャトレふうた有料版インジケーターを購入&検証してみた」のパートを参考にしてみてください。 スキャトレふうたインジケーターまとめ 今回はスキャトレふうたのインジケーターについて、無料版・有料版ともに詳しく見てきました。 インジケーターの概要や入手方法がおわかりいただけたのではないでしょうか。 スキャトレふうたの無料版インジケーターは、初心者でも設定が簡単なので問題なく運用できます。 設定手順もわかりやすく動画になっているので、MT4を初めて触る方でも迷うことはないでしょう。 有料版インジケータに関しては、私が使ってみた感想も参考にしてみてくださいね。 スキャトレふうたのインジケーターを準備してライブ配信を見れば、学習ツールとしても活用できそうです。 気になる方はYouTube動画や各SNSを見てみてください。
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2024.5.1
FXのスパンモデルとは?実践的な使い方&勝てる手法を解説!
勝てるインジケーターを学びたい… 正しい相場分析のスキルを身につけたい… FXには様々なインジケーターや手法が存在しますが、「勝てる手法」と呼ばれているテクニックも自分に合わなければ意味がありません。 そこで、本記事では知る人ぞ知るインジケーターであるスパンモデルの概要や使い方、実際のトレード手法について解説していきます。 長期的な勝ちに対する有効打が見つからなかった人でも、スパンモデルを使えば勝ちトレーダーになれるかもしれません。 本記事を参考に、スパンモデルを用いてトレーダーとしての実力アップを狙いましょう。 スパンモデルとは スパンモデルとは、マーフィーの愛称で知られる元為替ディーラーの柾木利彦氏が開発したインジケーターです。 柾木利彦氏のプロフィール 1956年生まれで三和銀行(現UFJ銀行)に入行。ニューヨーク支店や東京支店のドル円チーフリーダーを経験後、アメリカ大手のシティバンクやオランダ銀行などの外国為替部長として活躍。外資系投資銀行最大級のトレーディングチームを率い、日本のトレードシーンを牽引してきた人物の多くのファンを獲得している。 3つの「スパン」と呼ばれるラインから成り立っており、それぞれの位置関係や角度によって相場分析が行われます。 スパンモデルは一目均衡表をベースに編み出されており、トレンドの強弱と方向、反転サインの判断に活用されます。 1つのインジケーターに3つの判断要素が含まれている複雑な形をしている分、サインは明確で定量的な分析ができるのが強みです。 売買サインが抽象的なインジケーターも多いので、その点は魅力的ですね! 柾木氏はスーパーボリンジャーというインジケーターも開発しており、それぞれを組み合わせたチャート分析が推奨されています。 スーパーボリンジャーは、通常のボリンジャーバンドのセンターラインと±1〜3σに加え、遅行スパンが描画されています。 詳しい組み合わせ方や使い方に関しては「」で詳しく解説していきます。 まずは、スーパーボリンジャーと一目均衡表の違いについて見ていきましょう。 一目均衡表やスーパーボリンジャーとの違い スパンモデルとその原型である一目均衡表では構成要素が異なり、スパンモデルの方がよりシンプルな分析ができるようになっています。 一目均衡表の構成要素・転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンスパンモデルの構成要素・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパン スパンモデルには転換線や基準線がなく、2つの先行スパンの描画位置が異なるのがわかりますね。 続けて、スパンモデルと一目均衡表で行われるテクニカル判断は以下の通りです。 分析できる相場環境一目均衡表での判断基準スパンモデルでの判断基準トレンドの強さ・方向性を判断【三役逆転】①ローソク足>転換線>基準線>先行スパン1>先行スパン2の順で並ぶと強い上昇トレンドその逆に並ぶと強い下落トレンド②【三役好転】1.転換線>基準線2.遅行スパン>ローソク足3.ローソク足>雲以上3つの条件が揃うと強い上昇トレンド③【三役逆転】1.転換線<基準線2.遅行スパン<ローソク足3.ローソク足<雲以上3つの条件が揃うと強い下落トレンド④雲が赤色なら下落トレンド、青色なら上昇トレンド①先行スパン1と2の間に形成される雲が厚ければトレンドが強く、薄ければトレンドが弱い②雲が赤色なら下落トレンド、青色なら上昇トレンド③遅行スパン>ローソク足であれば上昇トレンド、逆なら下落トレンドトレンド転換サイン5つのラインと雲がそれぞれ交差するとトレンド転換3つのラインと雲がそれぞれ交差するとトレンド転換トレンド発生中のサポート・レジスタンス判断5つのラインと雲がサポレジとして機能する3つのラインと雲がサポレジとして機能する 以上の通り、一目均衡表の方が正確な分析ができるかわりに複雑になってしまうため、サインを見逃してしまうケースも多くありました。 それぞれの分析方法は「スパンモデルの使い方」で詳しく解説しているため、参考にしてください。 スパンモデルは分析根拠をシンプルにカスタマイズしたインジケーターで、初心者トレーダーでも扱いやすくなっている点で進化を遂げました。 そのため、時間をかけてより正確な相場分析を行いたい人にとっては一目均衡表も有用な選択肢になります。 改良前だからといって、劣っている分析指標というわけではないんですね。 一目均衡表の開発者である細目悟一(ペンネーム:一目山人)は「一目均衡表は相場哲学を凝縮した不滅の金字塔である」と語っており、分析手法の完成系の1つとして知られています。 そのため、時間をかけてでも正確な分析をしたいか、時間を短縮しながら分析していきたいかでどちらを使うか選択してみるといいですね。 スパンモデルのおすすめパラメーター設定 スパンモデルは、基本的に元の設定値から変更せずに使用するのをおすすめします。 スパンモデルは相場分析の完成系の1つである「一目均衡表」をベースに作られているため、安易に調節してしまうと分析根拠としての信頼性が半減してしまう可能性も。 複雑なテクニカル指標であるほど、パラメーター設定を変える危険性は高くなります。 ただし、スパンモデルは獲得したい値幅やポジション保有時間によって時間軸を使い分ける必要があります。 一般には、相性のいいスーパーボリンジャーで上位足の大局分析を行い、その後スパンモデルで下位足の細かい相場分析、エントリータイミングの予測を行います。 参考までに、以下のような時間足設定で相場分析をするトレーダーが多くいます。 テクニカル指標スキャルピングトレードデイトレードスイングトレードスーパーボリンジャー(相場の方向性分析)1時間足日足週足スパンモデル(細かいエントリータイミングの分析)5分足1時間足日足 スパンモデルはスキャルピングトレードにも活用できますが、時間足が長いほど分析通りにチャートが動くケースが多くなります。 そのため、まずはデイトレードやスイングトレードからチャレンジするのがおすすめです。 スパンモデルの使い方 スパンモデルはトレンドに関する分析能力が優れたインジケーターで、以下のような分析が可能です。 3つのスパンと雲の厚さでトレンド方向を判断 雲のねじれでトレンド転換を判断 遅行スパンと価格の触れ合いでトレンド転換を判断 スパンオートシグナルでトレンド判断を補助 スパンモデルシグナルで売買サインを判断 雲とチャートの触れ合いでサポート・レジスタンスを判断 3つのスパンと雲の厚さでトレンド方向を判断 スパンモデルを構成する3つのスパンは、それぞれ単体でトレンドの方向性を示しているのが前提です。 先行スパン1(青)短期的なトレンドの方向や勢いを判断先行スパン2(赤)長期的なトレンドの方向や勢いを判断遅行スパン中期的なトレンドの方向や勢いを判断 青色の先行スパン1はチャートに沿った動きをしており、上昇トレンド中に押し目が発生したら同じように下降する動きを見せます。 それに対して、赤色の先行スパン2は多少の上昇では水平を保っており、大きな価格上昇が見られると同じく上昇していくという若干鈍い動きです。 従って、先行スパン1が上昇しても先行スパン2が水平であれば上昇は弱く、2つのスパンが同時に上昇していれば上昇トレンドは強いと判断できます。 短期移動平均線と長期移動平均線の関係性に似ていますね。 また、2つのスパンの間は雲と呼ばれるエリアで、雲の厚さによってトレンドの勢いを判断できます。 先述の通り、先行スパン1(青)は値動きに機敏に反応するためチャートの上昇とともにどんどん上昇していきます。 対して、先行スパン2(赤)は急激な価格上昇が起きてからワンテンポ遅れて上昇し始めるため、大きな値動きが起こると落ち着くまで2つのスパンは離れていき、結果的に雲が厚くなるのがわかるでしょう。 さらに、遅行スパンがチャートより上にあれば上昇トレンド、下にあれば下落トレンドという簡単なトレンド判断も可能なたです。 スパンモデルを1つ表示させれば、複数の視点から一気にトレンド判断ができるんですね。 スパンの計算式 それぞれのスパンの計算式を理解しておけば、スパンモデルが機能する理論を理解しやすくなります。 先行スパン1の計算式①直近ローソク9本分の高値+直近ローソク9本分の高値=A②直近ローソク26本分の高値+直近ローソク26本分の高値=B③(A÷B)=先行スパン1先行スパン2の計算式(直近ローソク52本分の高値+直近ローソク52本分の高値)÷2=先行スパン2遅行スパンの計算式値動きをそのままローソク足26本前にトレース 先行スパン1は比較的短い期間の中で計算されているためローソク足に追従する習性が強く、先行スパンはローソク足52本と比較的長い期間で計算されているため、中期トレンドを捉えるのに向いています。 移動平均線の原理と全く同じで、計算に使うローソク足が多ければ多いほど大局の値動きを捉える性質が強くなっていきます。 また、遅行スパンは値動きをラインチャートとして描画しているだけで、26本前のローソク足に最新の遅行スパンが位置するように設定されているのが特徴です。 スパンの計算で使われる「9、26、52」という数字はスパンモデルでは「基本数値」と呼ばれており、チャートが波を形成してトレンド転換するまでの時間を表す重要な数値です。 基本数値の設定を変えずに活用しているトレーダーも多いため、まずは初期設定で使いこなせるようにトレーニングをしましょう。 雲のねじれでトレンド転換を判断 雲のねじれが発生するとトレンド転換を示唆するため、雲の厚さや形に関しては常に目を配っておきましょう。 画像の通り、上昇トレンド中に価格と先行スパン1が下落して先行スパン2を突き抜けると、雲の色が緑色(上昇トレンド示唆)から赤色(下降トレンド示唆)に変化します。 この現象は「短期トレンドが転換して中期トレンドの勢いを覆そうとしている」という状態を示し、雲のねじれを直接売買サインとして活用するトレーダーも。 移動平均線でも同じく、短期移動平均線が長期移動平均線を上回るゴールデンクロスが発生すると上昇トレンド開始サイン、下回るとデッドクロスによる下落トレンド開始サインとなります。 そのため、雲のねじれと移動平均線のクロスが同時に発生した際にエントリーなど、2つの根拠を組み合わせたチャート分析も有効ですよ。 ただし、レンジ相場では雲が頻繁にねじれるため、基本的にはトレンド相場でのみ有効な分析方法だと考えてください。 遅行スパンと価格の触れ合いでトレンド転換を判断 遅行スパンはチャートの動きをローソク足26本前の位置にトレースして表示されているため、普段はチャートとは触れ合わないのが特徴です。 ただし、チャートが折り返すと遅行スパンも同時に折り返すため、遅行スパンとチャートが触れ合うことになります。 チャートを見ればわかりますが、小さい押し戻りでは遅行スパンの折り返しも弱く、チャートと触れ合うのは大きな押し戻りが発生したタイミングだけなのでトレンド変換という判断ができるのです。 ただし、遅行スパンと価格が触れ合ってもトレンドが継続するパターンも多いため、ここでスーパーボリンジャーを組み合わせましょう。 スーパーボリンジャーは通常のボリンジャーバンドに遅行スパンを組み合わせたインジケーターのため、センターラインと価格の位置関係によってトレンド転換を判断できます。 画像のように、押し戻りでセンターラインを突き抜けると大きな相場の勢いが反転したというサインになるため、遅行スパンと合わせて2つの根拠でトレンド転換をキャッチしてください。 スパンオートシグナルでトレンド判断を補助 スパンオートシグナルは、スパンモデルでのトレンド判断をさらにわかりやすく示してくれるサインツールです。 チャートが常に青色と赤色の枠で覆われる状態となり、以下のような条件で色が変わります。 赤色から青色への変化条件価格が上昇し、先行スパン2が上向きになる青色から赤色への変化条件価格が下落し、先行スパン2が下向きになる 例えば、スパンオートシグナルが青色に変化=先行スパン2が上向きになるには、チャートの上昇がある程度進んでいる必要があります。 その段階ではすでに先行スパン1は上向きになっているため、スパンオートシグナルの青色変化は2つのスパンが上向きになっている状況を示しています。 インジケーターの中にはトレンドの発生前のサインを予測するものも多いですが、スパンオートシグナルはトレンドの発生や転換が確定してからサインが表示されます。 そのため、トレンド発生の瞬間は捉えられませんが、トレンドが少し進んで勝率が上がった状態でエントリーできる点はスパンオートシグナルの強みです。 「3つのスパンと雲の厚さでトレンド方向を判断」で解説した上昇トレンドと同じ条件を色で示してくれるため、非常に判断しやすいですね。 スパンモデルシグナルで売買サインを判断 スパンモデルシグナルは、2つの先行スパンがクロスした際に売買サインを示すツールです。 先行スパン1が先行スパン2を上抜け買いサイン先行スパン1が先行スパン2を下抜け売りサイン 先行スパン同士のクロスは移動平均線のゴールデン・デッドクロスと同じく、トレンドの始まりや転換、再開を示します。 スパン同士のクロスは以下2つのタイミングで発生するため、サインが現れるパターンを覚えておくと便利です。 レンジ相場をブレイクして大きな値動きが発生したタイミング トレンドに対する大きな推し戻りや転換の動きが発生したタイミング 押し戻りが終了してトレンドが再開したタイミング 押し戻りパターンで売買サインが発生しても大きな値幅は発生しないため、トレンド発生や再開パターンを見極める必要があります。 そこでスーパーボリンジャーを使用し、売買サイン発生時のチャートがセンターラインに対して上下どちらにいるかを見てみましょう。 上昇トレンド中なら、価格がセンターラインよりも上にあればトレンド発生や再開の可能性が高いため、自信を持ってエントリーできるでしょう。 さらに、±3σを超えていたらより強いトレンドが発生しているとわかるため、押し戻りを警戒しながらであればトレンドフォローによって大きな値幅を狙えます。 このように、相性の良い複数のテクニカル指標を組み合わせれば、それぞれを単体で使うよりも分析の精度を圧倒的に上昇させられます。 雲とチャートの触れ合いでサポート・レジスタンスを判断 スパンモデルの雲は、厚さによるトレンド強弱や方向性判断にも使えますが、チャートを跳ね返すサポートやレジスタンスとしても機能するのが特徴です。 画像のように、トレンド中の押し戻りが発生すると、インジケーターなしではトレンド再開地点の予測が立てにくくなります。 しかし、今回はスパンモデルの雲に支えられる形でチャートの上昇が再開し、価格は大きく上昇しています。 このように、雲はトレンドを支える機能を持っており、逆にサポレジとして機能せずにチャートが雲の中に入ってしまうとトレンドが弱まっていると判断できるでしょう。 さらにトレンドと逆方向に価格が推移すると、スパンモデルのクロスによって雲が転換したり遅行スパンとチャートがクロスしたり、調整だけに留まらずトレンド転換のサインも現れる可能性があります。 スパンモデルの3つのスパンや雲を使いこなし、トレンド転換と調整を見分けられるようになりたいですね。 スパンモデルとの併用が推奨されるスーパーボリンジャーとは スーパーボリンジャーは、スパンモデルと同じく柾木利彦氏がボリンジャーバンドをカスタマイズして開発したインジケーターで、スパンモデルとの併用が推奨されています。 以下の通り、通常のボリンジャーバンドとは様々な違いが見られます。 項目ボリンジャーバンドスーパーボリンジャー標準偏差±1〜3σのいずれかを表示±1〜3σ全てを表示遅行スパンなし設定21センターライン(中心線)期間設定20期間設定21 スパンモデルの遅行スパンは期間26に設定されていますが、スーパーボリンジャーはセンターラインと合わせて期間21に設定されています。 スーパーボリンジャーで行われるトレンド判断は、以下の流れで行われます。 可能な分析分析の方法上昇トレンドの発生1.小さなレンジ相場が形成されている2.遅行スパンがチャートを上抜けし、同時にチャートが+1σより上に位置する3.同じタイミングでバンド幅(標準偏差の幅)が拡大している下降トレンドの発生1.小さなレンジ相場が形成されている2.遅行スパンがチャートを下抜けし、同時にチャートが+1σより下に位置する3.同じタイミングでバンド幅(標準偏差の幅)が拡大している 値動きが±1σに収まっていたり遅行スパンがチャートと何度もクロスしたりするのであれば、トレンドが弱すぎるかレンジ相場にあると判断できるでしょう。 開発者の柾木氏によると「スパンモデルのおすすめパラメーター設定」で説明したように、まずは上位足のトレンド分析をスーパーボリンジャーで行い、その後スパンモデルで下位足のトレンド分析と売買サイン判断を行うといいます。 基本的には2つのインジケーターが同じトレンドを示していれば、上位足レベルの大きなトレンドに追従する形でエントリーできるため、勝率や安定性は大きく上昇するでしょう。 また、スパンモデルの使い方で説明した通り、同じ時間軸で2つのインジケーターを併用すればトレンドの方向性や強弱判断はさらに正確になります。 スパンモデルとスーパーボリンジャーを同時に表示させるとチャートがゴチャゴチャになってしまうので、チャートを2画面に表示させておくのがおすすめです。 スパンモデルのメリットとデメリット スパンモデルが持つチャート分析能力や使い方について解説してきましたが、メリットやデメリットについても理解しておく必要があります。 【メリット①】一目均衡表よりもシンプルでわかりやすい 【メリット②】複数の判断基準が含まれており強い根拠になる 【メリット③】トレンド相場で大きな値幅を取りやすい 【デメリット①】短いトレンドやレンジ相場ではダマシが多くなる 【デメリット②】サインやシグナルを覚えるまで時間がかかる 【デメリット③】スパンモデルに対応しているFX業者が少ない 【メリット①】一目均衡表よりもシンプルでわかりやすい スパンモデルは「相場哲学の完成系」ともいわれている一目均衡表をシンプルにしたインジケーターで、正確かつ短時間で分析できるわかりやすさが特徴です。 実際に2つのインジケーターを使ってみると、チャートの見やすさは大きく異なります。 一目均衡表には基準線と転換線が多い分ゴチャゴチャした印象になり、特に初心者は使いにくいでしょう。 「一目均衡表は難しくて使えない」という人でもチャレンジしやすいので、一度試してみてください。 【メリット②】複数の判断基準が含まれており強い根拠になる スパンモデルはトレンド分析が得意なインジケーターですが、分析に対する根拠が複数あるため信頼性が高いのもメリットです。 例えば、スパンモデルでトレンドの強さを判定する場合は以下の根拠を用いて判断します。 分厚い雲が形成されているか 先行スパン1と2がトレンド方向に向かっているか ほかにも、直近の遅行スパンが価格と触れ合っていないかなど、トレンド否定のサインが出ていないかも確認します。 通常のインジケーターは判断基準が1つしかないため、よりシンプルですが分析の正確性は若干劣ってしまうでしょう。 さらに、トレンド相場でのエントリー判断にはスパンモデルシグナルやスパンオートシグナルなど、視覚的にわかりやすいサインもあります。 そのため、判断基準が多く混乱してしまう人でもチャートの色によって簡単にエントリー判断が可能です。 このように、複数の判断基準によって正確性を上げつつも売買サインは色表示でわかりやすい、相反しがちな2つの強みを持つのがスパンモデルなのです。 【メリット③】トレンド相場で大きな値幅を取りやすい 画像のように、1時間足などで中期的なトレンド再開を捉えれば、数時間のポジション保有だけで数十pips以上を獲得できる可能性もあります。 さらに、トレンド転換を捉えればトレンド開始から終盤までを狙えるため、スイングトレードで数百pipsを獲得できるでしょう。 比較的高いロットで大きなトレンドを捉えれば、以下の通り非常に大きな金額を稼げます。 エントリーロット数獲得pips想定利益0.1ロット50pips約5,000円0.5ロット100pips約50,000円1ロット80pips約80,000円5ロット50pips約250,000円 0.1ロットであれば10万円程度の証拠金でエントリーできるため、比較的低リスクでチャレンジできます。 値幅が大きい分ポジション保有時間は長く、場合によっては1週間を超えるポジション保有になるかもしれません。 【デメリット①】短いトレンドやレンジ相場ではダマシが多くなる スパンモデルをうまく使いこなせていないと、トレンド開始や転換サインによるダマシで損切りになってしまう可能性があります。 例えば、勢いの弱いトレンドが発生している時に先行スパンが上向きになっているからとロングを狙っても、値動きが伸びない可能性が高いでしょう。 また、レンジ相場内で先行スパンが共に上向きになったのを確認してロングエントリーしても、実はまだ値動きがレンジ内だったなんてことも。 そのため、トレンドの勢いを把握するために雲の厚さという判断基準を加えたり、スーパーボリンジャーを併用したりする必要があります。 価格がスーパーボリンジャーの+2σよりも上にあれば値動きが強いと判断できるため、勝率は大きく上がるでしょう。 また、レンジ相場からの大きなトレンドを狙うのであれば、そもそも価格がレンジ内から勢いよく飛び出ているかなど、基本的なチャート分析能力は必須です。 【デメリット②】サインやシグナルを覚えるまで時間がかかる スパンモデルは一目均衡表よりもシンプルになったとはいえ、相場初心者にとっては複雑なインジケーターです。 チャート分析をしてもサインを見逃して機会損失してしまうなど、特に初心者は手法通りのスペックでトレードできないかもしれません。 そのため、まずは大きな時間足でチャート分析してみましょう。 大きな時間足なら、一度チャンスを見逃しても改めて分析すればエントリーに間に合う可能性があります。 4時間足や日足での分析なら、数時間後の再分析でも十分エントリーできるほど進みが遅いですよ。 また、分析の難易度が高いと感じる人はスパンモデルシグナルやスパンオートシグナルを活用しましょう。 方向性やエントリーポイントを色として表示してくれるため、ひと目見ればチャートの状況がわかります。 ただし、サインが出ていても損切りになってしまうケースもあるので、自分なりの検証で精度を上げていく必要があります。 【デメリット③】スパンモデルに対応しているFX業者が少ない スパンモデルは非常に便利なテクニカル指標ですが、一部の証券会社ではスパンモデルを表示できません。 以下の証券会社ならスパンモデルを表示可能なので、無料で口座を開設してみてください。 証券業者チャートツール外為どっとコムG.com岡三オンラインパソコン用インストール版ツールDMM FX・DMMFX PLUS・DMMFX STANDARD・プレミアチャートヒロセ通商・LION FX ・LIONチャートマネーパートナーズ・クイック発注ボード・HyperSpeed NEXTゴールデンウェイ・ジャパンFXFT MT4GMO外貨ExチャートみんなのFXFXトレーダーマネースクエアWebブラウザツールJFX・インストール版ツール ・MATRIXチャート どの証券会社でも、口座開設しないとチャートを開けないため、新規口座開設の予定がない人はTradingViewに無料会員登録してみましょう。 「SpanModel」というインジケーターが搭載されているため、誰でも簡単にスパンモデルでの分析を始められます。 TradigViewなら登録後の広告メールもほとんど来ないので、わずらわしさもないですよ。 スパンモデルと他のインジケーターを組み合わせたトレード手法3選 スパンモデルは単体で使用しても心強いインジケーターですが、他のテクニカル指標と組み合わせるとさらに正確なトレードができます。 以下で各テクニカル指標との組み合わせトレードを紹介していくので、参考にしてください。 ボリンジャーバンドを組み合わせてトレンド開始を捉える手法 移動平均線と組み合わせたトレンドフォロー手法 MACDを組み合わせたトレンドフォロー手法 ボリンジャーバンドを組み合わせてトレンド開始を捉える手法 まずは、スーパーボリンジャーとスパンモデルを組み合わせた基本的なトレード例を解説します。 スーパーボリンジャーの±2σ以内に収まっているレンジ相場を確認 レンジ相場ブレイクと共に複数のトレンド開始サインが現れたらエントリー 遅行スパンとチャートがタッチしたら利益確定、スーパーボリンジャーのセンターラインにタッチしたら損切り まずは、レンジ相場の中でも値動きの勢いが弱い、スーパーボリンジャー±2σの中に価格が収まるチャートを見つけてください。 レンジの幅が広いほど拡散の勢いも強くなるので、値幅の狭いレンジ相場は狙い目です。 レンジブレイクで価格が動き始めたら、2つの先行スパンがクロスしてトレンド方向に雲ができるのを確認してください。 同時に価格がスーパーボリンジャーの±3σにタッチしており、雲や先行スパン2でサポートされていると上昇継続の確率が大きいため、エントリーしてください。 そのままトレンドが進めば、勢いが落ち着いて遅行スパンとチャートが触れ合うタイミングが訪れるため、そこで利益確定します。 逆に、すぐに価格がレンジ内に戻ってしまうとスーパーボリンジャーのセンターラインとチャートがタッチするため、そこで損切りになります。 トレンド発生をうまく捉えれば数十pips以上の利益を狙えるため、必ず使いこなせるようにしたい手法です。 移動平均線と組み合わせたトレンドフォロー手法 移動平均線はトレンド発生や再開を捉えやすいため、スパンモデルとは相性がいいインジケーターの1つとして知られています。 遅行スパンと価格がタッチするような大きな押し戻りを確認する トレンド方向への動きが再開したら、スパンモデルのトレンド再開サインと移動平均線のゴールデン・デッドクロスを確認してエントリー 先行スパンの雲が限りなく薄くなったタイミングで利益確定、チャートがすぐに逆行してサインが否定されたら損切り まずはスパンモデルと期間5・20の移動平均線を表示させ、トレンド相場での押し戻りを確認しましょう。 遅行スパンと価格のクロスがあるような大きな逆行でも、その後の寝動き次第では十分トレンド再開を狙えます。 そのままトレンドと逆方向に動いていけばスルーですが、トレンドが再開したら先行スパンに注目してください。 スパン同士がトレンド進行方向にクロスして雲を形成すれば、再びトレンドが再開する根拠になります。 さらに、期間20(短期)と5(長短期)の移動平均線もトレンド方向にクロスすれば、トレンド再開の根拠は2つになります。 遅行スパンも再びチャートとクロスし、進行方向に進んでいるのも確認しましょう。 全ての根拠が揃った時点でエントリーし、雲が限りなく薄くなったタイミングで利益確定です。 逆に、すぐに価格が戻って移動平均線が逆向きにクロスするとトレンド転換やレンジ相場突入の可能性があるため、すぐに損切りしましょう。 トレンドの第3波を掴めればかなりの値幅が狙えるため、確実に狙って起きたいですね。 MACDを組み合わせたトレンドフォロー手法 スパンモデルだけでもトレンド転換を捉えられますが、買われすぎや売られすぎを示すMACDを使えばさらに勝率が上がります。 MACDで相場の行き過ぎを確認し、遅行スパンと先行スパンを使ってトレンド転換サインをキャッチする トレンド転換サイン確認でエントリーする MACDが再び行き過ぎを示してトレンド転換サインが出たら利益確定確定、スパンモデルのトレンド転換サインが否定されたら損切り まずはMACDとスパンモデルをチャートに表示させ、トレンド相場を見つけてください。 トレンド終盤に近づくと、MACDが以下のトレンド転換サインを出すケースがあります。 買われすぎ、売られすぎ領域に突入する 値動きとMACDが逆行するダイバージェンスが発生する ダイバージェンスはトレンド転換で必ず現れるわけではありませんが、現れたらトレンド転換の可能性が高いと考えられます。 MACDがトレンド転換を示したら、スパンモデルでも以下のトレンド転換サインを確認しましょう。 価格が反転し、遅行スパンとチャートが重なる 2つの先行スパンの向きが変わり、反転方向にクロスして新たな雲を形成する これらのサインが発生するタイミングは既存のトレンドが否定されて反転を始めてからのため、かなり強い根拠としてエントリーできます。 エントリー後、新しいトレンドが進んでMACDが行き過ぎラインに到達、かつ雲が薄くなると勢いが落ちてきたサインです。 ほかにも、今回は遅行スパンと価格のクロスも発生しているため、さらにトレンド終了の可能性も高いといえます。 逆に、エントリーしてすぐにトレンドが継続してしまったら損切りしましょう。 トレンドが継続するとMACDのダイバージェンスが否定されてスパンモデルも持ち直してしまうため、トレンド転換は望めません。 MACDがダイバージェンスしながらのトレンド継続であれば、まだトレンド転換のチャンスが残っているためホールドするのも手です。 中〜上級者向けのスパンモデルで周りのトレーダーと差をつけよう スパンモデルはトレンドの強弱や方向を確認するのに適しており、正確性も高く使いやすいインジケーターです。 モデルとなった一目均衡表は「相場哲学の完成形」の1つとして知られており、これをメイン手法としてプロトレーダーデビューした人もいるほどです。 ただし、サインが複雑な部分もあり使い方も非常に幅広いため、使いこなせるまでは時間がかかるかもしれません。 そのため、スーパーボリンジャーなど相性のいいインジケーターと組み合わせて、自分なりの手法を構築できるよう検証を行いましょう。 まずは本記事で解説した手法を参考に、低ロットでリスクを抑えながら利益を獲得できるようにするのがおすすめです。
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- 1983~2012年 ひまわり証券株式会社 取締役営業本部長
- 2012~2016年 東岳証券株式会社 代表取締役社長
- 2022年5月~ WikiFX Japan 講師
ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、
その普及に貢献する。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、
個人向けの金融トレード運用アドバイザーとして活動中。
猪首秀明の監修記事
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IMアカデミーは違法?問題点はないのかプロが検証してみた
IMアカデミーは違法? IMアカデミーは、投資のオンラインスクールですが、MLMの企業なだけに極端に良い評判と悪い評判があります。 売りたい人は極端に良い評価を下し、押し売りされた方は悪評を行いがちです。 実際のIMアカデミーのコンテンツや営業、会社の実態は問題がないのか?専門家が検証していきます。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 結論から先に申し上げますと、IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。 WikiFXとしては絶対にお勧めできませんので、もし利用する場合は自己責任で行ってください。 IMアカデミーの会社概要 IMアカデミーの会社概要 会社名im mastery academy(アイム・マステリー・アカデミー)公式サイトIM Academy (imarketslive.com)本社アメリカ・ニューヨーク州設立2013年代表クリストファー・テリー事業内容FX・バイナリーオプション・仮想通貨等のeラーニング事業 IMアカデミーは正式名称をアイム・マステリー・アカデミーという、運営歴が長いマルチ企業(MLM)です。 コンテンツとしてはFX・バイナリーオプション・仮想通貨のオンラインスクールとなっており、勝率7割越えの講師によってリアルタイムでエントリーに対するアドバイスを貰えるというものです。 自動売買ではありませんが、ミラートレードに近い実態といえます。 会員数は10万人以上となっています。 IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーは詐欺業者なのかについて以下の10つの項目から解説していきます。 投資助言業の資格を有していない業者が国内で勧誘・営業を行うことは禁止されている IMアカデミーの問題点に対しての10の検証 MLMは日本では合法 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある キャッシュトラップには特商法の表記がない キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 講師の勝率に対する疑惑 BTHの5つ星評価に対する疑惑 MLMは日本では合法 MLMとは、マルチ商法を使って集客を行うことを指しますが、日本においてMLMは合法です。 IMアカデミーの場合は、リンクを渡され、自分のリンクからIMアカデミーに登録してもらえれば、報酬が発生するという仕組みです。 確かにMLMは無理やり勧誘されたりして、人間関係が壊れたりするので良いイメージはありませんが、IMアカデミーの行っているマルチ商法自体に問題はありません。 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている ねずみ講とマルチ商法との違いは、製品の売買がされているかどうかです。 IMアカデミーはスクールを運営しており、運営歴も長いです。 MLMの信頼性の目安として、運営歴が5年以上あれば優秀という考え方があり、IMアカデミーの運営歴は5年を優に超えているため、スクールの実態は十分機能していると考えられます。 例えば、FXの情報商材をマルチ商法で売ろうと考え、中身が誰でも知っているような内容である場合、MLMのために架空の商品をでっち上げたという評価という判断もできますが、IMアカデミーの場合はそういった違法性は今のところ少ないと言えるでしょう。 IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーの信頼性はある程度高いと言えますが、IMアカデミーをビジネスに利用する個人アフェリエイターや集団、グループの中には悪質な違法者も存在します。 例えば、「一緒に食事をしよう」という口実で会って、初めてIMアカデミーの話をする場合違法となります。 MLMの勧誘をする場合は、「IMアカデミーの話をします」と宣言し、予め相手の了解を得る必要があるからです。 こういったことは、IMアカデミーの規約にも記載されています。 強引に勧誘を行い、IMアカデミーに登録するまで帰さないといったようなやり口の場合は監禁罪に当たります。 MLMの勧誘には上記のような違法行為を行う勧誘者が多発する傾向があるのです。 IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない IMアカデミーは日本人向けに明らかに営業をしていますが、日本の金融庁に未登録であり、投資助言業の資格を有していません。 なので、日本の法律では守られません。 トラブルが発生したりお金を持ち逃げされても保証がないということです。 金融庁は投資助言業の資格を有していない業者を国内で勧誘・営業を行うことも禁止しています。 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある IMアカデミーでは、講師がリアルタイムにエントリーポイントの解説などを行っていますが、有料で投資に関する助言を行う場合、金融庁の許可がないと違法になります。 講師は「投資助言業」の資格を持っていない場合、有料でエントリーポイントを教えるのは違法です。 金銭が発生しない場合は、エントリーポイントの配信などは違法ではありませんが、IMアカデミーは月額費が発生してるので違法です。 処罰の対象の範囲に関しては曖昧ですが、IMアカデミーに参加し、MLMを行っている場合も、違法と判断される可能性はあります。 違法という判決が下された場合、「5年以下の懲役若しくは5百万円以下の罰金」に課せられます。 今のところ問題ないからと言って将来も問題がないわけではないので、利用は自己責任で行ってください。 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある IMアカデミーは2019年に改名しており、前身はiMarketslive(International Markets Live)というもので、法律違反でヨーロッパから警告を受けています。 ヨーロッパやアメリカが投資の本場であることを考えると、IMアカデミーのシステムはヨーロッパやアメリカで通じなかったので、投資に関する知識が低い日本にやってきたということも考えられ、コンテンツのクオリティに対する疑惑も浮かびます。 キャッシュトラップには特商法の表記がない IMアカデミーが販売しているバイナリオプションの投資ツール「キャッシュトラップ」についてですが、特商法の表記が現在見当たりません。 特商法の表記がない場合、金銭トラブルや個人情報の漏洩・悪用が行われた場合、自己責任となってしまうので、注意が必要です。 キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 基本的に、システム的なトレードは、ある期間では勝率7割以上だが、別の期間では全く機能しないというものとなります。 なので、キャッシュトラップが謳っている勝率7割以上という表記に意味があるのが疑問です。 講師の勝率に対する疑惑 IMアカデミーでは勝率7割以下の講師は首になるから、勝率の高いトレードを学べると謳っておりますが、トレードにおいて勝率は重要ではありません。 7割勝ててもトータルで負けてしまうことは十分に考えられます。 重要なのはリスクリワードと資金管理です。 例えば、7割勝てても残りの3割で大きく負ける場合、7割勝てる意味がなくなります。 逆に3割しか勝てなくてもトータルで利益を残せることは十分現実的に考えられ、そういった手法を行うトレーダーも多いです。 なので、勝率が悪いからと言って投資のスキルがないとみなし、首にするという行いには疑問を感じます。 BTHの5つ星評価に対する疑惑 IMアカデミーは格付けサイトのBFH(Business for home)に5つ星の評価を受けております。 しかし、BTHの権威はかなり怪しいのではないか?という疑惑があります。 BTHの創業者が米国当局から閉鎖されたマルチ運営の1人であるし、過去にお金を受け取ってポジティブなレビューをしたという経歴も存在するのです。 BTHから五つ星満点を貰っているからと言ってIMアカデミーの権威性が高いかと言われると疑惑が生じます。 IMアカデミーは詐欺とは言い切れないが、違法行為を行っている 「IMアカデミー違法なのか知りたい!」「IMアカデミーの問題点は?」ご要望にお応えすべく、IMアカデミーの問題について調査と検証を行い、解説してきました。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 IMアカデミーは実態としてスクールを営業しており、間違いはありません。 スクールのクオリティも顧客資金を奪うのが目的の「詐欺」とは言い切れないレベルではあります。 しかし、日本の金融庁に未登録であり、違法性が高いのは事実です。 MLMの会員も場合によっては罪に問われる可能性もある点があるため、WikiFXとしてはIMアカデミーをお勧めできません。 利用する場合は、自己責任で行ってください。 猪首顧問のFXコラム:IMアカデミーは 本稿記事の執筆者は、冒頭で… 「IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。」 と結論付けています。 確かに「真っ黒な詐欺業者」では無いものの、IMアカデミーに対して、私の視点では3つの課題(問題点)があると思います。 MLM(特定商取引)なのか? 金融商品取引法からの観点 トレードの学校としての内容と質はどうなのか? 既に本稿記事にても、以上の3点について解説がされていますが、私からも監修させていただきます。 ①MLM(特定商取引)なのか? 日本に営業拠点が無い、マルチ(ネットワーク)形態は明らかです。 商品(サービス)の実態はありますから、ねずみ講ではありませんが、特定商取引法の対象になります。 特定商取引法では「集客・勧誘」の際には必ず事前に以下の点を明示することが義務付けられています。 統括者や勧誘者、または連鎖販売業を行う者の氏名 特定負担が発生するMLM(連鎖販売取引)への勧誘が目的であること 商品またはサービスの種類 私は全国各地にある、IMアカデミーの営業現場に潜入しているのですが、恐ろしいくらい、この事前告知義務がなされていないところばかりでした。 販売元からの、営業モラルやルールなどの徹底が全くされていない感じでした。 ②金融商品取引法からの観点 IMアカデミーが提供しているサービスは、トレードにおける技術の向上のための学校ということですが、同社が前面に出してる“売り”は、同社所属のプロトレーダーの生トレードが見れるというもの。 勝率が70%~80%が無ければ、同社の公認トレーダーにはなれず、この勝率を下回ればクビになるらしいです。会員(顧客)は、このプロトレーダーの通り真似てトレードすれば、同じように勝てるというものです。 しかしながら、実際にこれだけの勝率で勝てたという実績は聞いたことがありません。 このように具体定な売り買いの情報を、対価をもらって提供するには、金融庁に金融商品取引法における「投資助言業」の登録が義務付けられています。 しかしながら、同社は日本国内に活動拠点を持っておらず、無登録業者ということになります。 これは、もうグレーどころか、真っ黒です… このことを指摘すると、 アメリカの会社だから、日本の法律は適用されないんです これは弁護士にも確認済みですから、問題ありません。 との回答でした。 正直な話、弁護士がこのような回答をすることは考えられません。もう“嘘の説明”の部類です。 「海外(アメリカ)の会社だったら、日本でなんでもやっていい」なんてことあるわけないですし、明らかな違法行為です。 そして、投資助言業に関する登録が必要なのにもかかわらず、無登録で投資助言業を行った場合、「五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金」に課される可能性があります。 重要な点として、この処罰の対象はグループリーダーだけではありません。 顧客を紹介することで紹介料がもらえる「IBO契約」に月々16.71ドルを払ってる人がいますが、これは代理店契約ですから立派なビジネス行為に該当します。。 「紹介するだけなら…」というような軽い気持ちでやってると、個人でも大きな代償を負うことになりますので注意が必要です。 ③トレードの学校としての内容と質はどうなのか? これについては下記の記事にて詳しく監修したいと思います。
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FXのアノマリーとは?効果的な活用法も解説|検証結果アリ
FXやその他投資関連の書籍などを読んでいると「アノマリー」というものを目にすることもあると思います。 「FXのアノマリーってどんなものがあるの? FXのアノマリーは本当に信憑性があるの? この記事を読んでいる方はきっとこのように考えていることでしょう。 そこで今回はFXのアノマリーについて徹底解説していこうと思います。 アノマリーが本当に信憑性があるのか検証もしているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのアノマリーとは アノマリーという言葉は、「一定の法則・理論に基づいても説明できない事象・物体」という意味を指します。 FXにおいてもアノマリーがあり、なぜそのように動くのかを論理的に解説することはできないが、過去の傾向からそのように動きやすいという法則が存在しているのです。 アノマリーを理解し、自分のトレード手法に組み込んでいくことなど、トレード判断の参考にしている方も多く存在します。 FXのアノマリー 一覧 今回ご紹介するアノマリーを一覧にしてまとめています。 気になるものだけでもいいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 年間でのアノマリー一覧 月アノマリーの内容1月1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に2月ドル円が円高(下落)傾向になりやすい3月ドル円は下落傾向になりやすい4月円安方向になりやすい5月株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある6月夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる7月夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすいドル円が上昇しやすい8月日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすいアメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい9月9月は大相場を形成しやすい日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる10月相場は10月に底をつけやすい過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている11月相場は月末にかけて反転する可能性が高い12月ドルが買われドル高になりやすいクリスマス自は各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 月次でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容ゴトー日(5の倍数の日付)ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になるロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい 曜日・時間でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容水曜日のスワップ金利水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある FXの年間での代表的なアノマリー それでは、FXの年間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXでは月毎のアノマリーとして以下のようなものが存在します。 FXの年間での代表的なアノマリー 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 3月のアノマリー(日本企業の決算) 4月のアノマリー(新年度) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 7月のアノマリー(サマーラリー) 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 9月のアノマリー(彼岸底) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 11月のアノマリー(休暇前調整) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト)概要 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に 1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に 米ドル円において1月で出た方向感が1年の相場大きく影響していると言われています。 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に、逆に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場になるということです。 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底)概要 ドル円が円高(下落)傾向になりやすい 2月のアノマリーは、節分天井、彼岸底と言われています。 米国債の償還や利払いがあるため、ドルを円に帰る動きが活発化し円高傾向になりやすいのです。 また、ヘッジファンドの決算に関連した45日ルールなどにより、ポジション解消に向けた動きも影響しています。 2月は特に月初めから月末にかけての下落傾向が顕著に現れると言われています。 3月のアノマリー(日本企業の決算) 3月のアノマリー(日本企業の決算)概要 ドル円は下落傾向になりやすい 3月は日本の決算期にあたり、リパトリエーション(リパトリ)を行うため保有外貨を円に換える動きが多くみられます。 そのため、3月は円高傾向になりやすいと言われています。 4月のアノマリー(新年度) 4月のアノマリー(新年度)概要 円安方向になりやすい 3月の決算時に外貨を円に交換する動きが多くなったあと、新年度に変わり、新たな外貨の仕入れのために円を売りやすくなります。 資金流動が盛んになる時期であり、為替が大きく動く月ともいわれています。 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ)概要 株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある 5月の「SELL IN MAY」というアノマリーは世界的に有名なものです。 「SELL IN MAY」とは「Sell in May and go away; don't come back until St Leger day」を省略した名称です。 日本語に翻訳すると「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」という意味になります。 5月は株が売られやすく、それい影響され円高傾向になりやすいと言われています。 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み)概要 夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる 6月は夏休みに入るファンドが徐々に増え出し、市場の動きが落ち着いてきます。 7月のアノマリー(サマーラリー) 7月のアノマリー(サマーラリー)概要 夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすい ドル円が上昇しやすい 7月になると夏のボーナスでバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなります。 それに伴い、株価が上昇し、影響されたドル円相場も上昇しやすいといわれています。 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 8月のアノマリー(夏枯れ相場)概要 日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすい アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい 8月になると、日本の夏休み・お盆と海外のバケーションが重なることで、市場参加者がかなり減ります。 特にお盆休みのある日本のマーケットは実需を中心に売り相場となり、アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあることから、円高になりやすい傾向にあります。 9月のアノマリー(彼岸底) 9月のアノマリー(彼岸底)概要 9月は大相場を形成しやすい 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる 9月は休み明けで市場参加者が帰ってくる月です。 セル・イン・メイの「9月まで戻ってくるな」という言葉からもみて取れるように、9月まで下落傾向にあると言われています。 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まることもドル円の下落傾向に影響を及ぼしています。 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン)概要 相場は10月に底をつけやすい 過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている 10月は、アメリカで広まっている「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあります。 株価が底を付けやすく、時に大暴落する可能性もあるのです。 ドル円も株価の影響を受け、10月には底をつけやすいとされています。 11月のアノマリー(休暇前調整) 11月のアノマリー(休暇前調整)概要 相場は月末にかけて反転する可能性が高い 11月は9月から続きたトレンドの調整局面とされています。 月の後半にあるアメリカの連休の影響もあって値動きが鈍くなるとも言われています。 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算)概要 ドルが買われドル高になりやすい クリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 12月は欧米の決算時期です。 日本の決算時期には円が多く買われたのと同様に、アメリカの決算時期にはドルが多く買われドル高になりやすいとされています。 また、12月後半のクリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなります。 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもあるとも言われています。 FXの月次での代表的なアノマリー 次に、FXの月次での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの月次での代表的なアノマリー ゴトー日(5の倍数の日付) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) こちらも順番に詳しく見ていきましょう。 ゴトー日(5の倍数の日付) ゴトー日(5の倍数の日付)概要 ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある ゴトー日(5の倍数の日付)は日本特有のアノマリーで、5や10がつく日には円安になる傾向にあります。 日本の輸入企業では、取引先への支払いをドル建て決済する場合が多いのですが、その決済日がゴトー日となっているのです。 ドル建て決済が増えることで、金融機関のドルが少なくなり、ドル高円安傾向になりやすいと言われています。 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)の概要 米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる 米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になる 米国雇用統計とは、アメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を調査した統計です。 最も重要な経済指標の一つとされており、毎月第一金曜日の22:30に発表されます。 発表される指標は10項目あるのですが、「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つが特に注目されている指標です。 これらの指標がいいとドル高になり、逆にこれらの指標が悪いとドル安傾向になると言われています。 ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)の概要 欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場の値決め(フィキシング)のことです。 ここでの値決め(フィキシング)とは金の取引価格決定のことをさしており、 ロンドン時間の午後4時(夏時間は午後3時)、日本時間の午前1時(夏時間は午前0時)に行われます。 この時間帯は注文が盛んに行われ、 金は主にドル建てで取引されることから、外国為替相場にも影響を与えるとされています。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー それでは次に、FXの曜日・時間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー 水曜日のスワップ金利 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め こちらもそれぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 水曜日のスワップ金利 水曜日のスワップ金利概要 水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる FX特有のアノマリーになりますが、水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなります。 FXでは土日に市場が開いていないため、土日分のスワップポイントが水曜日にまとめて付与されて仕組みになっています。 そのスワップ金利の付与される時間帯である水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の高い通貨に買い注文が集まるというわけです。 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め概要 月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある こちらFXをやっていれば一度は耳にしたことがある「月曜日の窓埋め」です。 先述しましたが、FXでは土日が休場となっており、月曜日の朝にギャップができて始まることがあります。 このギャップを埋めることが「月曜日の窓埋め」です。 月曜日のこうした傾向もアノマリーとして広く知られています。 FXの代表的なアノマリー分析手法 それでは次に、FXの代表的なアノマリー分析手法について解説します。 FXの代表的なアノマリー分析手法 ウィンターブレイク スーパーボウル理論 花見ラリー それぞれ順番に解説していきます。 ウィンターブレイク ウィンターブレイクは1月の前半から中盤にかけて行うアノマリー手法です。 大口の投資家や機関投資家は、年末になると損失しているポジションを意図的に確定することで節税のための施策を行います。 そのため、「ポジションを年末に整理してから、新年になって新しくトレードをスタート」という流れ生じやすいのです。 毎年必ず起こる現象というわけではありませんが、相場は上昇しやすい傾向にあり、うまく相場間を捉えられれば利益を伸ばすことができるでしょう。 スーパーボウル理論 スーパーボウルとはアメリカで行われるスポーツの一大イベントのことで、スパーボールの勝敗を利用するアノマリー手法です。 ナショナルカンファレンスが勝利したときには米国株式が上昇し、アメリカンカンファレンスが勝利したときには米国株式が下落といった内容のアノマリーになります。 スポーツ好きでスーパーボールを毎年観戦しているという方は、一度取り入れてみたらおもしろい手法かと思います。 花見ラリー 花御ラリーは、3月中旬から4月上旬お花見シーズンのアノマリー手法になります。 日本特有のアノマリー手法で、お花見シーズンには「各企業の決算発表」や「配当確定の時期」と重なるということで、相場が上昇しやすい傾向にあります。 もちろん条件によっては必ずしも上昇するとは限りませんが、うまく上昇の気配を察知することができれば、いつもよりも大きな利幅が取れるかもしれません。 FXのアノマリーを実際に検証してみた ここまでFXのアノマリーについて見ていきましたが、果たしてどれほど信憑性のあるものなのでしょうか? 過去10年間のデータを下に、FXの年間での代表的なアノマリーを実際に検証してみました。 検証結果は以下の通りです。 月的中率1月10%2月50%3月10%4月20%5月60%6月30%7月30%8月40%9月20%10月50%11月40% 12月は複数の要素が絡んでいるため除外しましたが、1月〜11月までを検証してみると、ほとんど傾向が見られません。 有名である5月のセル・イン・メイは60%とその傾向が見られましたが、その他は50%以下のとなっています。 アノマリーは参考程度に考えておこう いかがだったでしょうか? 今回はFXのアノマリーについて徹底解説していきました。 検証結果からもわかるようにアノマリーだけでトレードをするというのは根拠が不十分なように思えます。 相場は様々な要素が絡んだ上で変動しているため、アノマリーは参考程度に考えておくのがいいでしょう。 猪首顧問のFXコラム:アノマリーを参考にしても勝ったり負けたりするのがFX いかがだったでしょうか。本記事では、FXのトレードに直結するアノマリーの数々を紹介していきました。 そもそもアノマリー(anomaly)って初耳の方も多いのではないかと思います。 恥ずかしながら、私も「?」って感じでしたので、さっそく英辞典で調べてみました。 せっかくなので、アノマリーという言葉の語源を調べながら、その意味を掘り下げてみたいと思います。 FXにおけるアノマリーとは先人たちの経験則であり、格言でもある アノマリー(anomaly)直訳すると…… アノマリー(anomaly):変則、例外、異例、変態、例外的な人引用元:Weblio辞書 anomalyとは という意味だそうです。 「えっ?これってトレードと関係あるの?」って思ってしまいましたが、金融(トレード)の世界においては以下のような意味もあるそうです。 アノマリー(anomaly):理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。相場格言として伝えられているものが数多くある。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象。引用元:大和証券 金融・証券用語解説 [アノマリー] アノマリーとは、相場の世界で信じられている「根拠のない経験則」であると同時に、偉大な先人たちが経験則から言い伝えてる「相場格言」でもあるのです。 であれば、私のように長くにわたってトレードに携わってる者の頭の中には、格言の数々が記憶として蓄積されています! 世に数多く存在して語り継がれてるアノマリーの数々を紹介していくときりがありませんが、私が知ってるアノマリーの中から、少しの事例をお話しします。 アノマリーその1:「風が吹けば桶屋が儲かる」 まず一つ目。これは、トレードには直結しませんが、あまりにも有名な一つです。 ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る。また、とてもあてにできそうもないことに期待をかける例えです。 強い風によって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶ。 いかがでしょうか。これって立派なアノマリーの1つと思いませんか? アノマリーその2:「麦わら帽子は冬に買え」 麦わら帽子は夏場は欲しいけど、冬場に欲しいと思う人はいません。 なので、冬場の需要が無い時の安価で買っておけば、夏場の需要が高まったときの高値で売れば儲かる。 マーケットのファンダメンタルを考えれば、これほど的を得た説明って無いですよね。 日本の相場格言は、このようにまるで隠語のような面白いものが存在してます。一見すると意味不明なように見える暗号のようですが、実際にはその意味は深く頷けるものです。 FXのアノマリーは未来が不確定な相場に対する“期待感”から生まれたものかもしれない 私はFXが日本に初登場する1998年からさかのぼること15年前の1983年(昭和58年)から、相場(トレード)業界に身を置いており、商品相場、先物相場、株式相場にどっぷり浸ってきたことから、外国為替相場に限らず、あらゆるマーケットで語り継がれている「アノマリー」に接してきた一人だと思います。 その観点から、あくまでも私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。 世に出回っている、また昔から語り継がれてる、金融(トレード)の世界でのアノマリーを列挙すれば、それだけで1冊の(いや、それ以上)本が書けるくらいの量になると思います。 数多く存在するアノマリーの中には、ストーリー的に納得してしまうような奥深いものもあれば、「出かけるときは右足から」みたいな、単なるジンクスでしかないものまで。 未来の予測が困難な金融マーケットだからこそ、人々はわらをもすがる思いで、なんらかの法則、ルール、コツ、再現性…的なものを探し求めて来たのでしょう。 つまるところ、アノマリーと言うのは、未来が不確定なマーケットに関わってる人にとって、なんらかの期待とか可能性が欲しいという気持ちから生まれたものでは無いでしょうか? アノマリーを全否定するものでもありませんし、科学的な(統計的な)分析が万能なわけでもありません。 しかしながら、いずれの考え方によってアクションを起こしても、マーケットの世界ではいずれも、当たったりハズレたり…。 これが現実であり答えではないでしょうか。 結局、アノマリーも相場の未来を予測するツールにはなり切れません。 トレードの優位性にのみ固執せず、資金管理やメンタル管理など、総合的なトレードスキルを磨くことが勝ち組への近道と言えるでしょう。 ただ、アノマリーで語られている中には、トレードに携わるための「心得」や「戒め」として、大切なものは多いと思います。 心情的なものではありますが、これもトレードでは大事な要素だと思います
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FXはメンタルコントロールが全て!?鍛え方をプロが徹底解説
FXではメンタルに関して次のように意見が分かれます。 FXメンタル2つの意見 ✔「FXにメンタルなんかいらない。確かな手法があれば十分だ。」 ✔「FXではメンタルコントロールが何よりも重要だ。」 あなたはどちらが正しいと思いますか? 結論から先に申し上げますと、FXではメンタルを適切にコントロールできないと、長く勝ち続けることはできません。 確かにトレード手法も大事です。しかしどんなに優れたトレード手法であろうと、メンタルをコントロールできない限りは、その手法は意味をなしません。 ここではFXにおけるメンタルの重要性と、メンタルの鍛え方やメンタルダメージの軽減法についてプロが徹底解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。 動画での解説はコチラ https://youtu.be/K4eyC6pmupI FXではメンタルコントロールが手法よりも重要な理由 FXでメンタルが重要なのは、常に損失と隣合わせだからです。 FXの世界ではプロトレーダーでさえ、勝率は5割未満というケースが多いです。 つまり、プロといえど半分以上のトレードを損切りで終えることになります。 私に至っては勝率は40%くらいです。それでも、適切なリスク・リワード設定ができていれば、トータルではプラス(勝ち)になるんです。 FXで勝てないトレーダーの多くは、目の前で自分の大切なお金が失われていくことに耐えられません。 恐怖・不安・焦り・イライラ・後悔、といった負の感情が一気に押し寄せ、冷静さが奪われるのは典型的な例と言えます。 冷静さを欠いたトレーダーはどうなるかというと、トレードルールを破ったり、根拠のないトレードをしてみたり、損切りができなくなるというわけです。 このようなメンタルが崩壊寸前の状態では、感情が先行し、決められたルール通りに行動できなくなるためトレード手法は意味をなしません。 もちろん、トレード手法は大切です。FXはメンタルのみで勝てるものではありません。 しかし順番としましては、まずはメンタルありき。 FXでは損失や含み損に耐えうるメンタルを持ち合わせていないことには、トレード手法を使いこなすことはできないのです。 FXで勝つためのメンタルの鍛え方 FXでは「メンタルの強化」=「勝つ」ことに直接つながります。そしてメンタルは誰もが強化できるものです。 ここからはFXで勝つためのメンタルの鍛え方について詳しく解説していきます。 FXの最高のメンタルトレーニングはルールに従うこと トレードルールを作るのは、FXをやる上では当然のことです。 エントリーや損切り、ポジションサイズや資金管理等にルールがないと感覚のみのギャンブルトレードを繰り返すことになります。 まずはトレードルールを作りましょう。 そしてメンタルを鍛えるために重要なのが、自分が作ったルールを愚直に守り続けることです。 ルールに従って出た損失であれば自分でも納得ができ、次のトレードにフラットな気持ちで臨むことができます。 相場の値動きはコントロールできるものではありません。しかし、自分の行動はコントロールできるものです。 つまり、自分の作ったルールに従うことによって、損失や含み損にも動じないメンタルが自然と作られていくのです。 猪首顧問からのアドバイス 相場の値動きはコントロールできない…そんなこと言われなくてもわかってるよ! という声が聞こえて来そうですが、落ち着いて聞いてください。 例えばトレードにおいて… 「もうこれ以上は下がってくれるな!」「ここからは下がるはずだ、とか、これ以上上がるな!」 というような、感情が前面に出た「期待感」で無駄な神頼みをしていませんか? わかってる(知っている)ということと、できる(実行)ということは、別物だと理解する必要があるのです。 トレードルールに従うというのは、 相場がどのように動いても決められたルールに則り、粛々に淡々とトレードを行うという事です。 含み益になっても含み損になっても、感情を揺さぶられることなく、機械的にアクションを起こせるようにならなければいけません。 FXでは損切り慣れることがメンタル強化になる 損切りを躊躇なく行えることはFXではとても大切なことです。 前述したように、FXではプロのトレーダーでも4割のトレードが損失になります。 つまり、FXをやる上で損切りは必ずあるものなのです。 その必ず存在するものに対してネガティブな感情を抱いていてはいつまでもメンタルは強化されません。 たしかに損失を確定させる行為には痛みを伴います。 しかし、損切りしないことにはいつまで経っても新たなトレードに向かうことはできません。 損切りはいわば仕切り直しをするためのもの。 損切りという行為をポジティブに捉え、迷いなく行えるようになれば自ずとメンタルが強化されるのです。 猪首顧問からのアドバイス FXの初心者は、 利食ったトレード=良いトレード損切りのトレード=悪いトレード と考えがちですが…これは間違いです。 トレードと言うのは、勝ったり負けたりの繰り返しです。 プロであっても、その勝率はせいぜい50%程度のものです。 だから、利食ったトレードも、損切りしたトレードも、どちらも単なるトレードにおける結果でしかなく、トレード結果に対して、良いトレードも悪いトレードも無いのです。 悪いトレードがあるとしたら、「損小利大」ができていないトレードです。 まずはこの大前提になる考え方を、しっかり身に着けましょう。 FXのメンタル強化に知っておきたい「プロスペクト理論」 プロスペクト理論とは「人は得する喜びよりも、損する痛みを避ける」とした、人間の行動心理を表したものです。 このプロスペクト理論を知っているか知らないかで、メンタルコントロールに大きな影響が出てきます。 例えば次のような選択肢があった場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか? 質問① どちらか選んでください。 A: 100万円が無条件でもらえる B: コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏であったらもらえない。 質問② あなたに200万円の借金があったとします。そのとき、以下の二つの選択肢が与えられました。どちらか選んでください。 A: 無条件で借金100万円が減る B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。 この2つの質問で、多くの人は質問①ではAを選択し、質問②ではBを選択します。 実は2つの質問の「期待値」はともに100万円です。 それにも関わらず多くの人は目の前に利益が転がっていると、利益が手に入らないことを恐れてリスクを回避しようとし、損失が目の前にあると損失そのものを回避しようとします。 つまり、人は得をすることよりも、損をすることのほうに敏感に反応してしまうのです。 これをFXに置き換えると「損失を可能な限り先延ばしにして、利益を可能な限り速く確定する」という行動になります。 自分のトレードルールや損切りポイントがあるのにも関わらず、コツコツ確定してきた利益を先延ばしにして膨らんだ損失によって吹き飛ばしてしまう「コツコツドカン」がその典型的な例でしょう。 このようにプロスペクト理論は、人はお金が絡む意思決定の際には合理的な判断ができないということを示すものでもあります。 したがって、このプロスペクト理論の罠に陥らないためには、前述した「ルールに従う」「損切りに慣れる」ということを徹底して行う必要があるということです。 そこに余計な判断や感情は要りません。 そうすることによってプロスペクト理論に打ち勝ち、メンタルを自分でコントロールできるようになるのです。 FXでメンタルがやられるのを防ぐトレード日記の書き方 自身のトレードを記録しておくこと、つまりトレード日記を書くことはトレード技術の向上だけでなくメンタルの強化にもつながります。 一般的なトレード日記に必要な項目は以下のようなものです。 トレード日時 通貨ペア ロット(取引数量) トレード方向 エントリーポイント エントリーの根拠 利確と損切りの位置 トレードの反省 チャートの写真 トレード毎にこれらの項目を埋めていけば、後からデータとしてトレード技術の向上に役立たせることができます。 これにプラスして、メンタル強化のために自分の「感情」を記入するのがおすすめです。 「エントリーした時」「損切りになってしまった時」「利益を確定した時」、その時々の細かな感情を記入することによって、感情の起伏パターンの癖がわかるようになります。 パターンがわかればコントロールもしやすくなり、よっぽどのことがない限りメンタルをやられることはありません。 このように書き方次第でトレード日記はメンタル強化に役立つアイテムになります。 なお、詳しいトレード日記の書き方についてはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。 https://japan.wikifx.com/overseas-fx-trading-diary/ FXのメンタル管理におすすめの本 世の中にはFX関連の本が多数発行されており、メンタルを題材にしている本も非常に多くあります。 それだけFXにおけるメンタルの果たす役割は大きいということでしょう。 ちなみに、メンタルコントロールにおすすのFX関連の本は以下の5冊です。 「デイトレード」 「ゾーン 相場心理学入門」 「マーケットの魔術師」 「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」 「トレーダーの精神分析」 いずれもFXだけなく、投資全般について書かれた古典とも言うべき本で、FXトレーダーであれば一度は目を通しておきたい5冊です。 Amazonに飛べるようになってますのでよろしければチェックしてみてください。 中でも特におすすめなのは「デイトレード」です。 デイトレードの心構えを説いた本で、損切りの重要性についてあらためて学ぶことができます。 この5冊の他では、厳密にはFX以外のジャンルの本になるのですが、前述したプロスペクト理論の提唱者であるダニエル・カーネマンの本もおすすめです。 ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞した心理学者です。 「ファストアンドスロー」や「ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る」からはプロスペクト理論のようなFXにも役立つ行動経済学を学ぶことができます。 こちらもチェックしてみてください。 【厳禁】FXでこれをやったらメンタル崩壊の始まり FXでは損失や含み損がメンタルに大きく影響を及ぼすことは前述したとおりです。 そこでここからは、そうした損失や含み損を拡大させてしまうような、決してやってはいけない行動について見ていきます。 これをやったらメンタル崩壊まっしぐらですので気をつけましょう。 感情にまかせたトレード FXではいくら損失が出たとしても感情的になってしまってはいけません。 冷静さを失った時にありがちなのが「損失を取り返そう」と感情の赴くままにトレードしてしまうことです。 そのようなリベンジトレードでは、買いでダメなら売りというような根拠のないドテンのエントリーや、ギャンブル性の高いエントリーをしてしまいがち。 しかし、当然ながら勝てるはずもなく、さらに深みにはまりメンタル崩壊を引き起こすのです。 したがって、損失が出たときこそ冷静になり、トレードの量ではなく質にこだわりましょう。 感情にまかせたポジポジ病はメンタルを崩壊させるだけです。 ロット上げる これもリベンジトレードの一種になりますが、損失を取り返そうとむやみにロットを上げてはいけません。 投資の世界では「2%ルール」というものがあります。これは1回のトレードにおける損失を口座資金の2%までに抑えるというもの。 つまり、もし損切りになった場合の金額から逆算してポジションサイズを決めなくてはいけないということです。 ロットを上げてトレードすることは、それだけ損失のリスクも増すことを意味します。 むやみやたらとロット上げるのは自らメンタルに負荷をかけているようなものです。 メンタルが崩壊する要因になりますので、適切なポジションサイズでトレードを行うようにしましょう。 猪首顧問からのアドバイス リベンジトレードは元の金額に戻したいという気持ちだけでなく、「早く戻したい」という気持ちが生じることが多いと思います。 トレードと言うのは時間給で稼ぐものではありません。 然るべくタイミングでポジションを持つことによって、収益の可能性が生じるのがトレードです。 そして、その然るべくタイミングと言うのは、のべつ幕なくやってくるものではありません。 「その時を待つ」というのもトレードだと認識してください。 間違っても「昨日の損を今日中に取り返そう」だなんて発想は絶対に持たないように。 リスクリワードを正しく設定して、優位性のあるトレードを繰り返せば、必ず挽回できますから。 ポジション塩漬け 損切りできずに含み損を抱え続ける「塩漬け」をすることは、損失を先送りするというプロスペクト理論に支配されている状態です。 それまでに重ねてきた利益を吹っ飛ばす、コツコツドカンが起きてしまうのも安易にポジションを塩漬けしてしまうから。 たしかに含み損に耐え続ければプラスに転ずることもあります。 しかし多くの場合、強制的に相場から退場させられるほどの損失を被るのが現実です。 問題を先送りしても損失が拡大しメンタルが崩壊に向かうだけ。 何度も言いますが、損切りはしっかりと行うようにしましょう。 聖杯探し FXにおける聖杯探しとは、必ず勝てる特別な手法を延々と探し続けることです。 もちろん、必ず勝てる手法などというのは存在しません。 そのような聖杯があるとしたら、このインターネット時代ではすぐに拡散されていることでしょう。 トレードというのはある意味ひとつのスキルです。 自ら考え、仮説・検証を繰り返さないことには磨かれるものではありません。 その過程を飛ばして必勝法を探すというのは、思考が停止し何かに依存しようとしている状態です。 そのような状態ではひとつの損切りや含み損ですぐにメンタルが崩壊してもおかしくはありません。 思考停止の依存状態では、メンタルももろいものになってしまうのです。 海外FXの高レバレッジトレード 日本のFX業者では法律によりレバレッジが25倍と定められていますが、国内の金融商品取引業の登録を受けていない海外のFX業者そうではありません。 海外FX業者の中には1,000倍を超えるレバレッジのところも見受けられます。 そのような高レバレッジは、一見魅力的に映りますが諸刃の剣です。 少ない資金で大きなサイズのトレードができるということは、その分損失額も大きくなるということ。 もちろん大きな利益を狙うこともできるでしょう。 しかしFXに損切りはつきものだということを忘れてはいけません。 海外FXの高レバレッジトレードでは、ひとつの損切りでメンタルが崩壊してしまうということが起こり得るのです。 また、SNS等で度々話題になりますが、海外FX業者には出金拒否などのネガティブな噂が常につきまといます。 もし本当にそのようなことがあれば、メンタル崩壊どころではないでしょう。 信頼性という意味でも、メンタルの安定という意味でも日本のFX会社で堅実にトレードすることをおすすめします。 https://japan.wikifx.com/overseas-forex-strike-it-rich/ FXで大負けした時のメンタルダメージ軽減法 FXでは連敗や大損してしまった際にメンタルがやられることが多々あります。 そんな場合のメンタルダメージ軽減法についてまとめてみました。 ロットを下げる 連敗や大負けの後は、いつもよりロットを下げてトレードすることをおすすめします。 ポジションサイズを下げるだけで、メンタルにかかる負荷は大幅に軽減されます。 あるいは一旦デモトレードに戻って練習するというのもいいでしょう。 要するに、資金を失うリスクを抑えればメンタルダメージも軽減されるということです。 トレード日記を見直す FXで大負けしてメンタルがやられている時というのは、自分ことが見えなくなっている状態です。 無意識のうちに自分の悪い癖が出ている場合がほとんどですので、そんな時はトレード日記を見直してみましょう。 自分の悪い癖や、負けパターンを確認することで、負けトレードを冷静に分析できるようになり、メンタルダメージが軽減されます。 FX仲間をつくる トレードは孤独との戦いでもあります。 たとえ家族がいたとしても、FXのことは話しづらいものです。ましてや損失に関してならなおさらでしょう。 そうした時に力になってくれるのがFX仲間です。 同じFXをやる者同士、損切りになったトレードや、利益確定に失敗してしまったトレードなど、失敗を共有することによってメンタルのダメージは大幅に軽減されます。 もし身近にFXをやっている人がいなければ、コミュニティに入るのもおすすめです。 SNS等でのつながりだけでも、メンタルダメージは大幅に軽減されます。 トレードの情報発信する ブログやTwitterなどのSNSで情報発信することもメンタルダメージ軽減にはおすすめの方法です。 どんなに大負けした場合でも、それを発信することによって辛い経験もひとつのネタになり、コンテンツになります。 負けトレードも、受け取る人にとっては格好の学習材料になるということです。 ネガティブな感情を溜め込んでおくより発信することによって気分が晴れるでしょうし、人の役に立てるということで一石二鳥の方法になります。 トレードから一旦離れる どうしてもメンタルダメージが回復しない場合は、思い切ってトレードから離れてみることをおすすめします。 チャートも一切見てはいけません。もちろんデモトレードもやらないようにしましょう。 完全にFXから離れ、トレードのことを一切考えないようにしてください。 相場の世界では「休むも相場」という格言があるように、無理にトレードしても良い結果は出ません。 休むことが結果として、勝ちにつながっていくのです。 まとめ ここまで見てきて、FXではメンタルが非常に重要な要素であることがおわかりいただけたかと思います。 FXで勝てるようになるにはまずはメンタルを鍛えましょう。 ただメンタルを鍛える上で難しいのが、デモトレードではなかなかメンタルは鍛えられないということです。 やはり実際のお金が動くリアルトレードでしかメンタルを鍛えることはできません。 こつこつ積み重ねていくしかないということです。 ぜひここでご紹介したメンタルの鍛え方を地道に実践してみてください。 もちろん、メンタル崩壊につながるような行動はしてはいけませんよ。 毎日の積み重ねが強いメンタルを生み、勝てるFXトレーダーを生みます。 勝ち組トレーダー目指して、まずはメンタルを鍛えていきましょう。 猪首顧問のFXコラム:勝ち組になるためには「負け慣れ」を身に付けよ トレードを続けてると、連敗という場面はときに発生するものです。 1年を通せば、3連敗とか、5連敗なんて、何回か遭遇するもの… 確率的には早々起こるものでは無いです。 例えば5連敗が起こる確率というのは… 50%×50%×50%×50%×50%=3.12% 100回トレードやって、3回あるか無いかくらいの小さなもんです。でも、起こるときは起るんですよね。 ただ、その滅多に来ない5連敗に遭遇したとき、平常心でトレードを続けられるか?そのためのメンタルコントロールなのです。 これができるようになるためには、理屈で分かってるだけではダメなんです。 とにかくトレード数をこなして、経験数を増やして、負け慣れ(損切り慣れ)をすることが重要です。 何の世界でも、練習をたくさんやった人の方が、たくさん経験した人の方が、上手になるのは当たり前ですよね。 例えば、100回トレードをやって、50勝50敗(勝率5割)だったとしても、リスクリワードの設定が間違っていなければ、そんなに大負けしません。それどころか勝率が50%未満でも、トータルでは勝っているはずです。 あと、金額慣れも必要です。 まだ経験が浅いからとか、練習中だからと言うことで、控えめすぎる金額やデモ取引だと、ゲーム(お遊び)の延長になってしまい、本当の技術「負け慣れ」が身につきません。 お遊びで養った感覚は、お遊び場でしか機能しないのです。 特定の金額を言うのは難しいのですが、やはり真剣になれる金額、例えば「このお金が無くなったら痛いな・・・・」なくらいの金額でやるのが、上達への早道かと思います。(だからと言って生活に必要な資金を使ってまではダメですよ) 上記を経て、損切り慣れの感覚が身についてきたころには、トレードの結果に一喜一憂しないメンタルが出来上がっています。 この領域まで来れれば、あなたは既に勝ち組に入っています!
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FXの押し目とは?押し目買い・戻り売りのオススメ手法を解説
FXの押し目買いと戻り売りで大きな値幅を取り切るトレードができるようになりたい! 押し目と戻り目は何となく分かるけど、さらに押したり戻されたりしそうで不安……。 FXチャートを前に、苦戦しながらテクニカル分析をしている方も多いのではないでしょうか。 ところで、FXの押し目買い・戻り売りで勝つために大切なポイントを押さえていますか? この記事でわかること FXの押し目買い・戻り売りの概要と勝てるトレードの条件 FXの押し目買い・戻り売りに必要な分析方法について 成功するFXの押し目買い・戻り売りの具体的なエントリー方法 FXの裁量トレードで押し目買いと戻り売りをするときの重要なポイントを分かりやすく解説します。 時間の経過とともに廃れることのない手法ですので、せひ実際のトレードに役立ててください。 FXの押し目・戻り目とは FXの押し目とは、通貨ペアの価格が上昇している中で一時的に下がった局面のことで、その後に再度上昇に向かったときのみに使われる言葉です。 押し目となる理由は、利益確定やリスクオフなど外的要因を背景にした売りによるものですが、上昇トレンド中の押し目は絶好の買い場となります。 また、FXの戻り目は押し目をひっくり返して考えるだけです。通貨ペアの価格が下落している中で一時的に上がった局面を指しています。 FXの押し目買い・戻り売りについて ここからはFXの押し目買い・戻り売りの概要を解説します。「押し目と思ったところが実は押し目じゃなかった......」なんて事態を避けるためにも、順々に読み進めてくださいね。 FXの押し目買い・戻り売りのエントリーや拾い方 FXの押し目買い・戻り売りは、トレンドに合わせることで通用するトレード手法です。 押し目買いであれば上昇トレンドにおける一時的な下落で買い、戻り売りであれば下降トレンドにおける一時的な上昇で売ることになります。 仮に下降トレンドにおける一時的な反発で拾ってしまうとどうなるでしょうか。 下降トレンドで戻り売りが優勢にも関わらず安値①で押し目買いをした場合、そのままズルズルと下落に巻き込まれ、損切りしなかったときには瞬時に大きな含み損を抱えてしまいます。 FXの押し目買い・戻り売りのメリット FXの押し目買い・戻り売りのメリットを2つにまとめました。 トレンドフォローの初動エントリーで利益が伸びる 1つ目のメリットは、トレンドフォローの初動エントリーで利益を伸ばせることです。 トレンドが継続する※限りポジションを取った方向に値が伸び続けます。つまり順張りFXトレーダーは、トレンド方向に再度値動きが生まれる初動を捉えることが収益率を最大化する最良の方法です。 トレンドが継続するとは: ダウ理論の6つの基本原則の一つ「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」が該当します。つまり、上昇トレンドであれば安値切上・高値更新、下降トレンドであれば高値切下・安値更新をしている間はトレンドが継続しています。 狙う利益幅に対する損失幅が狭くなる 2つ目のメリットは、狙う利益幅に対する損失幅が狭くなることです。 成功するFXトレーダーの大半はエントリー前から目安の利確値と損切値を定め、リスクリワードの良いトレードを積み重ねていきます。 例えば、上昇トレンドにおける押し目①で拾った場合と上昇途中②でロングしたときを比較すると、同じ安値に損切り設定した場合の損失幅の違いは一目瞭然ですね。 FXで値幅ある押し目買い・戻り売りを成功させるために、押し目と戻り目を見極めてエントリーすることが大切です。 FXの押し目買い・戻り売りのデメリット 続いてFXの押し目買い・戻り売りのデメリットを2つにまとめました。 エントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性 1つ目のデメリットは、損切り値が適切でないとエントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性があります。 押し目買い・戻り売りを狙うトレーダーは利益幅を伸ばす目的の他に、損失幅を狭くすることがあげられます。 それゆえ、テクニカル分析が甘い状態で変に狭い逆指値を設定すると、エントリー直後の逆行ですぐに刈られて損切り貧乏になってしまいます。 マルチタイムフレーム分析が必要で初心者には難しい 2つ目のデメリットは、マルチタイムフレーム分析が必要で初心者の方には難しいことです。 マルチタイムフレーム分析とは:上位足と下位足を総合的に分析してトレードの精度を上げる分析方法です。トレードの優位性が高いエントリーポイントを絞り込むことができ、勝率アップが期待できます。 FX初心者の方には大変難しく、裁量トレードに挫折する大きな原因でもあります。しかし、トレンドに合わせる順張りトレードで稼ぐためには必須の技術であることを忘れないようにしましょう。 参考記事:マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ! FXの押し目買い・戻り売り成功の鍵はマルチタイムフレーム分析でトレンドを見極めることです。 FXの押し目買い・戻り売りの注意点 FXの押し目買い・戻り売りの注意点を3つご紹介します。 トレンドに沿った順張りで使う手法 1つ目の注意点は、トレンドに沿った順張りで使う手法であることです。 FXの押し目買いと戻り売りが機能するのは、トレンド方向に再度価格が継続して動き出すことが大前提です。 なぜならFXトレーダーの共通認識として、先述のダウ理論「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」があります。それゆえ、上昇トレンドであれば安値切上げ高値更新することを想定し、その過程における一旦の押し目を拾っていくことになります。 高値掴みと底値売りによる含み損 2つ目の注意点は、高値掴みと底値売りによる含み損です。FXチャートは高値と安値を作りながら波打っています。 いくら上昇トレンドや下降トレンドが続いていても、必ず新たな安値や高値を作りにいくものです。 それゆえ順張りトレーダーはロング勢力の買い疲れやショート勢力の売り疲れが起きるポイントをテクニカル分析で見極めていく必要があります。たとえ損切りにならずとも、含み損は資金効率を悪くして心理面にも悪影響があるので避けたいものですね。 押し目待ちに押し目なし【相場格言】 3つ目の注意点は、相場格言「押し目待ちに押し目なし」です。 予測に反して対象通貨ペアの価格が上昇し続けてしまい、トレードや投資の好機を逃すことを指しています。 例えば2022年3月10日以降のドル円の急上昇、116円を上限とするレンジから解放された途端に130円まで駆け上りました。年に数回あるかも分からない本当に強い相場では、待ち姿勢でいては稼ぐ機会を丸ごと失う好例となりました。 猪首顧問からのアドバイス 強いトレンドが発生しているときほど、押し目や戻りを付けにくいのも事実です。 ひたすら押し目を待っていて、結果エントリーができないまま上げを眺めている…なんてことも 下げトレンドからの転換で上げトレンドに変化した後の第1エントリーは、下げ途上の高値切り下げ・安値更新から、直近高値を上抜いたタイミングが狙い目です。 一見高値掴みに見えるかもしれませんが、エントリーの機会を逃さないためには、このポイントで買いエントリーしてみるしかありません。 ここで、本来持とうと思っているポジション数を一度で全て買うのではなく、2分の1もしくは3分の1くらいの買いポジションを持ってみるというのが重要です。 その後上手く上げの流れに乗れたことを確認できたら、そこから押し目が発生したタイミングで、残りの2分の1、3分の2をエントリーするくらいの分割売買がオススメです。 これなら大きな上げ相場でエントリーの機会を失うことはありませんし、仮にそれが高値掴みになったとしても、損失は2分の1か、3分の1に抑えることができます。 FXの押し目買い・戻り売りで勝てないトレーダーの共通点 FXの押し目買いと戻り売りが「分からない」「待てない」「難しい」と悩んでいる方もいるでしょう。勝てないトレーダーの共通点は「マルチタイムフレーム分析ができていない」に尽きると言って過言ではありません。 FXの押し目買いと戻り売りはトレンドをフォローする順張りで使う手法だとお伝えしました。しかし、異なる時間足を分析して最適なエントリーポイントを見極めることは大変むずかしいことです。 ここからは実践できる押し目買い・戻り売りを解説するので、少しでも順張りトレードのパフォーマンス向上に役立ててください。よろしければ「マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ!」も合わせて参考にしてください。 FX押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法 ここからはチャートを用いて実践的な内容を解説していきます。FXの押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法は、マルチタイムフレーム分析で伸びやすい価格帯を明確にすることです。この価格帯には2つのポイントがあります。 長い時間足の押し目・戻り目である 長い時間足の反対勢力が存在しない FXの順張り裁量トレーダーは、この2つをハッキリさせるためにテクニカル分析をしています。 長い時間足の押し目・戻り目を見極める 1つ目のポイントは、長い時間足の押し目・戻り目を見極めることです。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 押し目買いをしてからレートが大きく伸びるためには、エントリー後により多くの買い注文を必要とします。注文には新規・追加・損切りしかないので、3つの注文が重なるポイントを分析すれば良いわけです。 どうやって3つの注文が重なるポイントが分かるの? これこそがマルチタイムフレーム分析です!15分足・1時間足・4時間足・日足と異なる時間足を分析する中で、エントリーに使用する時間足が異なるトレーダーが買いたいと思う価格が合致したら最高にレートが伸びるポイントになります。 もっと具体的に教えて! それこそが長い時間足の押し目・戻り目の見極めです。ドル円の日足を用いて解説しますね。 ドル円の日足は安値①をつける前に高値を更新しており、レートが安値①近辺にあるときは押し目を作って上昇トレンドへ転換することを考える場面です。 日足ベースで押し目から反転上昇したのを確認してロングをしても遅いですよね。なので、4時間足以下を分析することになります。 ドル円の4時間足を見ると随分景色が変わりますね。 日足よりも下げ止まる印象が強くなったのではないでしょうか。理由は日足が①を安値にして上昇トレンドに転じるかを見極めていく場面において、4時間足が安値②の前に高値を作っています。さらには②の安値を左に延長すると、過去の安値と直近の売買が交錯した価格帯(支持帯)を支えにして反転上昇に向かうことを想定しやすくなります。日足で押し目買いが入りやすい水準において、4時間足でも拾っていける価格帯であることが分かりますね。続いて1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は4時間足の安値②で明確なダブルボトムを作っています。日足や4時間足よりもさらに下げ止まる印象を強く受けるのではないでしょうか。 ここで各時間足をエントリーに使うトレーダーの心理を想像してみましょう。 日足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい4時間足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい1時間足トレーダー:今は…… 一番長い時間足の日足で上昇トレンドに転換しそうな局面だからこそ、みんな同じことを考えるのです。そして1時間足の高値③においては、次の3つの注文が集中することを想定できます。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 FXの押し目買い・戻り売りで実際に稼ぐためにも、3つの注文の重なりを意識すると良いですね。 これは4時間足以下までブレイクダウンしたときに見えてくるものなので、頭の片隅に置いておいていただけたらなと思います。 さらには長い時間足のトレンドは短い足のトレンドより優先するという市場参加者の共通認識があります。なぜなら、巨額の資金を動かす機関投資家やヘッジファンドは日足をメインに取引している場合が多いためです。 それゆえ個人のFXデイトレーダーは4時間足以下の分析に注力し、大きな流れに一歩早く乗れる押し目買いに注力します。つまり、FXの押し目買いの精度を高めるために異なる時間足の分析が必須になり、それこそがマルチタイムフレーム分析となります。 長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極める 2つ目のポイントは、長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極めることです。 押し目と思って拾ってみたけど、ちょっと逆行しただけで利確しちゃった...... 理想的な押し目買いであったにもかかわらず利確を急いだがために、その後想定方向に大きく値が伸びて悔しい思いをしたことはないですか? それは押し目買いからレートが伸びる価格帯の見極め(利確目安)が甘いことが原因です。FXの押し目買い・戻り売りからレートが伸びる価格帯には長い時間足の反対勢力が存在しません。 まずはドル円の1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は上昇トレンドからレンジに入り、高値①を抜けたくらいで再度上昇トレンドを作る流れに見えますね。高値①を抜けてロングしたらどうなったでしょうか? 押し目買いが少しだけ入ってすぐに売り込まれてしまいました。4時間足を見てみましょう。 ドル円の4時間足を見ると大きなレンジ内をレートが推移しており、少し前に売り込まれていたことから、押し目買いよりも戻り売りが優勢になりやすい環境であることが分かります。 1時間足の高値①をブレイクアウトで買うことや、その前に押し目買いをすることは難しいですね。 さらに日足を見てみましょう。 ドル円の日足をみると高値切下げ安値更新で下降トレンドだと分かります。ここで長い時間足の売り勢力の存在を青い四角で示しました。過去の安値で直近の2つの高値(①の左側)が上値を抑えられており、青い四角が日足の抵抗帯になっていることが分かります。 1時間足では買いで入っていけるように見えた局面が長い時間足にすることで反対勢力の存在を明確にすることができます。つまりドル円の1時間足では押し目買いに見えたポイントが、長い足を分析することで反対勢力の存在を確認することができます。 実際にFXトレードをする際には4時間足以下を多用してエントリーを探ることになるでしょう。しかし近視眼的なチャート分析だと、機関投資家やヘッジファンドなどの反対勢力の存在を忘れがちです。 このような反対勢力が存在しない価格帯を見極めることが伸びる価格帯の選別にそのままつながるので、マルチタイムフレーム分析は順張りに必須条件となります。 戻り売りで勝てるポイントの判断方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売りで勝率を高めるエントリー方法 ここからは勝率の高いFXの押し目買いと戻り売りを2つご紹介します。上記の伸びる価格帯でエントリーできたら一気に値幅を取れるので、なんとか習得していきましょう! 長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリー 1つ目のエントリー方法は、長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリーすることです。再び上述の上昇トレンドに入ったドル円の日足を見ていきます。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 結果論ですが、安値①は上昇トレンドにおける絶好の押し目買いポイントでした。ただし実際にトレードをしていた場合、①で安値を作らずにさらに下落する不安にかられた方も多いでしょう。 では、安値①が押し目の候補になると判断するにはどうしたら良いのでしょうか?一つ短い4時間足で確認します。 なんか様子が変わったけど、どう考えたらいいのだろう? ドル円の日足を見ていたときよりも安値①が押し目になりそうに感じますよね。その理由は安値①の水平線を左に延長したところに、4時間足で認識できる売買が交錯した価格帯(支持帯)が存在するからです。 日足はすでに高値を更新しており、安値切上げを想定した押し目買いが意識されやすい環境です。そこに表れた水平線①ですから、資金管理をしつつも押し目買いで積極的に拾っていく局面となります。 それでは、さらに短い1時間足を見てみましょう。 ①で押し目買いしたいと思わない。なんでだろう…… FX初心者の方も感覚的に安値①で買いたい!とは感じないでしょう。なぜならドル円の1時間足では明確に高値切下げ安値更新がおきて下降トレンドに転換しているからです。 ところが、この流れこそがFXの押し目買いポイントの理想形です! 冒頭で長い時間足の支持線・抵抗線反発でのエントリーがポイントだとお伝えしましたが、1時間足だけの短期思考になっていると、4時間足で確認した長い時間足の支持帯の存在を見落としてしまいます。 ですので、1時間足以下の短い時間足で反転ポイントを細かく探りながら、4時間足以上の長い時間足の支持線近辺の反発を確認して、資金管理をして押し目買いで拾っていく手法になります。 なお、日足の通り強い支持帯が作られていないことや1時間足の下降トレンドが継続して、短い足のトレンドが長い時間足へ波及することも想定すべき場面です。 よって、一括で全て損切りするか、もう一段・二段と下で押し目買いするために資金を分散させて反転上昇想定で拾っていくことになります。 短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリー 2つ目のエントリー方法は、短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリーすることです。 上述の上昇トレンドに入ったドル円の1時間足で解説します。 早速ですが1時間足の高値③に注目してください。この水平線をブレイク・アウトして急伸した理由がわかるでしょうか? 1時間足だけみると下降トレンドだけど、今まで習ったマルチタイムレーム分析だと......考えが整理できない。 FXのマルチタイムフレーム分析では長い時間足を優先することをお伝えしました。先述のとおりドル円の日足は上昇トレンドへ転換する局面に入っており、4時間足は安値①で押し目買いされて新たな高値を作っていましたね。 そしてドル円の1時間足は、過去の支持帯に支えられた安値②でダブルボトムを形成してから高値③を新たに作りました。 高値③をブレイクアウトしそう! リアルチャートでも誰もがブレイクアウトまで想像できるでしょう。日足は高値更新しており長い時間足の強い反対勢力は存在しません。ここでのポイントは、高値③に上述の3つの注文が集中しているかの見極めです。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 1時間足高値③はデイトレードで理想的な買いのポイントになっています。買いが買いを呼び込み、売り勢力が慌てて買戻しに迫られています。 FXの押し目買い・戻り売りのためにマルチタイムフレーム分析をする過程で、常にこの3点を意識することをおすすめします。デイトレードで多用する1時間足をメインにし、スイングトレードでは4時間足で同じようにチャート分析すると、伸びやすい価格帯を明確に判断できるでしょう。 戻り売りで勝率を高めるエントリー方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売り手法の精度を高める方法 マルチタイムフレーム分析からFXの押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を定めたものの、これだけでは心もとなく感じることもあるでしょう。 その際にエントリーを後押しして精度を高める4つの方法をご紹介します。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 移動平均線でエントリータイミングを判断する フィボナッチで押し目・戻り目の深さを判断する オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 選定の基準は古くから使われ続けているテクニカル指標です。 FXでは大衆心理が相場に影響を与えるため、誰もが意識するものを基本とします。 引き続きシンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 1つ目は、トレンドラインです。ダウ理論でトレンド継続を確認したら、押し目買い・戻り売りの目安となる水平線にトレンドラインが重なるかを見ていきます。 ドル円の4時間足です。安値切上げから高値更新で上昇トレンドを形成しているので、安値①と安値②を結ぶことで上昇トレンドラインを引くことができます。そして前回高値の水平線③と重なることから、押し目買いが強く意識されるポイントになっています。 参考記事:プロがオススメの手法を解説 | トレンドラインについて 移動平均線でエントリータイミングを判断する 2つ目は、移動平均線です。トレンド継続中における押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を移動平均線が支えるか・抑えるかで判断します。 また、トレンド形成が再加速する初動を捉えるために移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。 先述のドル円4時間足の時間軸を長くしました。 まず④について、上昇トレンドが継続しているので赤色の移動平均線が支えになることを想定します。そこに売買が交錯して作られた安値と重なることから、押し目買いのポイントになります。 また、トレンド形成が再加速するときの初動は、2つの移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。赤色より一つ長期の青色の移動平均線を追加しました。 トレンドラインの項目で確認した水平線③の押し目買いが入るあたりで、二本の移動平均線が収縮しているのが分かります。リアルタイムでチャートを見ていると、まだドル円が買われていない状態ですから、もっとギュッと近寄った状態になっています。 すでにドル円は上昇トレンドに転換しているので、水平線③にレートが近づいている時点で、再度上昇トレンドの形成が加速するとともに、二本の移動平均線が拡散に入るイメージを持てるかがエントリー精度を高めるポイントになります。 なお移動平均線の使い方は十人十色なので、FX初心者の方は使い方に迷うでしょう。こちらの記事「移動平均線がパーフェクトオーダーになっているか」で種類や期間設定を解説しているので、参考にしてくださいね。 フィボナッチで押し目の深さを判断する 3つ目に紹介するフィボナッチにはいくつか種類がありますが、FXで広く使われるフィボナッチ・リトレースメントで押し目・戻り目の深さを判断します。 ダウ理論で相場が上昇トレンドまたは下降トレンドにあると認識できたときに使うツールで、一般的に用いられる水準は「23.6%、38.2%、50%、61.8%」です。 実際のチャートで押し目の深さを判断する方法を見ていきましょう。 先述のドル円の4時間足です。終点の高値を「0%」、上昇起点の安値を「100%」に指定して結びます。すると「23.6%、38.2%、50%、61.8%」の押し目水準が自動表示されます。 今回は高値から38.2%下落して押し目を作り、反転上昇に転じています。実際に強い支持線がないのでフィボナッチのみで押し目買いをするのは難しいですが、上述のトレンドラインや移動平均線と重ね合わせることで、押し目買いの目安になることが分かります。 戻り売り手法の精度を高める方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 4つ目に紹介するオシレーター系インジケーターの代表例は、ストキャスティクス・RSI・RCIなどが上げられます。利用者の多いMACDはオシレーター系に分類されることが多いですが、トレンド系の性質も合わせもっています。 オシレーター系インジケーターは移動平均線よりも百人百様の色合いが強いため、本記事ではオシレーター系インジケーターの共通の考え方のみ簡単にふれておきます。 オシレーター系のインジケーターはFXトレーダーの心理状態を数値化したものだと捉えてください。 押し目買い・戻り売りに対するトレーダーの強気・弱気度合いを客観的に判断できます。ただし単独で使うと非常に精度が悪く、通常はトレンド系の指標と合わせて使います。 例えばトレンド転換を示唆するサインにダイバージェンスがあります。トレンドの方向性とトレーダーの心理状態の不一致を表しますが、ダイバージェンスが起こってからもトレンドが継続することは多々あります。 FXの押し目買い・戻り売りの基本はダウ理論に基づいたトレンド判定、そして水平線によるエントリーポイントの明確化です。その上にトレンドライン等のトレンド系指標を重ね合わせ、その後にオシレーター系インジケーターで補足することが基本です。優先順位を間違えないようにしましょう。 確かなテクニカル分析のもとでオシレーター系インジケーターが効果を発揮します。 FXの押し目買い・戻り売りを極めて一歩先のトレードを実現 ここまでFXの押し目・戻り目から始まり、相場で勝つための押し目買い・戻り売りの考え方や実践的なトレード手法をお伝えしてきました。 この記事を2つにまとめると FXの押し目買い・戻り売りは長い時間足のトレンドフォローの順張りで使用する FXの押し目買い・戻り売りで勝つためにはマルチタイムフレーム分析が必須 FXの押し目買い・戻り売りで稼ぎ続けるには、この2点を徹底することが大切ですね。 マルチタイムフレーム分析は職人技です。真摯に日々FX相場に向き合い、異なる時間足を分析して総合的な判断を積み重ねる。その先には、大衆の一歩先をゆく理想的なトレードを実現できるようになっているでしょう。 猪首顧問のFXコラム:我々の目標は後講釈の評論家になることではない 今回の「押し目買い・戻り売りのテクニック」に限らず、相場の分析は過去のチャートに当てはめれば、いかようにも解釈することができます。 「この時の相場は、オシレーター系のこのインジケーターが機能していた」…だとか、「あの時の相場は、ボリンジャーバンドをトレンド系的に使えば大きな幅が取れた」…とか。 いずれの手法も、チャートを後から振り返れば、必ず何かの分析手法にあてはまるものなんです。 大事なことは、我々は後講釈の評論家になることが目的では無いということ。 記事の中で「職人技」と言う表現がありましたが、まさに職人芸が必要なのかもしれません。 職人と言うのは、あれもこれもと技術の目移りをするのではなく、一つの技術を繰り返し繰り返し追及して、“一つの完成された技を持っている人”のことだと言えます。 トレードの世界も同じです。手法や分析方法はそれこそ無限にあります。相場分析手法が「後から講釈」の道具にならないように、自身の得意な手法や分析方法を極めることを意識してください。
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FXの名言を一挙紹介|伝説の投資家から学ぶトレードの極意
いまいちトレードが上手くなってない気がする 結局FXで何を意識すればいいのだろう? FXの学習に行き詰まっている方も多いのではないでしょうか。 そもそもFXの最適なトレード方法や勉強方法に関しても全く体系化されていないのが現状です。 しかし、これまでの歴史上でFXを始めとしたトレードで大成功を収めたトレーダーや投資家はたくさん存在しています。 したがって、このような成功した人が残した名言に触れておくことは、今後のトレードの考え方に大きな影響を与えることになります。 そこでこの記事では以下の2つについて解説していきます。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 2chに寄せられたFXの名言 それでは見ていきましょう。 FXの名言・格言を参考にすべき理由は? 最初に、なぜ過去の名言を今のトレーダーが教訓にすべきなのか、その理由について解説します。 金融マーケットの歴史は古く、株式においては世界最初の株式は1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」のもとで発行されました。 株式という形で小口の資金を集約し、大きな投資を可能にするこの便利なシステム(市場)は1602年、オランダで設立されました。その後、東インド会社によって本格的に活用され、合理的な資金調達方法としてヨーロッパ、アメリカ、そして全世界に広まりました。 金融マーケットには、なんと500年近い歴史があります。この間、数多くの投資家(投機家)がマーケットに挑んできたわけです。 常に勝者と敗者が存在しうる金融マーケットですが、独自の感性、理論、哲学で継続的に勝者側になれた伝説のトレーダーが存在したことも事実です。 時代は変わっても、この事実は揺らぎません。 過去に相場で成功を収めた先人の知恵は、少なくとも現在の世に溢れる「小手先のトレードテクニック」より価値があることは確かと言えるでしょう。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 ここでは以下の6人の伝説の投資家・投機家の名言を紹介していきます。 この記事では名言の中でもメンタル管理に関するものをピックアップしていきます。 ジェシー・リバモア エド・シコータ マイケル・スタインハルト ブレア・ハル マーティン・シュワルツ リチャード・デニス それでは見ていきましょう。 ジェシー・リバモア:ウォール街のグレートベア ジェシー・リバモア 初めて取引をしたのは14歳の時 世界恐慌に向けて大量の空売りを行ったことにより1億ドル以上の利益を稼いだ ここではジェシー・リバモアによる投資の名言を紹介していきます。 損失は、それを出してしまったあとは自分を苦しめたりしない。私は一晩寝たら忘れてしまう。しかし、過ちを犯し、損切りをしないというのは、財布と心身にとって実にダメージになる ジェシー・リバモア この名言では損切りがどれだけメンタル管理に影響をもたらすかを言い表しています。 FXで勝てない人は、自分が間違った側でポジションを持っていることを認めることができずに、なかなか損切りに踏み切れないという特徴があります。 トレード計画に反して逆指値をずらして損切りを回避してしまった場合は、後に大きな心理的かつ金銭的なダメージがあるだろうことを言い表しています。 FXには損失が付きものであり、FXで利益を挙げていくためにはいかに損失を抑えていくべきかに集中する必要があります。 FXにおいて損失は必ずしも失敗を意味するものではないことを覚えておきましょう。 猪首顧問からのアドバイス 「含み損になってるポジション=間違った側のポジション」と言う解釈は、私はあまり好きじゃありません。 ポジションを持ったことにより生じる結果は、含み益になるか含み損になるか、のどちらかでしかないのです。 そしてその確率は常に2分の1です。 ①含み益はしっかりと伸ばして利益を確定できたか②含み損はできるだけ傷が浅いうちに損切ができたか 利益ではなく、生じた結果(含み益or含み損)に対して、どういう処理を行ったかが重要です。 ①②のポイントを忠実に実行できたならそれは「良いトレード」。感情に流され実行できなかったのであればそれは「悪いトレード」と言えます。 ジェシー・リバモアによる名言をもう一つ紹介します。 市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる。忍耐強く市場がシグナルを出した時だけ反応するのなら、それは投資になる ジェシー・リバモア これはトレードにおいてルールを持つことがいかに大切かを説いた言葉です。 FXで勝てない人は市場を予想しようとします。 しかしFXの本質は、値動きを予測することではなく、検証済みのエッジに基づいてエントリーをすることです。 「エッジ」とは確率的に優位性があることを指します。 検証されたエッジに忠実なエントリーを行うことによって、感情に左右されないFXが可能になります。 「市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる」これって重い(深い)名言ですね。多くのトレーダーは「予想が当たることが成功への道」と勘違いしてると思います。しかしマーケットの明日は、神様でも予想できないものです。神様でも予想できないものを、人様が…おこがましいと思いませんか? エド・シコータ:システムトレードの先駆者 エド・シコータ 先物市場のためのコンピュータートレードシステムを開発 5000ドルで始めた顧客の口座を25万%の運用益にまで成長させた 希望や恐怖心、欲望と同じで、プライドというヤツは素敵なバナナの皮みたいなものだ。これまでで一番ハデにすっころんだのは、感情的にポジションを取ったすぐ後のことだったよ エド・シコータ エド・シコータが先駆けとなったシステムトレードとは、トレードの実行にトレーダーの主観を挟まないトレード手法のことを言います。 システムトレードの対義語にあたるのが、裁量トレードです。 裁量トレードでは最終的にポジションを取るかの決断をトレーダーの裁量に任せているので、システムトレードに比べて感情的なトレードにつながりやすいというリスクをはらんでいます。 エド・シコータは感情に任せてポジションを取ることの危険性を当時の誰よりも理解していたのではないでしょうか。 負けが続く期間に取引をしようとするのは感情面で破滅的だ。「追いつこう」と投資するのは致命傷になりうる。 エド・シコータ また、トレードで負けが込んでいる時に、損失分を取り戻そうと資金を投じてしまうことのリスクの高さについても主張しています。 損失分を取り返すためにさらに大きな資金率でポジションを取り続ける手法は「ピラミッティング」として知られています。 この名言からもわかるように、ピラミッティングは口座に取り返しのつかない致命傷を負わせることにつながることを覚えておく必要があります。 猪首顧問からのアドバイス 「感情に任せてポジションをとってしまう…」これは私の経験上、負けが続くときに起きやすい心理です。 人って地道に利益をつみあげていくことって、決して苦手じゃ無いのです。 それが日々わずかな金額でも、日々少しづつでも増えていく分には、心穏やかに眺められます。 ところが、ある日コツコツドカンで大きく負けると、損した分を早急に戻したくなる本能(本心)から、それまで地道に守ってきた売買ルールなんかすっとばして、無謀なトレードを躊躇なく始めることが多いです。 焦りから、一気に損失を取り戻したいという心理が働きます。そんな経験、あなたにもありませんか? 仮に大きな損失を出しても、本来やるべきトレードを冷静に繰り返せば、時間の経過とともに損失は取り返せます。 「大きく負けてしまっても、一気に損失を挽回しようとしない」これが重要です。 マイケル・スタインハルト:ヘッジファンドの帝王 マイケル・スタインハルト 子供の頃に父親から株式200株をプレゼントされたことがきっかけに株式市場に興味をもつ 自身が設立したヘッジファンドは年複利30%以上の成績を挙げていた 優れた投資というのは、自分のアイデアに断固従おうとする信念と、間違いを犯したときに率直に認める柔軟性の間の、特異なバランスの上に成り立っている マイケル・スタインハルト 優れた投資を行うためには、他人の相場観に振り回されることなく、自らの相場観に断固として従う姿勢をもつ必要があります。 しかし同時に自らの相場観に固執しすぎずに、素直に自分の間違いを認める柔軟性も必要であることを説いています。 この名言はFXなどのトレードが持つ特異な性質を言い表しているといえます。 ブレア・ハル:ギャンブラー出身のトレーダー ブレア・ハル カジノでブラックジャックのプレイヤーをしていた 投資会社を設立して、大口の取引を展開した 勝つために決定的に必要なのは数学的なスキルではない。システムにどこまで執着して行動できるかの規律である ブレア・ハル トレードで勝てていない人に限って、 全てのテクニカル分析やテクニカルツールを使いこなすことができれば、勝てるようになる 勝てる人には何か特別な数学的才能があるに違いない といった考え方をします。 しかしブレア・ハルは、トレードで勝つために必要なのは自らが作ったトレードルールにいかに執着することができるかだと主張しています。 ブレア・ハルがかつてプレイしていたブラックジャックも確率のゲームという点でトレードと同じ性質を持ち合わせています。 確率を味方につけるには、同じルールに則り十分な試行回数を重ねる必要があります。 ギャンブラーとして大金を手に入れた経験のあるブレア・ハルは、経験的に規律を守り続けることの大切さを理解していたと言えます。 猪首顧問からのアドバイス ギャンブルの世界でもトレードの世界でも、共通して言えることは、「勝ち組の人間は必ず自分なりのマイルールを持ってる」ということです。 そして、そのマイルールは、端から見ればまるで相反する真逆の発送にすら見えるようなルールなことが多々あります。 大事なことは、継続して行える、自分の信念が持てるルールかということ。 目先の表面的な結果ばかりを見て、常に後追いで流行の手法を探すのではなく、自分自身のマイルールを作り、忠実に実行することが何よりも大切です。 マーティン・シュワルツ:チャンピオントレーダー マーティン・シュワルツ スタンフォード大学主催のトレーディング・チャンピオンシップで優勝 1日で数百万ドルの利益を挙げた記録がある 私の投資キャリアのうちで最も重要な変化は、自分のエゴを投資から決別させることを学んだ時に生じた。投資は心理的なゲームだ。ほとんどの人々は自分が市場と対決していると考えているが、市場はそんなことは気にしていない。あなたは実はあなた自身と戦っているのだ。あなたは自分が正しいと証明されるために、こんなふうになってほしいと願うことを止めなくてはいけない。市場が今、あなたに何を語りかけているかだけに耳を澄ますのだ。何を語っているかと5分前に考えたことは忘れなさい。投資の唯一の目的は自分が正しいと証明することではない。レジに入金されるチャリンという音を聞くのが目的なのだ マーティン・シュワルツ マーティン・シュワルツは自分が正しいことを証明するためにトレードを行うことをやめるように警告しています。 FXで大金を稼いで、自分が優秀であることを友人にアピールしたい。 私の分析によれば、価格は間違いなくこの水平線で反転する。 以上のように、トレードで成功して他人からの評価を向上させることや、自分の相場観が正しいことを証明するためにトレードをしている人は多いのではないでしょうか。 トレードの目的は利益を得ること以外にありません。 トレードで利益を得るという目的を達成するには、正しくありたいというエゴを捨て去って相場の現状を素直に受け止めることが必要だということを主張しています。 あはは、この言葉、重いですね~。マーケットは貴方が思ってるほど貴方のことを意識もしてないし、気にもしてないし、いやいや、貴方のことなんか知りもしません。貴方が勝手にマーケットと戦っている気になってるだけです。マーケットにおいて正しさなんて証明する必要はありません。貴方はただただマーケットの動きを素直に受け止めて、ついて行くだけに徹しましょう。 リチャード・デニス:ピットの王子様 リチャード・デニス トレードをはじめた当初の元手は400ドルだったが、最終的に数十億ドルの利益を出した タートルズという名目で、トレーダーの育成を行い、優秀なトレーダーの輩出に成功する 鍵となるのは一貫性と規律だ。我々が人に教えているルールのうちの8割くらいはほとんど誰でもリストアップすることができる。彼らにできないのは、物事が暗転した場合でもそれらのルールにしっかりと従い続けられるような自信を持つことだ リチャード・デニス 勝ち続けているトレーダーが使っているトレードルールはかなりシンプルであり、誰にでも考え得るような手法であると述べています。 しかし、勝ち続けているトレーダーとそれ以外を決定的に分けるのは、その手法を信じて使い続けられるかどうかです。 トレードでは勝ち負けがランダムに訪れるので、勝ち続ける時期があれば負け続ける時期もあります。 負け続けの時期にはかなりの損失を被る上に、メンタル的にもダメージを受けることになります。 リチャード・デニスはこのような負け続けの時期にでも、自分のトレードルールを信じて使い続けられるような一貫性と規律が鍵であると主張しています。 2chに寄せられたFXの名言 ここまで伝説のトレーダーや投資家による名言を紹介してきました。 ここからは2chのスレッドに寄せられたFXの名言を紹介していきます。 5 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/08(木) 04:21:16.57 ID:7Tegy7KZ0 たしか昔にこの板のどこかのスレで見つけた金言「祈り始めたら損切りのタイミング」 14 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/11(日) 18:52:13.64 ID:LZJzFidS0 >>5希望を持ったら手仕舞いって本で読んだ 自分が抱えているポジションに対して「祈る」や「希望を持つ」などの感情を持ってしまった場合は、トレードのギャンブル性がかなり高まっていることを示唆していることになります。 この名言はトレードからギャンブル要素を排除することがいかに大切かを言い表しているのではないでしょうか。 「祈り始めたら損切りのタイミング」これって最高に通用するトレード(損切り)の本質だと思います(笑)人知が及ばないマーケットなのに、神頼みしちゃう人って本当に多いです。私も…笑マーケットは常に人がいない方に動きますから、これって究極のインジケーターかもしれません。 もう一件、2chから名言を紹介します。 17名無しさん@お金いっぱい。2019/08/14(水) 10:50:35.71ID:La3Fc9RC0 名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2019/08/14(水) 10:05:42.02 ID:4HMVsk0K0 [1/2] >>45チャート分析してもその通りに動くか分からないしどんなにチャート分析しても突然起こる要人の発言で全てブッ飛ぶ可能性も大いにある 資金力でカバーしていても急激なトレンド相場が起きて押し潰されることもある FXは実際ほとんどの要素が運 運以外のものがあるとすればそれは損切り行為だけ勝つも負けるも全て運が支配するゲームで生き残るには損切りする勇気を持つか逆指値をキチンと設定する冷静さが大事 この名言は大胆でありながらも、FXにおける本質をついた発言といえるでしょう。 どのトレーダーも相場の方向性を完全に予測することはできません。 どれだけ相場を分析していても、たった一つのファンダメンタルズ要因によって全ての分析が通用しないような値動きを見せることは多々あります。 したがって「FXはほとんどの要素が運」と割り切った上で、損切りを行なっていかに上手に負けるかが相場で生き残るための秘訣だと主張しています。 まとめ:先人の名言からFXにおけるメンタル管理を学ぼう ここまでFXの名言について解説してきました。 どの名言でも、感情的にポジションを持つことに対して警鐘を鳴らしつつ、規律を守ったトレードを強く推奨していることがわかります。 この記事で扱った名言から学べることは以下の3つです。 感情的なトレードでは必ず大きな痛手を食らうことになる 一貫性と規律を持ったトレードをしよう 必ず損切りを行う WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問からのアドバイス 「時代が変わっても、参加者が変わっても、科学がどれだけ発達しても…」 参加しているプレイヤーが人間である以上、そこで行われてるアクションは常に、その時々の欲望を持った“人間”のものです。 人間がマーケットを作ってる以上は、そこでは常に間違ったアクションが繰り返されます。 だからマーケットは存在しうるのです。そしてそこに勝ち組(チャンス)が存在する。 その道しるべが、先人の言葉に隠されていると思います。今一度、今だからこそ、先人の言葉に傾聴しましょう。
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FXは資金管理が超重要!基礎知識や具体的な管理手法を解説
FXの資金管理ってそんなに重要なの? オススメの資金管理法は? 「資金管理」と聞いて上記のようにお悩みの方も多いのではないでしょうか? 結論から言うと、資金管理はFXで継続的に利益を出す上で重要な要素になってきます。 しかし実際のところテクニカル分析ばかりを重視して、資金管理を疎かにしているトレーダーはかなり多いです。 資金管理に向き合わなければ、いつまで経ってもFXの収益をプラスにすることができません。 この記事では以下の6つについて解説していきます。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? FXの資金管理についてよくある質問 動画での解説はコチラ 猪首顧問からのアドバイス 「資金管理」と一言で言っても、その考え方や実践方法にはいろいろなものがあります。ただし共通して言えることは、トレード活動を続けていく上で、マーケットで生き残るために絶対に必要なことだということです。 初心者の方が最初に勘違いしてしまってるのが「トレードで成功するためには」が一番重要だと思ってることです。 「相場の行方(上げ?下げ?)を高い確率で予測できるようになること」が重要だと考えてしまう人は多いです。 もちろん自分が持ったポジションが思惑通り動いてくれなければ、利益にならないことは事実です。 しかし、エントリーしたポジションが思惑通り動くかどうかは、相場次第です。 大雑把に言えば、当たったりハズれたりを繰り返すのがトレードです。 そして、ポジションを持った後は、貴方がどんな努力をしても、神頼みをしても、思惑通りには動いてくれません。相場次第なんです。 しかし、貴方の思惑通りの結果に誘導(コントロール)できるのが「資金管理」なのです。 資金管理についての具体的な考え方や実践方法(検証)について、以下本文をお読みください。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXは資金管理が全て FXは資金管理さえ徹底していれば負けない FXにおける資金管理は以上のような表現がされるほど重要とされています。 資金管理だけということは、チャート分析を全く行わずにランダムなエントリーをしていても、資金管理さえ徹底していればFXでは利益をあげることができるということです。 果たしてこれは誇張された表現なのでしょうか。 資金管理のイントロダクションとして、ここではコイントスによるエントリーを想定して資金管理だけで利益を出していくことが理論上可能なのかを検討していきます。 そもそもコイントストレードとはベテラントレーダーであるトム・バッソがとある講演の質疑応答の中で述べたトレード手法のことをさします。 具体的には以下のような手法になっています。 トム・バッソのコイントストレード トレードの資金率は1%以下 ATR(期間10)3倍の位置にトレーリングストップを置く ロングかショートはコイントスの裏表で決定する 手法の内容をみてわかるように、テクニカル分析などによるチャート分析は全く行われておらず、エントリーの方向はその名の通りコイントスの結果のみに委ねられています。 ちなみにATRとはAverage True Rangeの略で、市場のボラティリティを表すオシレーターです。 ランダムなエントリーの後はボラティリティの変化と値動きに合わせて損切りの逆指値を狭くしていく(トレーリングストップ)手法です。 実際にこの手法をGBPUSDの1時間足で検証してみます。 ここでは「表」が出た場合はロング「裏」が出た場合はショートをし、トレーリングストップは1時間足の終値が更新されるたびに行うこととします。 試行回数コイントス損益口座資金0--$10,000.001裏-$100.08$9,899.922表$42.47$9,942.393裏$189.52$10,131.914表-$101.28$10,030.635表$49.25$10,079.886裏$231.00$10,310.887表-$103.20$10,207.688表-$102.03$10,105.659裏-$100.80$10,004.8510表-$99.96$9,904.8911裏$240.54$10,145.4312裏-$101.25$10,044.1813裏-$100.80$9,943.3814裏-$99.36$9,844.0215裏-$98.40$9,745.6216裏-$97.44$9,648.1817裏-$96.60$9,551.5818表-$95.55$9,456.0319裏-$94.38$9,361.6520裏$2,535.52$11,897.1721裏-$119.28$11,777.8922裏-$117.81$11,660.0823裏$196.56$11,856.6424裏$28.28$11,884.9225裏$297.18$12,182.10トレード記録 項目結果トレード数25勝ちトレード数9負けトレード数16総利益$2182.10平均利益$423.37平均損失-$101.76リスクリワード2.34最大利益$2535.52トレード結果 以上が25回のトレード結果です。 このようなランダムエントリーであっても、資金管理のルールさえ徹底していれば利益を残すことができています。 この結果を踏まえれば、資金管理だけで勝てるという話もあながち嘘ではないことをわかっていただけると思います。 しかし実際に自らの資金でトレードを行う際には、自分のトレード手法やメンタルに合った資金管理法を選択する必要があります。 ここからはみなさんが自分が採用するべき資金管理法を見つけることができるように、資金管理法を徹底解説していきます。 FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXでは少しでも相場で生き残るために資金管理を徹底しておく必要があります。 FXの資金管理を考える際に必ず知っておくべき要素が4つあります。 要素①:リスクリワード 要素②:期待値 要素③:複利 要素④:資金率 ここではこれら4つの要素について解説していきます。 要素①:リスクリワード リスクリワードとは、トレード全体の平均利益と平均損失を比率に直した数値のことです。 FXの資金管理を考える上で、トレード手法のリスクリワードを考えることは、リスク管理上最も重要になります。 リスクリワードの計算 例えば、25回のトレードを行ったとします。 勝ち数:15回 負け数:10回 トータル利益:30万円 トータル損失:-10万円 この時平均利益と平均損失は、 平均利益:30÷15=2万円 平均損失:10÷10=1万円 したがってこの25回のトレードのリスクリワードは2になります。 また、注意点としてリスクリワードは十分な試行回数を確保した上で計算するようにしましょう。 試行回数が少ない場合勝ち負けが偏ってしまうので、使用しているトレード手法の成績を正確に反映しているとは言えません。 正確なリスクリワードの数値を得るためには、なるべく多くのトレード回数をもとにリスクリワードを求めるようにしましょう。 要素②:期待値 先ほど解説したリスクリワードは勝率との関係が深く、トレード手法の良し悪しは勝率とリスクリワードの両方を考慮する必要があります。 その際出てくるのが「期待値」という考え方です。 期待値は、一回あたりのトレードで期待できる利益のことで、以下のような計算式で求めることができます。 期待値の計算方法 期待値=勝率×平均利益ー負率×平均損失 例えば、以下の成績を持つトレード手法の期待値を計算していきます。 期待値の計算 勝ち数:15回 負け数:10回 平均利益:2万円 平均損失:1万円 このトレード手法の勝率は 15÷25=0.6(60%) よってこのトレード手法の期待値は 0.6×2ー0.4×1=0.8(8,000円) 以上のように期待値を求めることで、使用しているトレード手法は使用し続ける価値があるものなのかを判断することができます。 期待値を求めたら、その数値が0を上回っているかを確認してください。 もし期待値が0を下回っている場合、理論上トレードをするごとに損をしている手法になってしまうので、今すぐにトレード手法を改めた方が良いということになります。 期待値はFXの資金管理を考える上で必ず考慮しなければならない要素なので、自分が現在使用しているトレード手法の期待値は常に気にしながらトレードを行うことをオススメします。 要素③:複利 FXの資金管理では複利を取り入れることが大切です。 複利とは、元本に利息を合わせた金額に金利が適用されることをさします。 例えば、FXの運用を単利2%で行うのと複利2%で行うのでは、運用額に差が生じます。 単利2%の場合 1ヶ月目:100万円+2万円=102万円 2ヶ月目:102万円+2万円=104万円 3ヶ月目:104万円+2万円=106万円 複利2%の場合 1ヶ月目:100万円×102%=102万円 2ヶ月目:102万円×102%=104万400円 3ヶ月目:104万400円×102%=106万1,280円 複利運用に関しては以下の記事で詳しく解説しています。 要素④:資金率 資金管理を行う際は、トレードごとの資金率を意識することが大切です。 資金率とは1回のトレードごとにリスクに晒す金額の割合のことです。 資金率の計算 例えば口座資金が100万円で、毎回のトレードで損切りの逆指値を最大損失額が2万円になるように設定していたとします。 この時、このトレードの資金率は 2÷100×100=2%です 資金率は使用しているトレード手法の破産確率を求めるために使用する「バルサラの破産確率」に必要な要素です。 バルサラの破産確率については以下の記事で詳しく解説しています。 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 まず、資金管理はマーチンゲール法と逆マーチンゲール法に大別することができます。 これら2つは具体的な資金管理法というよりは、資金管理の考え方を表す言葉として理解しておくことが正しいです。 FXに限らず、トレードの資金管理法では逆マーチンゲール法の考え方に沿っている方が好ましいとされています。 この点を踏まえて、ここではマーチンゲール法や逆マーチンゲール法を解説しつつ、実際の資金管理法をいくつか紹介していきます。 マーチンゲール法とは 逆マーチンゲール法とは 資金管理法①トレードリスクを固定する 資金管理法②階層的にロットを増やす 資金管理法③資金率を固定する マーチンゲール法とは? マーチンゲール法とはトレードで勝った場合にロットを減らし、トレードで負けた場合にロットを増やす資金管理法のことをいいます。 これは負けた場合に倍賭けを行うことで、負け分を取り戻すことを目的としたギャンブル要素の高い資金管理法になります。 トレードではいつか勝つことを考えれば、負けるたびに倍賭けをしておけば理論上いずれ利益を出すことができますが、軍資金の限界を考慮していない点に大きな落とし穴があります。 マーチンゲール法の落とし穴 例えば、最初のトレードで負けて1万円の損失が発生したとします。 マーチンゲール法に則れば、次のトレードでは倍のロット数でエントリーすることになるので、負けた場合の損失額は2倍の2万円になります。 もしマーチンゲール法で10回連続で負けてしまった場合、最大損失額は 1×2×2・・・×2=512万円になります。 FXでは10回連続で負けてしまうことも往往にしてあることを考えれば、マーチンゲール法はかなり危ない資金管理法であることがわかると思います。 また、資金率の面でもマーチンゲール法は破産確率を高める危険な資金管理法であることがわかります。 「資金率」「勝率」「リスクリワード」の3要素から破産確率を求める「バルサラの破産確率」では、同じ手法であっても資金率が高くなるほど破産確率が上がっていくと知られています。 マーチンゲール法では、トレードで負けるたびにさらに大きな金額を賭けていく方法なので、口座状況が悪くなるたびに資金率は上がっていきます。 これはバルサラの破産確率から考えれば好ましくない資金管理ということができます。 以上の点を踏まえて、FXの資金管理を考える際はマーチンゲール法に陥っていないかを確認することが大切になってきます。 逆マーチンゲール法とは? 先ほどまでマーチンゲール法について解説してきましたが、逆マーチンゲール法とはその名の通りマーチンゲール法とは逆の方法で資金管理を行います。 逆マーチンゲール法の場合トレードで勝った場合にロットを増やし、トレードで負けた場合にロットを減らしていきます。 これによって、負けた時にはよりリスクを抑えることができる上に、勝った時には大きく利益を伸ばすことができます。 バルサラの破産確率から考えれば逆マーチンゲール法は最も安全であり、逆マーチンゲール法に則った資金管理法を採用することが最も合理的であるとされています。 ただし、逆マーチンゲール法には損失分を取り返すためにより大きな利益率が必要になるという弱点が存在することも覚えておく必要があります。 これ以降で見ていく具体的な資金管理法では逆マーチンゲール法に則っているかが採用するための重要な判断基準になるので、ぜひ覚えておきましょう。 資金管理法①トレードリスクを固定する 1つ目はトレードリスクを固定する資金管理法です。 つまり、1トレードあたりのトレードリスク額を1万円に設定した場合は、口座資金の増減にかかわらず最大損失額が1万円になるということです。 この資金管理法のメリットは大きなドローダウンが発生しないことです。 しかし、この資金管理法は逆マーチンゲール法に則っていないためあまりオススメできません。 トレードリスクを固定する資金管理法では、連敗が続いている時は口座資金に対するリスク額の割合が常に高まり続けることになります。 トレードリスクを固定する 口座資金:100万円 固定リスク額:10万円 3回連続で負けた際の資金率の推移を見ていきます。 【1トレード目】 資金率は、10÷100×100=10% 【2トレード目】 1トレード目で負けた場合、口座資金は90万円になるので、 資金率は、10÷90×100=11.1% 【3トレード目】 2トレード目でも負けた場合、口座資金は80万円になるので、 資金率は、10÷80×100=12.5% このように連敗という最もリスクの高い状況下で、トレードリスクを固定することはさらに破産確率を高めてしまうことになります。 また、連勝が重なって口座資金を積極的に増やすべきタイミングでリスク額を増やすことができない点もあまりオススメできない理由の一つです。 このように固定リスク額の資金管理法は、「リスクを取るべき時に消極的になり、リスクを避けるべき時に限って積極的になる」という特徴を持っているため、オススメできません。 資金管理法②階層的にロットを増やす 2つ目は階層的にロットを増やす資金管理法です。 「階層的に」とは口座資金を額に応じて複数の階層に分け、その階層ごとに取引できるロット数を定めておくということです。 この時の階層の分け方には2種類あるので、それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。 階層の幅が等間隔 階層の幅が等間隔でない ⑴階層の幅が等間隔 まずはロットを増やす基準となる階層が等間隔な資金管理法です。 口座資金ロット数〜¥1,000,0001ロット¥1,000,001〜¥2,000,000(100万円)1ロット¥2,000,001〜¥3,000,000(100万円)2ロット¥3,000,001〜¥4,000,000(100万円)3ロット階層ごとのロット この資金管理法では以上のように等間隔に階層を設けて、ロット数を増やしていく点が特徴的です。 ここでは100万円未満の階層に関しては0ロットとならないように、1ロットでの取引を認めています この資金管理法のメリットは2つあります。 逆マーチンゲールに則っている ロット数を上げやすい まず、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 したがって、資金管理法としての最低基準はクリアしているといえます。 また階層を上げるほど、ロット数が上がりやすくなっています。 100万円から200万円までは1ロットのみ100万円を稼ぐ必要がありますが、200万円から300万円までは2倍の2ロットで100万円を稼ぐことになるので、労力は半分になります。 したがって、トレードの調子が良い時はどんどんとロット数を増やして、大きな利益をあげることができます。 一方でデメリットとして、大きなドローダウンが発生しやすいことが挙げられます。 ドローダウンとは? ドローダウンとは口座資金が最大の時をベンチマークとし、そのあとにどれだけの額が減少したかを指しています。 一回の損失額ではなく、口座資金がどこまで下がり続けたかに着目します 例えば、一時的に口座資金が200万円に増加したが、そのあと複数の勝ち負けを繰り返して150万円にまで口座資金が落ち込み、再び180万円まで戻したとします。 この場合のドローダウンは200万円と150万円の差の50万円です。 資金増に合わせてロット数を増やすことになるので、リスクにさらされる金額が大きくなるのは仕方のないことですが、メンタル管理ができていないトレーダーにとっては苦痛が伴うでしょう。 つまり、「10万円から9万円になる10%減」と「500万円から450万円になる10%減」を同等に捉えられない場合は、かなり不安になる場面が多くなると考えられます。 ⑵階層の幅が等間隔でない 次にロットを増やす基準となる階層が等間隔でない資金管理法です。 口座資金ロット数¥500,001〜¥1,000,000(50万円)1¥1,000,001〜¥2,000,000(50万円×2=100万円)2¥2,000,001〜¥3,500,000(50万円×3=150万円)3階層ごとのロット この資金管理法では以上のように階層ごとに間隔が異なり、ロット数と比例する形で間隔が広がっています。 この資金管理法では「⑴階層の幅が等間隔」とは違って、各ロットで稼ぐべき利益がずっと一定であることに特徴があります。 つまりロット数が増えても、「1ロットあたり50万円を稼ぐという労力がかかる」という点は変わらないということです。 この資金管理法のメリットは2つです。 逆マーチンゲール法に則っている 大きなドローダウンを防ぐことができる この資金管理法も、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 また「⑴階層の幅が等間隔」に比べてロットを増やすまでに時間や労力がかかるというデメリットがありますが、そのおかげで大きなドローダウンの発生を防ぐことができるというメリットもあります。 資金管理法③資金率を固定する 3つ目は資金率を固定する資金管理法です。 この資金管理法は初心者トレーダーからプロトレーダーまで幅広く利用されており、あらかじめ資金率、つまり各トレードごとで許容する損失率を定めておく方法です。 この資金管理法を利用する場合、口座資金が増えるほど許容する損失額が増えていくことになるので、その分大きなトレードが可能になります。 資金管理法②では口座資金がどの階層にあるかによって保有できるロット数が決まっていましたが、この資金管理法では資金率の数値や損切りの逆指値の位置によって決まります。 資金率を固定する 口座資金:100万円 許容する損失率:2% 以上のような資金管理を行なっている場合、1回のトレードの損失額は最大で2万円になります。 ここでUSDJPYでエントリーを検討しているポイントがあり、テクニカル分析の結果20pips離れたところに逆指値を置くことにしました。 この際、エントリーするロット数(1ロット=100,000通貨)は、 5,000÷0.2/100,000=0.25ロット この資金管理法のメリットは3つあります。 逆マーチンゲール法に則っている ロット数や損切り幅が自由 破産確率をかなり下げることができる まず、この資金管理法は常に口座資金の2%を許容損失額として設定しているので、資金が増えればリスクを取り、資金が減ればリスクを減らすようにできているため、逆マーチンゲール法に則っているといえます。 また、資金管理法によってルール化されているのがトレードリスクだけなので、「ロット数」と「損切り幅」を自由に設定することができます。 テクニカル的に優位性のある場所に損切りの逆指値をして、それに合わせてロットを調節することで、相場観が外れていたとわかる前に損切りしてしまうのを防ぐことができます。 また、他の資金管理法に比べて破産確率をかなり下げることができます。 資金率破産までの連敗数1%528回2%263回5%104回連敗数 以上はそれぞれの資金率でトレードを行なった場合に、どれだけの連敗数に耐えられるかを示した表です。 資金率が少ないほど破産に至るまでの連敗数が多いということは、それだけ安全な運用ができることを示しています。 資金率を固定する方法でFXの資金管理を行う場合は、最大でも資金率を5%までにとどめておくことが相場で生き残り続けるためには必要です。 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? ここまで具体的なFXの資金管理法について解説してきましたが、トレードスタイルごとにオススメの資金管理法はあるのでしょうか。 ここではトレードスタイルごとに適切な資金管理法を検討していきます。 スキャルピングにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 自動売買にオススメの資金管理法 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 スキャルピングにオススメの資金管理法 スキャルピングには「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 スキャルピングでは高頻度に高レバレッジのトレードを重ねることが特徴のトレードスタイルです。 少しでもシナリオと異なる値動きをした場合はすぐに損切りをし、利益が乗ったらすぐに利確することになるので、トレードごとのリスクリワードや勝率はあまり重視されません。 勝率の低いスキャルピングでは複利の悪影響を受けてしまう可能性が高いので、複利効果の高い資金管理法③はあまりオススメできません。 また「資金管理法①トレードリスクを固定する」でも問題はありませんが、ロットの変更ができるという点では資金管理法②の方が優れていると考えられます。 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードには「資金管理法③資金率を固定する」がオススメです。 資金率を固定するという管理手法は最もトレーダーに支持されており、トレーダー人口の多いデイトレードやスイングトレードとの親和性は当然高いです。 デイトレードやスイングトレードではある程度の値幅を狙っていくことになるので、スキャルピングよりもトレード手法の期待値にもこだわる必要があります。 したがって、プラスの期待値を持っているトレード手法であれば複利の良い影響を受けることができます。 また、人によっては資金管理法②の「階層的にロットを増やす」という方法を選んでも良いでしょう。 項目資金管理法②:階層的にロットを増やす資金管理法③:資金率を固定するドローダウン大小損失からの立ち直り早い遅い資金管理法②と資金管理法③の違い 両社の違いは、主に「ドローダウンの大きさ」と「損失からの立ち直りの早さ」なので、どちらを重要視するかによって採用する資金管理法を変えてください。 自動売買にオススメの資金管理法 FXのEAを動かしている場合は、「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 EAは複利運用することが理想的ですが、その分ドローダウンが発生した時の目減りが激しく映り、人によっては運用し続けることに苦痛を感じてしまうかもしれません。 よって、階層的にロットを増やすことで、単利と複利の両方の性質を活かすことができます。 詳しくは以下の記事で解説しています。 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 海外FXのハイレバレッジを一番活かすのは「資金管理法③資金率を固定する」です。 海外FXは最大レバレッジがかなり大きいので、高い資金率での運用が可能です。 高い資金率で運用すればそれだけ破産リスクも高まりますが、資金率を固定すれば、少ないトレード回数を重ねただけでも大きな複利効果を得ることができます。 ただし、この手法は損失分を取り返すのに労力がかかるので、勝率に不安が残る場合は階層的にロットを増やす資金管理法②を利用しても良いでしょう。 階層的にロットを増やす手法であれ、階層を下回らない限り損失分を取り返すことは比較的容易なので、すぐに口座状況を立て直すことができます。 FXの資金管理についてよくある質問 ここではFXの資金管理に関してよくある質問に回答していきます。 FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? 資産管理やロット計算を行なってくれるツールや無料アプリはある? FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できるのか? 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? FXの資金管理法が定まったら、エクセルやスプレッドシートを用いてシミュレーションを行なってみましょう。 エクセルやスプレッドシートの作成方法や実際にシミュレーションを行う様子は以下の記事で詳しく解説しています。 資金管理シートは以下から無料でダウンロードできます。 同じファイル内で切り替えができるようになっているので、ぜひご活用ください。 資金管理シミュレーション(期待値、ロット計算)ダウンロード 資金管理やロット計算を行ってくれるツールや無料アプリはある? デベロッパー対応OSアプリ名kuraberu appsAndroid・iPhoneFXなびthibault zaniniAndroid・iPhoneForex 計算機FX CoreAndroidFore Calculatorsアプリ 先ほどは資金管理シートやロット計算シートを自作する方法を紹介しましたが、作成に手間を感じる場合は、無料アプリに頼るのも良いでしょう。 FX、CFD用資産シミュレーション(OANDA JAPAN) https://www.oanda.jp/lab-education/asset_simulation/ また、OANDA JAPANの公式サイトでは勝率やリスクリワードを入力することで口座資産の推移をシミュレーションしてくれます。 インジケーターリンク料金【MT4】ロット自動調整エントリーツールhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/26799有料ロット自動計算インジケーター for MT4&MT5【EasyOrder】https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/32266無料Breakeven(損益分岐点)/Stopout(強制ロスカット)表示インジケータhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/25172無料インジケーター MT4やMT5でトレードをしている場合、インジケーターとして資金管理を行なってくれるものもあるので、有効活用しましょう。 FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? 資金管理を学ぶのに一番オススメの本は「システムトレード基本と原則」です。 この記事で紹介した資金管理法は本書を大いに参考にしています。 ただし、FX初心者やFXや投資に触れたことのない人にとっては少々難解な部分があります。 また、筆者が先物トレードをメインとするトレーダーであることから、先物トレード独特の表現をすることがあります。 「ロット」ではなく「枚」と表現したりなど… したがってこの記事で書いた内容をしっかりと理解した上で本書を読んでみることをオススメします。 FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? 資金管理の戦略の中には出金するタイミングも組み込んでおくことをオススメします。 口座資金が順調に増加していったとしても、現金として出金するまでは実際の利益とはなりません。 いくら資金管理を徹底していても、相場で急激な値動きが発生した際には逆指値注文やロスカットが間に合わず、想定以上の損失が発生してしまうことがあります。 このような事態が発生したことが原因で口座資金が大きく減少してしまうのを防ぐためにも、出金の計画を資金管理に含めておくべきです。 例えば、トレード頻度の高いスキャルパーやデイトレーダーであれば月末または週末に利益分のみを出金するなどの戦略が考えられます。 長期的にポジションを持つ必要があるスイングトレーダーであれば、半年に一度くらいのペースで出金する戦略が考えられます。 ゴールドのトレードでもFX資金管理法は利用できるのか? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できます。 「勝率」「リスクリワード」「複利」「逆マーチンゲール」などのキーワードはFXの領域だけにとどまらず、カジノのギャンブルの世界でも使用される考え方です。 したがって、この記事で紹介した資金管理法はあらゆるトレードに対応していると言えます。 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 両建てとナンピンはFXにおける典型的なNG手法として説明されることが多いです。 実際に資金管理の観点から言っても両建てやナンピンはあまり推奨できる手法ではありません。 まずは両建てが資金管理の観点からオススメできない理由を解説していきます。 両建てとは保有ポジションと同量の反対のポジションを保有することで、損益の変動を抑える手法のことをさします。 両建ては実質的にポジションを決済している状態にはなりますが、ポジションを保有する際のスプレッドやスワップポイントを考慮すれば、損を被りやすい状態になっています。 またFX業者によっては反対ポジション分の証拠金も必要になるため、通常よりも強制ロスカットにかかりやすい状況になってしまいます。 このように資金管理上では想定していない損失が発生する可能性が高いので、両建てはあまりオススメできません。 そもそも両建てを禁止している業者も多いです 次にナンピンが資金管理の観点からオススメできない理由を検討していきます。 ナンピンとは最初にエントリーしたレートよりも低い価格で同じ方向のエントリーを繰り返すことによって、ポジションの平均取得価格を改善する手法のことをさします。 同じ方向へのポジションを積み重ねてしまうと、トレードごとの資金率が高まってしまうので、破産確率が格段に上昇します。 したがってナンピンも同様にオススメできません。 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? 中にはポジションを持ったら損切りはせずに、利益が出るまでホールドするという戦略をとる人もいます。 しかし、資金管理の側面から考えればかなり危ない戦略です。 確かに勝率が100%であれば理論上破産することはありませんが、実際の相場では何が起こるかわかりません。 どれだけ小さなポジションしか持っていなくても、2015年に発生したスイスフランショックや2019年に発生したフラッシュクラッシュほどの大暴落には耐えられません。 したがって、相場に生き残り続けることが大切であるFXにおいては、好ましくない戦略と言えるでしょう。 まとめ:自分のトレード手法にあった資金管理法を選ぼう ここまでFXの資金管理について解説してきました。 この記事のポイントは以下の2つです。 「資金管理法だけで勝てる」はあながち嘘ではない FXの資金管理で大切なのは逆マーチンゲール法に則っていること この記事では資金管理の重要性を伝えてきましたが、テクニカル分析をおろそかにしてもいいということではありません。 コイントストレードはテクニカル分析は無意味であることを伝えているのではなく、シンプルなルールでも一貫した運用を続けていくことの大切さを伝えています。 テクニカル分析と資金管理は自分が定めたルールを辛抱強く守り続けることによって初めて効果を発揮するものであることを覚えておきましょう。 WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問のFXコラム:マーケットから退場しない立ち回りを身に付けよ いかがでしたでしょうか? 一口に「資金管理」といっても、ずいぶん奥深いものかということを感じていただけたと思います。 日本の相場格言に「相場の金と凧(タコ)の糸は出し切るな」というのがあります。 凧の糸は出し過ぎると、突発的な強い風が吹いたりすると切れてしまいます。それと同じように「投資用のお金も出し切ってしまうと危険だ」という意味の格言です。 いかなる状況が起こっても、手元でコントロールできるように、余裕の糸を余らせておくことが必要なのです。 大事なことは、相場の動き(行方)はコントロールできなくても、資金管理はコントロールできるということです。そして、マーケットから退場させられないためには、元手である運用資金を無くしてしまわないこと。 手元に資金が残っていれば、必ず浮上の機会は生じてきます。 トレードごとの結果は勝っても負けても、その都度の結果でしかありません。そして、その結果は等分に生じます。 だから「勝ちトレードが良し」「負けトレードは悪し」という考えも良くありません。どちらも1トレードの結果なのです。 トレードごとに「当たった!」「負けた!」と一喜一憂するのではなく、継続してトレードした結果をちゃんと記録し(売買履歴)、それを振り返りながら、自分自身の資金管理のルールを確立していくことが成功への最重要課題となります。 これができれば、勝ち組への仲間入りは約束されたようなものです。