概要:空売り投資家ジム・チャノス氏は、米電気自動車メーカー、テスラの株式を5年間にわたり売り持ちにしている。ショートポジションの規模は縮小したものの、まだ解消してはいない。
空売り投資家ジム・チャノス氏は、米電気自動車メーカー、テスラの株式を5年間にわたり売り持ちにしている。ショートポジションの規模は縮小したものの、まだ解消してはいない。
チャノス氏に言わせれば、ショート戦略は最初の4年間はそれほど悪くなかったが、直近1年では事情が異なる。テスラの株価は8倍余りに上昇、時価総額は5000億ドル(約51兆9000億円)を超え、S&P500種株価指数の構成銘柄で同社を上回る時価総額の企業は5社しかない。テスラは今月下旬に同指数に採用される。
チャノス氏のヘッジファンド会社キニコス・アソシエーツはかつて、資本の5%という限度額いっぱいをテスラのショートに投じていた。
同氏はテスラ株のショートについて、「痛手を負った。それは明らかだ」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。
テスラ株のショートについて「痛手を負った」と語るキニコス・アソシエーツ創業者のジム・チャノス氏
出典:ブルームバーグ)
それでもチャノス氏は、テスラの事業モデルと株価水準については懐疑的な見方だ。テスラが5四半期連続で黒字を計上できたのは自動車の販売というより、温暖化ガス排出枠(クレジット)の販売が寄与したからだと指摘。同社の株価が発表済み利益を基にした株価収益率(PER)では約900倍、今後4四半期の予想利益を基にしたPERでも150倍余りに達していることにも触れた。
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