概要:1日の米国債市場は、米議会が経済対策の妥協案で合意するとのかすかな期待を背景に売りに押され、長期利回りは今年最大級の上昇となった。
1日の米国債市場は、米議会が経済対策の妥協案で合意するとのかすかな期待を背景に売りに押され、長期利回りは今年最大級の上昇となった。
米経済の支援策が講じられるとの見通しに促される形で投資家が株式などリスクが高めの資産にシフトした。30年債利回りは一時1.683%と、10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇。10年債利回りも0.94%と、11月12日以来の水準に上昇した。
米景気回復予想に投資家が傾いている様相が強まる中で、10年物ブレークイーブン・レートは1.83%と、2019年5月以来の水準に達した。
新型コロナウイルス禍の米経済を下支えする取り組みは数カ月間停滞しているが、上下両院議員は1日、9080億ドル(約94兆7000億円)規模の超党派の経済対策案を公表した。提案が実現する可能性は低いが、コロナワクチンを巡る朗報を手掛かりに、ダウ工業株30種平均が11月に月間で1987年以来最大の上昇となるなど、安全とされる米国債から株式に乗り換える動きに拍車を掛けた形だ。
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