概要:10月の米労働市場は予想より堅調となった。新型コロナウイルスの感染再拡大や追加経済対策が決まっていない現状を背景に、雇用の伸びはもっと鈍化すると市場では予想されていた。
10月の米労働市場は予想より堅調となった。新型コロナウイルスの感染再拡大や追加経済対策が決まっていない現状を背景に、雇用の伸びはもっと鈍化すると市場では予想されていた。
レイオフを除いた恒久的な失業者はほぼ変わらずの370万人。前月まで2カ月連続で大幅に増加した後、明るい兆しが示された。
ただ、雇用は新型コロナ流行以前の水準を1000万人下回ったまままだ。感染者数は今週、記録的なペースで増えており、人員採用の勢いは持続しない可能性がある。
27週間以上にわたって職探しをしている長期失業者は115万人増えて356万人と、2014年以来の高水準。労働市場の水面下で深刻さが増していることが示唆された。
BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は、「数カ月あるいは数週間先を見通すのは難しい。感染者数の増加が待ち受けているからだ。先行きには引き続き暗雲が立ちこめている」と指摘。「ただし、失業率がこれほど大幅に低下したという事実は極めて心強い」と述べた。
民間雇用者数は伸びが加速し、90万6000人増。前月は89万2000人増。小売りや運輸・倉庫、専門職・ビジネスサービス、建設業界で増えた。
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