概要:日銀が7日に発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」(第82回)によると、1年前と比べ景況感が「悪くなった」と答えた人が大幅に増えた結果、「良くなった」から「悪くなった」を引いた現在の景況感DIはマイナス71.2となり、2009年9月調査以来約11年ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で景況感が急速に悪化した。景況感は8四半期連続で悪化。前回マイナス36.3からの悪化幅は過去最大。 ただ、先行き(1年後)の景況感DIは「良く
[東京 7日 ロイター] - 日銀が7日に発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」(第82回)によると、1年前と比べ景況感が「悪くなった」と答えた人が大幅に増えた結果、「良くなった」から「悪くなった」を引いた現在の景況感DIはマイナス71.2となり、2009年9月調査以来約11年ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で景況感が急速に悪化した。景況感は8四半期連続で悪化。前回マイナス36.3からの悪化幅は過去最大。
ただ、先行き(1年後)の景況感DIは「良くなる」との回答が増加し「悪くなる」が減少したため、マイナス27.7に改善した。
アンケートは5月8日から6月3日にかけて全国の満20歳以上の個人4000人を対象に実施した。有効回答率は60.6%だった。
1年後の物価が「上がる」と予想する回答者は66.7%となり、前回3月調査の68.4%から減少した。数値予想は平均が4.3%上昇、中央値は3.0%上昇だった。5年後も「上がる」は3月調査の79.9%から75.3%に低下。毎年の変化率予想は平均値が4.0%上昇、中央値が2.0%上昇だった。
日銀は2%の物価安定目標の実現には家計や企業のインフレ期待の高まりが重要と位置づけており、同アンケートは家計のインフレ期待の動向を把握する指標の1つとなっている。
*内容を追加しました。
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