概要:世界の大手資産運用会社の一部は、新型コロナウイルス感染がアジアで比較的うまく抑制されていることなどから、グローバル投資家によるアジア株への配分が増えるとみている。
世界の大手資産運用会社の一部は、新型コロナウイルス感染がアジアで比較的うまく抑制されていることなどから、グローバル投資家によるアジア株への配分が増えるとみている。
フィデリティ・インターナショナルやアバディーン・スタンダード・インベストメンツ、キャピタル・グループなどのファンドマネジャーは世界市場でアンダーウエートとされているアジア株のポジション好転につながる理由として、相対的に割安であるほか、域内各国の政策余地がより多いことなども挙げている。
フィデリティの投資ディレクター、キャサリン・イェン氏は「長期的に、アジアへの資金回帰が見られる公算が大きい」と指摘。 「全般に世界のポートフォリオは依然としてアジアを含む新興国市場をアンダーウエートとしているものの、魅力的なバリュエーションのほか、アジア経済と企業の成長見通しが、回帰の動きを下支えする可能性がある」と述べた。
MSCIアジア太平洋指数は3月の安値から約30%上昇しているが、上昇率はS&P500種株価指数の36%を下回っている。外国人投資家はアジア市場から年初来で約1400億ドル(約15兆円)を引き揚げたが、今月はインドや台湾、ベトナムなどの一部市場で海外からの資金動向が純流入に転じ始めている。
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