概要:米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>が商用エレクトリックバンの開発を進めていることが分かった。事情に詳しい関係筋5人がロイターに明らかにした。 アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>や宅配便大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)<UPS.N>といった顧客を含む電気自動車(EV)のこのセグメントを巡っては、複数の自動車メーカーが参入を計画している。有望なセグメントとなっているもの
[デトロイト 4日 ロイター] - 米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)が商用エレクトリックバンの開発を進めていることが分かった。事情に詳しい関係筋5人がロイターに明らかにした。
アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)や宅配便大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)(UPS.N)といった顧客を含む電気自動車(EV)のこのセグメントを巡っては、複数の自動車メーカーが参入を計画している。有望なセグメントとなっているものの、EV大手テスラ(TSLA.O)はまだ取り組んでいない。
GMのEVバン開発計画がこれまでに報じられたことはない。GMはEVバンの開発を確認しなかったものの、これまでにはセダンやトラック、クロスオーバーを含む少なくとも20の新EVを2023年までに導入する計画を明らかにしている。
GMなどのこうした計画に詳しいサプライヤーがロイターに明らかにしたところによると、トラックや商用車で利益を上げている米自動車大手3社は「(コンシューマー向けの乗用車のように)テスラに可能性を残しておきたくない」との考えが強い。
関係筋によると、GMのEVバンのコードネームは「BV1」で、2021年終盤に生産を開始する予定。EVのピックアップやSUV(スポーツタイプ多目的車)と一部部品を共有化するとみられている。デトロイト・ハムトラック工場でEVトラックと並行して組み立てられる見込み。
GMは発表文で「EVのあらゆる将来にコミットしており、成功に向けてマルチセグメント、拡張可能な戦略を進めている。現時点でエレクトリック商用車について何ら発表することはない」とした。
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