概要:半導体メーカーのブロードコムの5-7月(第3四半期)売上高見通しはアナリストの予想を下回った。データセンター関連の受注は増えているものの、スマートフォン部品の需要低迷が暗い影を投げ掛けている。同社は米アップルなど主要電子機器メーカーに部品を供給している。
半導体メーカーのブロードコムの5-7月(第3四半期)売上高見通しはアナリストの予想を下回った。データセンター関連の受注は増えているものの、スマートフォン部品の需要低迷が暗い影を投げ掛けている。同社は米アップルなど主要電子機器メーカーに部品を供給している。
4日の発表資料によると、5-7月期の売上高は57億5000万ドル(約6270億円)の上下1億5000万ドルを見込む。発表に先立ってブルームバーグがこの日まとめたデータではアナリスト予想平均は57億7000万ドルだった。
ホック・タン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「半導体に関する第3四半期のガイダンスは、クラウドやテレコム、エンタープライズ顧客からの需要急増を反映しているが、サプライチェーン上の制約やワイヤレス分野で予想される大幅なリセットによって相殺される」とコメントした。
タン氏はアナリストとの電話会見で、「北米の大手スマホ顧客」の「製品サイクルの遅延」に言及。アップルについてこのように表現することが多い同氏の発言は、ブロードコムで5-7月期に通常みられるワイヤレス関連受注の改善が今年は8-10月(第4四半期)にずれ込むことを示唆する。アップルの新型「iPhone(アイフォーン)」は通常9月にリリースされるが、今年はそれより遅くなる可能性があることを意味する。
アップルの新型iPhoneは発売遅れる可能性-ブロードコムが示唆
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