概要:フランスのサノフィは米リジェネロン・ファーマシューティカルズの株式約130億ドル(約1兆4000億円)相当を売却する。がん治療など急成長分野に投資する資金を確保する。
フランスのサノフィは米リジェネロン・ファーマシューティカルズの株式約130億ドル(約1兆4000億円)相当を売却する。がん治療など急成長分野に投資する資金を確保する。
両社の25日の発表資料によると、リジェネロンは50億ドル相当の自社株をサノフィから買い取ることで合意。サノフィはこれとは別に約1280万株を売却する計画。22日終値に基づくと、これは70億ドル強に相当し、ヘルスケア業界での株式売り出しでは過去最大規模となる。引き受け業務はバンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックス・グループが担当する。
株式売却はサノフィのポール・ハドソン最高経営責任者(CEO)の新戦略の一環。同CEOは昨年12月、糖尿病と心臓疾患の新薬開発から手を引き、20億ドル余りを節減してがん治療などの分野に注力する方針を示していた。
サノフィがリジェネロン株を最初に取得したのは2004年。現在は約2320万株(20.6%)保有している。今回の売却後も約40万株を保有し続ける予定。
両社は既存の提携契約に変更はないと説明。03年に手を組んで以来、5つの医薬品を発売したほか、臨床開発段階にある新薬候補が複数ある。
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